美しき妖獣の花嫁となった

下菊みこと

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可愛い赤ん坊

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「フェリーク様、可愛い赤ちゃんですね」

「うん…この子がリーシュとの愛の結晶…」

優しく丁寧に抱きしめる。

可愛い赤ん坊。

リーシュとおれの赤ちゃん。

「にゃーん」

「ミネット、これからはこの子のこともよろしくお願いするよ」

「にゃーん!」

任せて!と元気に返事をするミネット。

コンティナンという神官は、そんなおれたちを優しく見つめていたが爆睡するリーシュに向き直った。

「産後はデリケートですから、少しでも治癒魔術で体力を回復しておきますね」

「よろしくね」

「はい」

リーシュに治癒魔術をかけてくれる神官。

少し辛そうに見えたリーシュの寝顔が和らいだ。

この神官がいてくれてよかったなと、心から感謝した。
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