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愛の告白です。
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ご機嫌よう。ブーゼ・ターフェルルンデです。
今日も今日とてハイトが私に会いに来ています。が、今日のハイトは中庭で私の手を握って離してくれません。どうしてこうなった。
「ブーゼ、愛してるよ。本当に。僕はブーゼに初めて出会った頃、少しやさぐれていて、なんでも自分の思い通りに動かせると慢心していただろう?笑顔でいれば誰でも騙せると。だから、あの時ブーゼに僕の作り笑いを指摘されたのはいい薬になったんだ。同時に、僕はそんな人をちゃんと見てくれる優しいブーゼに恋をしたんだ。この気持ちは、本物だよ。初めて人からの愛情を欲した。初めて人からの笑顔を欲した。初めて人を慈しみたいと思った。今はブーゼの、嘘偽りのない愛情に癒されてる。嘘偽りのない笑顔に癒されてる。表面的なものではなく、心から慈しみ合えるこの関係を大切に思うよ。本当に、愛している。こんな感情を持てるのはきっと、ブーゼが最初で最後だよ。どうか、受け入れて?」
そうして、今度は私を抱きしめてきます。
「ブーゼが婚約者になってくれてよかった。僕は、ブーゼ以外なんて見えないよ」
かぁっと顔が赤くなるのがわかる。でも、ハイトにここまで愛されて、純粋に嬉しい。私も、ハイトが好き。
「ハイト。嬉しいよ、ありがとう」
「ブーゼ…」
「これからも、この気持ちをハイトと育んでいきたいな」
「…ブーゼ、愛してる!」
ハイトはまるでよくできました、というように私の頭を撫でます。そしてきつく抱きしめられていたのを離されます。
「僕のブーゼ。他の誰にも渡さない。愛してるよ、僕だけの愛しい人」
私は多分、今までの人生で一番の笑顔を見せて。
「大好きだよ、ハイト」
ハイトをそっと抱きしめ返しました。
今日も今日とてハイトが私に会いに来ています。が、今日のハイトは中庭で私の手を握って離してくれません。どうしてこうなった。
「ブーゼ、愛してるよ。本当に。僕はブーゼに初めて出会った頃、少しやさぐれていて、なんでも自分の思い通りに動かせると慢心していただろう?笑顔でいれば誰でも騙せると。だから、あの時ブーゼに僕の作り笑いを指摘されたのはいい薬になったんだ。同時に、僕はそんな人をちゃんと見てくれる優しいブーゼに恋をしたんだ。この気持ちは、本物だよ。初めて人からの愛情を欲した。初めて人からの笑顔を欲した。初めて人を慈しみたいと思った。今はブーゼの、嘘偽りのない愛情に癒されてる。嘘偽りのない笑顔に癒されてる。表面的なものではなく、心から慈しみ合えるこの関係を大切に思うよ。本当に、愛している。こんな感情を持てるのはきっと、ブーゼが最初で最後だよ。どうか、受け入れて?」
そうして、今度は私を抱きしめてきます。
「ブーゼが婚約者になってくれてよかった。僕は、ブーゼ以外なんて見えないよ」
かぁっと顔が赤くなるのがわかる。でも、ハイトにここまで愛されて、純粋に嬉しい。私も、ハイトが好き。
「ハイト。嬉しいよ、ありがとう」
「ブーゼ…」
「これからも、この気持ちをハイトと育んでいきたいな」
「…ブーゼ、愛してる!」
ハイトはまるでよくできました、というように私の頭を撫でます。そしてきつく抱きしめられていたのを離されます。
「僕のブーゼ。他の誰にも渡さない。愛してるよ、僕だけの愛しい人」
私は多分、今までの人生で一番の笑顔を見せて。
「大好きだよ、ハイト」
ハイトをそっと抱きしめ返しました。
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