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大人のキスをします。

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ご機嫌よう。ブーゼ・ターフェルルンデです。

ハイトの唇に指を這わせ、そっと撫ぜる。ハイトの頬に手を当て背伸びをしてその唇にキスをする。何故こんな恥ずかしいことをしているかというと、先日風邪の看病をしてくれたハイトに何かお礼がしたいと言ったら、大人っぽくキスをしたい。出来ればされたい。とおねだりされたためである。

「…ど、どう?」

「幸せ過ぎて死んじゃいそう…」

「も、もう!冗談でも死ぬなんて言っちゃダメよ!」

「あ、うん、ごめんなさい。大丈夫、ブーゼをおいていったりしないから」

さっきまで真っ赤になって照れていた顔は何処へやら。急に真面目トーンになるハイト。

「ハイトのそういうところが大好きよ」

「僕も照れ屋さんなブーゼが大好きだよ」

たまには風邪をひくのもいいかもなんて思っていたけれど、やっぱり健康第一だわ。ハイトったら恥ずかしがることわかっていてこんな無茶振りしてくるんだもの。でもこれも愛されている証拠だと、まんざらでもない私もいるわけで。

「ハイト」

「なあに?」

そっとハイトの頬にキスをする。不意を突かれたハイトはまた真っ赤になってしまった。いつも主導権はハイトが握っているので、せっかくの機会だしたまには私が主導権握ってもいいと思う。

「ハイト、だーいすきよ」

「…はー、本当にブーゼには敵わないよ」

そう言って私を抱きしめてくれるハイト。たまにはこういう日もいいよね。
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