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三人目のお友達
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「あの、皇女殿下」
「どうしたの?ドロテちゃん」
「今度、私のお友達をご紹介してもいいですか?」
突然の質問にも、アストリアは笑顔で答える。
「もちろんいいよ!楽しみにしてるね!」
「よかった…!」
そしてもう一人、アストリアに友達ができることになった。
ドロテはアタナーズにも許可を得て、友達を連れてきた。
「お初にお目にかかります、コゼットと申します」
礼儀正しいコゼットに、アストリアも笑顔で挨拶する。
「はじめまして、アストリアです!これからよろしくね!」
握手して、アストリアはふとコゼットの持つぼろぼろのお人形に気付いた。
「コゼットちゃん。そのお人形さん、ぼろぼろになっちゃってるけどどうしたの?」
「…亡き母の形見です。後妻の子である妹にぼろぼろにされました」
「えっ酷い!」
「お気になさらず」
コゼットは淡々としているが、その瞳に悲しみを見つけたアストリア。形見の品ならば、やはり大切にしたいだろう。
「…コゼットちゃん!」
「はい」
「私が聖魔力で直してもいい!?」
「…出来るのですか?」
驚いた表情のコゼット。
「わからないけどやってみたいの!お願い!」
「…ドロテから聞いていた通り、お人好しなんですね」
「コゼット、その言い方は…」
「事実。…でも、そういう聖女殿下は個人的にはとても好き」
「…!」
普段人とあまり関わりたがらず、感情も表に出さないコゼット。そのコゼットが、人をとても好きと評するのは珍しい。ドロテは密かに感動した。
「じゃあ、直してみるね」
「…お願いします」
アストリアは真剣に、お人形さんを直してあげたいと祈り聖魔力を注ぐ。すると、聖魔力は人形に作用した。
「わ、お人形さんの傷や汚れがどんどん綺麗になっていく…」
「買ってもらった時みたい…」
「えへへ、役に立ったかな?」
少し身体に疲労を感じるものの、それを悟られないようににっこり笑ってコゼットに確認を取るアストリア。
「…はい。とても、とても嬉しいです。ありがたいです。ありがとうございます。」
ポロポロと涙をこぼしながら、コゼットは答えた。人形をぎゅっと抱きしめて、亡き母へ思いを馳せる。
「皇女殿下、私からもお礼を言わせてください!コゼットのために、本当にありがとうございました!」
ドロテは泣くコゼットの背中をさすってあげながら、アストリアに頭を下げる。
「お友達のためだもん!気にしなくていいよ!」
「…お友達」
アストリアの言葉に、コゼットは目を丸くする。自分がそう言ってもらえるとは思っていなかった。
「そうそう。ご挨拶が遅くなったけど、もう一人お友達を紹介するね」
「え」
「私の大親友のガビーです!カピバラっていう動物だよ!」
「…大きいネズミ」
「可愛いでしょう?」
ガビーを紹介されて、コゼットは少しだけ嬉しそうな顔をした。コゼットは動物が好きだった。
「触ってもいいよ!」
「いいの?…わあ、不思議な触り心地」
「たわしみたいだよね」
「うん」
「キュルキュル」
コゼットは、ガビーが鳴くとさらに喜んだ。
「鳴き声面白い」
「そうだ、キャベツあげてみる?いっぱい食べるよ」
「ぜひやりたいです」
三人はガビーへの餌やりタイムに突入した。
「もしゃもしゃ食べてるの可愛いですね!皇女殿下!」
「うん、可愛い!ガビーは食べるのが好きなんだよねー?」
「食いしん坊。可愛い」
こうして打ち解けたアストリアとコゼット。ドロテとガビーはそれを嬉しく思いながら、優しく見守っていた。
「どうしたの?ドロテちゃん」
「今度、私のお友達をご紹介してもいいですか?」
突然の質問にも、アストリアは笑顔で答える。
「もちろんいいよ!楽しみにしてるね!」
「よかった…!」
そしてもう一人、アストリアに友達ができることになった。
ドロテはアタナーズにも許可を得て、友達を連れてきた。
「お初にお目にかかります、コゼットと申します」
礼儀正しいコゼットに、アストリアも笑顔で挨拶する。
「はじめまして、アストリアです!これからよろしくね!」
握手して、アストリアはふとコゼットの持つぼろぼろのお人形に気付いた。
「コゼットちゃん。そのお人形さん、ぼろぼろになっちゃってるけどどうしたの?」
「…亡き母の形見です。後妻の子である妹にぼろぼろにされました」
「えっ酷い!」
「お気になさらず」
コゼットは淡々としているが、その瞳に悲しみを見つけたアストリア。形見の品ならば、やはり大切にしたいだろう。
「…コゼットちゃん!」
「はい」
「私が聖魔力で直してもいい!?」
「…出来るのですか?」
驚いた表情のコゼット。
「わからないけどやってみたいの!お願い!」
「…ドロテから聞いていた通り、お人好しなんですね」
「コゼット、その言い方は…」
「事実。…でも、そういう聖女殿下は個人的にはとても好き」
「…!」
普段人とあまり関わりたがらず、感情も表に出さないコゼット。そのコゼットが、人をとても好きと評するのは珍しい。ドロテは密かに感動した。
「じゃあ、直してみるね」
「…お願いします」
アストリアは真剣に、お人形さんを直してあげたいと祈り聖魔力を注ぐ。すると、聖魔力は人形に作用した。
「わ、お人形さんの傷や汚れがどんどん綺麗になっていく…」
「買ってもらった時みたい…」
「えへへ、役に立ったかな?」
少し身体に疲労を感じるものの、それを悟られないようににっこり笑ってコゼットに確認を取るアストリア。
「…はい。とても、とても嬉しいです。ありがたいです。ありがとうございます。」
ポロポロと涙をこぼしながら、コゼットは答えた。人形をぎゅっと抱きしめて、亡き母へ思いを馳せる。
「皇女殿下、私からもお礼を言わせてください!コゼットのために、本当にありがとうございました!」
ドロテは泣くコゼットの背中をさすってあげながら、アストリアに頭を下げる。
「お友達のためだもん!気にしなくていいよ!」
「…お友達」
アストリアの言葉に、コゼットは目を丸くする。自分がそう言ってもらえるとは思っていなかった。
「そうそう。ご挨拶が遅くなったけど、もう一人お友達を紹介するね」
「え」
「私の大親友のガビーです!カピバラっていう動物だよ!」
「…大きいネズミ」
「可愛いでしょう?」
ガビーを紹介されて、コゼットは少しだけ嬉しそうな顔をした。コゼットは動物が好きだった。
「触ってもいいよ!」
「いいの?…わあ、不思議な触り心地」
「たわしみたいだよね」
「うん」
「キュルキュル」
コゼットは、ガビーが鳴くとさらに喜んだ。
「鳴き声面白い」
「そうだ、キャベツあげてみる?いっぱい食べるよ」
「ぜひやりたいです」
三人はガビーへの餌やりタイムに突入した。
「もしゃもしゃ食べてるの可愛いですね!皇女殿下!」
「うん、可愛い!ガビーは食べるのが好きなんだよねー?」
「食いしん坊。可愛い」
こうして打ち解けたアストリアとコゼット。ドロテとガビーはそれを嬉しく思いながら、優しく見守っていた。
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