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あの人たちの現状を知る
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「おはよー!リーシュちゃん元気ー?」
「元気ですよー!」
「あれ、リーシュもパウロと仲良いの?」
「教会に行くといつもお菓子くれるお兄ちゃんです!」
「え、何それ面白い」
パウロさんが、私たちの家に来た。
ということは。
「あ、パウロ。その後ろにいるのが餌だよね」
「そうっすよ、妖獣様」
「おれ食事場に持って行くから縄貸してー」
「はい」
パウロさんが縄を渡すとフェリーク様は罪人たちを引きずって二階に続く階段を上がる。
罪人たちは助けてとか嫌だとか叫ぶけどフェリーク様は気にしない。
そして、フェリーク様は力も凄まじく罪人たちが全員全力で抵抗しても意味がなかった。
「わあ」
「いやいや、リーシュちゃん。罪人たちだからしょうがないって。妖獣様は普段は穏やかな方だから」
「ふふ、それはもう知ってますよー。なんたって花嫁ですから」
胸を張ってそう言えば、パウロさんは破顔した。
「へへっ。リーシュちゃんが幸せそうでよかった」
「ここに来てからは穏やかで幸せな毎日ですよー」
他の神官様たちも、私の家庭事情は知っているからよかったねと声をかけてくれる。
なんか二階では、すごい叫び声が聞こえるけど気にしない。
「そうそう、あの人たちって今はどうしてるんですか?」
「え。それ聞く?」
「一応聞いておきたいですねー」
私がそう言えば、パウロさんは言った。
「…幸せそうだよ」
「ですよねー、もっと詳しく」
「男爵様は全てが上手くいったと嬉しそう」
「わあ、清々しいほどのクズ」
我が父ながらドン引きだよ。
「奥様は…普段は幸せそうに笑っているけれど、ふとした瞬間影がさすから何かしら思うところはありそうだけど」
「へえ」
あの人が今更何を思うのだろう。
まあいいけど。
「妹御は相変わらずだね。婚約者になった彼とよろしくやってるよ」
「爛れてるなぁ」
「彼も妹御と幸せそうだね」
「もげてしまえ」
明け透けな私の物言いに、パウロさんは苦笑する。
「リーシュちゃんは相変わらずだねぇ」
「お口が悪いのは誰に似たんでしょう」
「どうだろう」
そんなことを話していたら、他の神官様がパウロのが移ったのではとツッコミを入れる。
「えー、そんなことないよぉ。ね、リーシュちゃん」
「いや、明け透けな物言いはたしかにパウロさんの影響ありそう」
「えー!?」
そんな会話をしていると、二階からフェリーク様が降りてきた。
「ただいま、リーシュ」
「おかえりなさいませ」
ミネットちゃんがいそいそと清潔な濡らしたタオルを渡してくれて、私がフェリーク様のお口元と手を拭う。
「おお、すっかりおしどり夫婦だ」
「でしょ?リーシュはおれの自慢のお嫁さんだからね」
「でもこれからもっともっと仲良くなりますよー!見ててくださいね!」
「定期的に見にきまーす」
そしてパウロさんや他の神官様たちは帰っていった。
「ところでフェリーク様」
「なに?」
「お肉って放置して腐らないんですか?」
「魔力を使って防腐してるから平気」
「へー」
魔法って本当に便利。
私魔力ないから無縁だけど。
魔術も得意じゃないしなぁ。
「元気ですよー!」
「あれ、リーシュもパウロと仲良いの?」
「教会に行くといつもお菓子くれるお兄ちゃんです!」
「え、何それ面白い」
パウロさんが、私たちの家に来た。
ということは。
「あ、パウロ。その後ろにいるのが餌だよね」
「そうっすよ、妖獣様」
「おれ食事場に持って行くから縄貸してー」
「はい」
パウロさんが縄を渡すとフェリーク様は罪人たちを引きずって二階に続く階段を上がる。
罪人たちは助けてとか嫌だとか叫ぶけどフェリーク様は気にしない。
そして、フェリーク様は力も凄まじく罪人たちが全員全力で抵抗しても意味がなかった。
「わあ」
「いやいや、リーシュちゃん。罪人たちだからしょうがないって。妖獣様は普段は穏やかな方だから」
「ふふ、それはもう知ってますよー。なんたって花嫁ですから」
胸を張ってそう言えば、パウロさんは破顔した。
「へへっ。リーシュちゃんが幸せそうでよかった」
「ここに来てからは穏やかで幸せな毎日ですよー」
他の神官様たちも、私の家庭事情は知っているからよかったねと声をかけてくれる。
なんか二階では、すごい叫び声が聞こえるけど気にしない。
「そうそう、あの人たちって今はどうしてるんですか?」
「え。それ聞く?」
「一応聞いておきたいですねー」
私がそう言えば、パウロさんは言った。
「…幸せそうだよ」
「ですよねー、もっと詳しく」
「男爵様は全てが上手くいったと嬉しそう」
「わあ、清々しいほどのクズ」
我が父ながらドン引きだよ。
「奥様は…普段は幸せそうに笑っているけれど、ふとした瞬間影がさすから何かしら思うところはありそうだけど」
「へえ」
あの人が今更何を思うのだろう。
まあいいけど。
「妹御は相変わらずだね。婚約者になった彼とよろしくやってるよ」
「爛れてるなぁ」
「彼も妹御と幸せそうだね」
「もげてしまえ」
明け透けな私の物言いに、パウロさんは苦笑する。
「リーシュちゃんは相変わらずだねぇ」
「お口が悪いのは誰に似たんでしょう」
「どうだろう」
そんなことを話していたら、他の神官様がパウロのが移ったのではとツッコミを入れる。
「えー、そんなことないよぉ。ね、リーシュちゃん」
「いや、明け透けな物言いはたしかにパウロさんの影響ありそう」
「えー!?」
そんな会話をしていると、二階からフェリーク様が降りてきた。
「ただいま、リーシュ」
「おかえりなさいませ」
ミネットちゃんがいそいそと清潔な濡らしたタオルを渡してくれて、私がフェリーク様のお口元と手を拭う。
「おお、すっかりおしどり夫婦だ」
「でしょ?リーシュはおれの自慢のお嫁さんだからね」
「でもこれからもっともっと仲良くなりますよー!見ててくださいね!」
「定期的に見にきまーす」
そしてパウロさんや他の神官様たちは帰っていった。
「ところでフェリーク様」
「なに?」
「お肉って放置して腐らないんですか?」
「魔力を使って防腐してるから平気」
「へー」
魔法って本当に便利。
私魔力ないから無縁だけど。
魔術も得意じゃないしなぁ。
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