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風邪を引きました。

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ご機嫌よう。ブーゼ・ターフェルルンデです。

風邪を引きました。はい、なんの脈絡もなくいきなり風邪を引きました。

「ブーゼ!」

「ハイト…」

「ブーゼに風邪を引かせるなんて…使用人達はなにをしてたんだ!大丈夫?辛くない?ごめんね、俺がそばにいながら…ヒールじゃ風邪は治せないし…もっと色々な魔法を覚えておくべきだった。本当にごめんね」

「いいの、ハイト。私こそ風邪なんて引いて心配させてごめんね」

「ブーゼ…謝る必要なんてない。愛してるよ、ブーゼ」

そのままハイトに看病されます。使用人達やグーテはハイトに追い出されます。

「今日は僕がつきっきりで守ってあげるからね、ブーゼ」

「ありがとう、ハイト」

…熱のせいか、人肌が恋しいです。

「ハイト。あの…」

「なあに、ブーゼ」

「本当は婚約中にこんなこと頼むのははしたないのだけど…」

「…?ブーゼ?」

「寂しいの…添い寝、してくれる?」

「…!もちろん!」

添い寝してくれるハイト。ハイトの腕の中は、とても温かくて幸せです。

「大好きだよ、ブーゼ」

「私も大好きよ、ハイト」

安心して、思わずそのまま寝てしまいました。

ー…

起きたら夕食の時間でした。頭の布はちゃんと冷たくて、多分ハイトがやってくれたんだと思います。

「起きた?ブーゼ」

「ハイト。…あの、ありがとう」

「うん。そうだ。お粥、食べれる?」

「お粥?」

「使用人達がさっき持ってきたんだ。毒味もしたから大丈夫だよ」

お粥かあ。そのくらいなら食べられるかな。

「うん、多分」

「よかった。はい、あーん」

「あーん…うん、美味しい」

「ふふ。ブーゼ可愛い」

そのまま最後までハイトに食べさせてもらいます。

「今日は泊りがけでブーゼを看病するからね」

「ありがとう、ハイト」

「そうだ。ねえ、ブーゼ。ちょっとだけ窓辺に来れる?」

「?ええ」

窓辺に来ます。すると、ハイトがなにかを詠唱します。すると、夜空に流星が流れて行きます。

「わあ!すごい!すごいよ、ハイト!」

「えへへ。ブーゼが好きそうな魔法だから、すぐに覚えちゃった」

照れるハイトは可愛いです。

「素敵なものを見せてくれてありがとう、ハイト」

「どういたしまして、ブーゼ。愛してるよ」

「私も愛してるわ、ハイト」

もう一度、ハイトに添い寝してもらいます。温かい…。

ー…

気がついたら朝です。うーんと伸びをします。昨日の重だるさは消えています。どうやら風邪は治ったようです。

「ありがとう、ハイト!お陰で風邪が治ったよ!」

「それは良かった」

こうして私の風邪も無事に治りました。ハイトのおかげです。
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