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元婚約者への感想
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「元婚約者への感想…うーん、本当にご愁傷さまとしか。元婚約者とは言っても恋愛関係というわけでもなかったし、あんまり印象もないんですよね」
「率直だねぇ」
「だって本当に、爵位を継ぐための頑張っていた姿くらいしか思い出せないんです」
そこだけはちゃんと覚えているが、私の中では実母の存在…その後は妹の存在が記憶の大半を占めるから彼の印象は少ない。
私の中では別に相性は良くも悪くもない、親の決めた婚約者だった。
だから妹に寝取られても、ただただ衝撃的で驚いたけれどそんなに落ち込んだり恨んだりはしなかった。
…あれ?私結構こうして考えると彼に対して酷くないか。
そりゃあ妹の方に愛情を求めるのも道理というか仕方がなかったな、うん。
「リーシュは本当に彼に興味がなかったんだねぇ」
「…ちょっと申し訳なかったかも」
「そんなことないよ。結局裏切るような男だもの」
「でもこれ原因は私では?」
「だとしても、裏切る前になんかアクション出来たでしょ」
まあそれはたしかに。
「でもそっか、そんな認識なんだね」
ここまできいて、なぜかフェリーク様はご機嫌になった。
何故。
「率直だねぇ」
「だって本当に、爵位を継ぐための頑張っていた姿くらいしか思い出せないんです」
そこだけはちゃんと覚えているが、私の中では実母の存在…その後は妹の存在が記憶の大半を占めるから彼の印象は少ない。
私の中では別に相性は良くも悪くもない、親の決めた婚約者だった。
だから妹に寝取られても、ただただ衝撃的で驚いたけれどそんなに落ち込んだり恨んだりはしなかった。
…あれ?私結構こうして考えると彼に対して酷くないか。
そりゃあ妹の方に愛情を求めるのも道理というか仕方がなかったな、うん。
「リーシュは本当に彼に興味がなかったんだねぇ」
「…ちょっと申し訳なかったかも」
「そんなことないよ。結局裏切るような男だもの」
「でもこれ原因は私では?」
「だとしても、裏切る前になんかアクション出来たでしょ」
まあそれはたしかに。
「でもそっか、そんな認識なんだね」
ここまできいて、なぜかフェリーク様はご機嫌になった。
何故。
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