10 / 15
ラン様との夜1
しおりを挟む
さて、赤百合様と白藤様の同盟結成から数日が経ちまたラン様との夜がやってきます。
「ユリ、入るよ」
「はい、ラン様」
ラン様は今日も金髪ふわふわの髪を揺らして入ってきます。
「ラン様!赤藤様と白藤様との夜はどうでした!?」
「会って早々それかい?まあ君だからいいけど。…んー、そうだね。赤藤とは濃厚な夜だったよ。彼女は少し内気だが、その分慎ましやかで可愛らしいし。見た目は、少し線が細すぎる気はするけれど顔も好みだしね。連日連夜働き詰めの私の体調を気遣って色々気を回してくれる優しさにも胸を打たれるようだった。それに、彼女…閏房術に関して碌な知識がないようでね。まああの環境で育ったのだから当たり前かもしれないけれど。だから、色々教えてあげる楽しみがある。…正直、赤薔薇や赤百合より盛り上がったかも」
「おお…!赤藤様すごい…!」
「ただ…彼女、皇后向きではないからね。世継ぎを産んでくれるならまあそれはそれでありがたいんだけど、あんまり目立つようなことはしないであげたいし。どうしたものかな」
「…あー」
「白藤はねぇ、上昇志向がすごいよね。なにがなんでも皇后になってやるっていう気概は感じるよね。持てるだけの閏房術の知識をフル活用して私に奉仕してくれたよ。でもその割に下手だったから逆にちょっと燃えたよね。調教する楽しみがあるのがいい。なんだかんだで最終的にはノリノリで抱いてたかな」
「え、意外ですね」
「私もちょっと驚いた。彼女座学だけだったんだなって」
「はー…白藤様、頑張ってるなぁ…」
「そうだね。で、そろそろ君も頑張ってみようか」
「え?」
「ユリ。私に抱かれなさい」
…!
「ど、どうしてもですか…?」
「白い結婚なんてバレたらいくら私でも非難されてしまう。それに、君に興味もあるし」
「うう…」
「その男を誘うような可愛らしいネグリジェにもいい加減意味を持たせてあげないと」
「ぅぅ…」
「いいね?ユリ」
「…はい、ラン様」
ということでラン様にとうとう抱かれることになりました。
「ユリ、入るよ」
「はい、ラン様」
ラン様は今日も金髪ふわふわの髪を揺らして入ってきます。
「ラン様!赤藤様と白藤様との夜はどうでした!?」
「会って早々それかい?まあ君だからいいけど。…んー、そうだね。赤藤とは濃厚な夜だったよ。彼女は少し内気だが、その分慎ましやかで可愛らしいし。見た目は、少し線が細すぎる気はするけれど顔も好みだしね。連日連夜働き詰めの私の体調を気遣って色々気を回してくれる優しさにも胸を打たれるようだった。それに、彼女…閏房術に関して碌な知識がないようでね。まああの環境で育ったのだから当たり前かもしれないけれど。だから、色々教えてあげる楽しみがある。…正直、赤薔薇や赤百合より盛り上がったかも」
「おお…!赤藤様すごい…!」
「ただ…彼女、皇后向きではないからね。世継ぎを産んでくれるならまあそれはそれでありがたいんだけど、あんまり目立つようなことはしないであげたいし。どうしたものかな」
「…あー」
「白藤はねぇ、上昇志向がすごいよね。なにがなんでも皇后になってやるっていう気概は感じるよね。持てるだけの閏房術の知識をフル活用して私に奉仕してくれたよ。でもその割に下手だったから逆にちょっと燃えたよね。調教する楽しみがあるのがいい。なんだかんだで最終的にはノリノリで抱いてたかな」
「え、意外ですね」
「私もちょっと驚いた。彼女座学だけだったんだなって」
「はー…白藤様、頑張ってるなぁ…」
「そうだね。で、そろそろ君も頑張ってみようか」
「え?」
「ユリ。私に抱かれなさい」
…!
「ど、どうしてもですか…?」
「白い結婚なんてバレたらいくら私でも非難されてしまう。それに、君に興味もあるし」
「うう…」
「その男を誘うような可愛らしいネグリジェにもいい加減意味を持たせてあげないと」
「ぅぅ…」
「いいね?ユリ」
「…はい、ラン様」
ということでラン様にとうとう抱かれることになりました。
2
お気に入りに追加
121
あなたにおすすめの小説
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……
buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。
みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】皇太子の愛人が懐妊した事を、お妃様は結婚式の一週間後に知りました。皇太子様はお妃様を愛するつもりは無いようです。
五月ふう
恋愛
リックストン国皇太子ポール・リックストンの部屋。
「マティア。僕は一生、君を愛するつもりはない。」
今日は結婚式前夜。婚約者のポールの声が部屋に響き渡る。
「そう……。」
マティアは小さく笑みを浮かべ、ゆっくりとソファーに身を預けた。
明日、ポールの花嫁になるはずの彼女の名前はマティア・ドントール。ドントール国第一王女。21歳。
リッカルド国とドントール国の和平のために、マティアはこの国に嫁いできた。ポールとの結婚は政略的なもの。彼らの意志は一切介入していない。
「どんなことがあっても、僕は君を王妃とは認めない。」
ポールはマティアを憎しみを込めた目でマティアを見つめる。美しい黒髪に青い瞳。ドントール国の宝石と評されるマティア。
「私が……ずっと貴方を好きだったと知っても、妻として認めてくれないの……?」
「ちっ……」
ポールは顔をしかめて舌打ちをした。
「……だからどうした。幼いころのくだらない感情に……今更意味はない。」
ポールは険しい顔でマティアを睨みつける。銀色の髪に赤い瞳のポール。マティアにとってポールは大切な初恋の相手。
だが、ポールにはマティアを愛することはできない理由があった。
二人の結婚式が行われた一週間後、マティアは衝撃の事実を知ることになる。
「サラが懐妊したですって‥‥‥!?」
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
日常的に罠にかかるうさぎが、とうとう逃げられない罠に絡め取られるお話
下菊みこと
恋愛
ヤンデレっていうほど病んでないけど、機を見て主人公を捕獲する彼。
そんな彼に見事に捕まる主人公。
そんなお話です。
ムーンライトノベルズ様でも投稿しています。
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
淡泊早漏王子と嫁き遅れ姫
梅乃なごみ
恋愛
小国の姫・リリィは婚約者の王子が超淡泊で早漏であることに悩んでいた。
それは好きでもない自分を義務感から抱いているからだと気付いたリリィは『超強力な精力剤』を王子に飲ませることに。
飲ませることには成功したものの、思っていたより効果がでてしまって……!?
※この作品は『すなもり共通プロット企画』参加作品であり、提供されたプロットで創作した作品です。
★他サイトからの転載てす★
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる