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ドロテの救世主
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皇女殿下は、私にとって救世主だ。
私ことドロテは、人生で初めてこんなに悲しいことがあるのだと知った。
大好きな、優しくて愛情たっぷりに私を育ててくれたお母様。そのお母様が、不治の病にかかってしまったのだ。
「いやっ!お母様、死なないで!」
「泣かないで、ドロテ。お母様は、どんなに離れてもずっとドロテを愛しているわ」
「お母様っ…!」
お母様は、病気が発覚してからはいつも以上に私との時間を増やしてくれた。
大好きなお母様と、たくさん思い出を作った。けど、お母様がもうすぐいなくなると思うと息がつまりそうで。
そんなある日、私が皇女殿下のお友達として選ばれたとお母様が嬉しそうに私に言った。
「皇女殿下?聖女様の?」
「そうよ。よかったわね、ドロテ」
にこにこ笑って祝福してくれるお母様。一縷の望みが見えた気がした。
でも。
「ドロテ。皇女殿下にわがままは言っちゃダメだからね?」
「え」
「皇女殿下は最近聖女様としてのお仕事を始めたばかり。不治の病を治して欲しいなんて、負担になるわ。だからわがままを言ってはダメよ?」
お母様は優しく私に言い聞かせる。
私は。
「はい、お母様…」
「良い子ね、ドロテ」
納得なんて、していない。
「お初にお目にかかります、ドリアーヌと申します。こちらは娘のドロテでございます。ドロテ、ご挨拶を」
「は、はじめまして皇女殿下」
「はじめまして!アストリアです。これからよろしくね!」
皇女殿下は、波打つ綺麗な金の御髪でとても可愛らしい方だった。私はそんな皇女殿下に、少しだけ見惚れそうになって慌てて挨拶する。皇女殿下も優しく微笑んで元気に挨拶してくれた。
「じゃあ、何をして遊ぼうか?あ、こっちは私のお友達のガビーだよ。仲良くしてね」
「…わあ!大きなネズミ!可愛い!」
「優しくていい子なんだよ!触っても大丈夫だよ!」
「本当だ…触らせてくれるんだね、ありがとう」
可愛らしい大きなネズミがお友達。少しだけ皇女殿下が羨ましい。私も、こういうペットのお友達も欲しいな。
私と皇女殿下は、ガビーのおかげで一瞬で打ち解けた。今が好機だと、私はガビーを撫でる手を止めて皇女殿下に頭を下げた。
「え、どうしたの?ドロテちゃん」
「皇女殿下、お願いです。お母様の病気を治してください!」
いきなりのお願いに困惑する皇女殿下。一方私はお母様に叱られる。
「こら、ドロテ!無理なお願いはしちゃいけないと教えたでしょう?」
「だってお母様、このままじゃ死んじゃうんでしょ?いやだよ、死なないで」
「ドロテ…」
お母様が死んじゃうくらいなら、私が罰を受けてでも。そう思ってお願いしたのだけど、皇女殿下は優しく話を聞いてくれた。
「えっと、詳しく説明してくれる?」
「お母様が、治らない病気にかかっちゃったって…治せるのは聖魔力くらいだって…」
「うーん、そっか」
「お願いします!お母様を助けてください!」
藁にも縋る思い。どうしても、お母様のことは諦められないから。
「今すぐに治せるかはわからないけど、とりあえずやってみるね」
「皇女殿下…!ありがとうございます!」
「で、ですが皇女殿下…ご負担になってしまいます」
お母様は遠慮するけれど、今はそんな暇はない。どうしても完治させて欲しい。
「いいよ、大丈夫。とりあえず、試すだけでもダメ?」
「皇女殿下…」
聖女様である皇女殿下は、本当にお優しい。私とお母様は、その優しさに思わず涙を浮かべる。そして、皇女殿下はお母様のために祈ってくださり、聖魔力をお母様に注ぎ込んでくださった。
「…どうかな」
「あ…病気の証である痣が、多少薄まりました」
「よかった!少し休んだらまたやろう?」
「で、ですがそれでは皇女殿下の負担が…」
「お願い。やらせて?」
皇女殿下のお言葉に、聖魔力での治癒を受け入れるお母様。そして、一日をかけて少しずつ休憩もはさみながら治癒し続けてくれた皇女殿下。お母様の容態は。
「…やった!」
「…お母様ぁっ!よかっ…よかったぁ…!」
「ドロテ…!皇女殿下、本当に、本当にありがとうございますっ」
「ありがとうございます、皇女殿下ぁっ」
「うん、よかった、よかったね!!!」
私達親子が馬車で帰らなければならないギリギリの時間に、病気の痣がついになくなった。完治した証拠だ。
「一応、あとでお医者さんの診察も受けてね」
「はい!」
「皇女殿下、あの、わがまま言って本当にすみませんでした!ありがとうございました!それで、あの」
「うん、なあに?」
「次に来る時は、お気に入りのお菓子を持ってくるので…一緒に食べてくれますか?」
私の言葉に、皇女殿下は嬉しそうに笑ってくれた。
「うん!楽しみにしてるね!」
数日後、私は皇女殿下に会いにきた。
「その後ドリアーヌさんは元気?」
「はい!お母様は皇女殿下のおかげで完治が確認されました!本当にありがとうございます、皇女殿下!」
「えへへ、よかったぁ」
「こちら、お母様からの御礼のお手紙と贈り物です」
「え?そんな、いいのに」
私と皇女殿下とガビーのお茶会。私の持参したお気に入りのキャロットケーキをお茶菓子に仲良く過ごす。ちなみにガビーにはスイカが与えられている。
お母様は最初の日こそついてきたものの、今日は参加していない。子供同士の交流には大人は不要という皇帝陛下の方針だと聞いた。
そのかわりに皇女殿下への御礼の手紙と贈り物を預かってきた。皇女殿下は遠慮しつつも受け取ってくださった。
「でも、手紙はあとでじっくり読むとして…贈り物は気になるなぁ」
「開けても大丈夫ですよ?」
「いいの?じゃあ開けちゃうね」
皇女殿下は丁寧に包みを開ける。そこにはお母様手作りの、ガビーの姿をデフォルメしたぬいぐるみ。
「えっ!これガビー!?」
「ふふ、お母様の手作りだそうです」
「え、えー!?可愛い!すごく可愛い!」
はしゃぐ皇女殿下の様子に、私もすごく嬉しい。
「そんなに喜んでもらえて嬉しいです。お母様も喜びます」
「えへへ、宝物にするね!ほらガビー、ガビーのぬいぐるみだよ」
ガビーはちらりとぬいぐるみを見て、満足そうになんども頷いた。それを見て私達はさらに喜ぶ。
「ガビーも気に入ったみたいだね!」
「本人も喜んでくれてよかったです!」
そしてキャロットケーキを食べ始める私達。
「このキャロットケーキ、本当に美味しいね!」
「はい!大のお気に入りです。皇女殿下も気に入ってくださって嬉しいです!」
「ふふ、だって美味しいんだもん」
皇女殿下とガビーと過ごすのは、とても楽しい。こんな日々がずっと続いて欲しいな、なんて思う。
私ことドロテは、人生で初めてこんなに悲しいことがあるのだと知った。
大好きな、優しくて愛情たっぷりに私を育ててくれたお母様。そのお母様が、不治の病にかかってしまったのだ。
「いやっ!お母様、死なないで!」
「泣かないで、ドロテ。お母様は、どんなに離れてもずっとドロテを愛しているわ」
「お母様っ…!」
お母様は、病気が発覚してからはいつも以上に私との時間を増やしてくれた。
大好きなお母様と、たくさん思い出を作った。けど、お母様がもうすぐいなくなると思うと息がつまりそうで。
そんなある日、私が皇女殿下のお友達として選ばれたとお母様が嬉しそうに私に言った。
「皇女殿下?聖女様の?」
「そうよ。よかったわね、ドロテ」
にこにこ笑って祝福してくれるお母様。一縷の望みが見えた気がした。
でも。
「ドロテ。皇女殿下にわがままは言っちゃダメだからね?」
「え」
「皇女殿下は最近聖女様としてのお仕事を始めたばかり。不治の病を治して欲しいなんて、負担になるわ。だからわがままを言ってはダメよ?」
お母様は優しく私に言い聞かせる。
私は。
「はい、お母様…」
「良い子ね、ドロテ」
納得なんて、していない。
「お初にお目にかかります、ドリアーヌと申します。こちらは娘のドロテでございます。ドロテ、ご挨拶を」
「は、はじめまして皇女殿下」
「はじめまして!アストリアです。これからよろしくね!」
皇女殿下は、波打つ綺麗な金の御髪でとても可愛らしい方だった。私はそんな皇女殿下に、少しだけ見惚れそうになって慌てて挨拶する。皇女殿下も優しく微笑んで元気に挨拶してくれた。
「じゃあ、何をして遊ぼうか?あ、こっちは私のお友達のガビーだよ。仲良くしてね」
「…わあ!大きなネズミ!可愛い!」
「優しくていい子なんだよ!触っても大丈夫だよ!」
「本当だ…触らせてくれるんだね、ありがとう」
可愛らしい大きなネズミがお友達。少しだけ皇女殿下が羨ましい。私も、こういうペットのお友達も欲しいな。
私と皇女殿下は、ガビーのおかげで一瞬で打ち解けた。今が好機だと、私はガビーを撫でる手を止めて皇女殿下に頭を下げた。
「え、どうしたの?ドロテちゃん」
「皇女殿下、お願いです。お母様の病気を治してください!」
いきなりのお願いに困惑する皇女殿下。一方私はお母様に叱られる。
「こら、ドロテ!無理なお願いはしちゃいけないと教えたでしょう?」
「だってお母様、このままじゃ死んじゃうんでしょ?いやだよ、死なないで」
「ドロテ…」
お母様が死んじゃうくらいなら、私が罰を受けてでも。そう思ってお願いしたのだけど、皇女殿下は優しく話を聞いてくれた。
「えっと、詳しく説明してくれる?」
「お母様が、治らない病気にかかっちゃったって…治せるのは聖魔力くらいだって…」
「うーん、そっか」
「お願いします!お母様を助けてください!」
藁にも縋る思い。どうしても、お母様のことは諦められないから。
「今すぐに治せるかはわからないけど、とりあえずやってみるね」
「皇女殿下…!ありがとうございます!」
「で、ですが皇女殿下…ご負担になってしまいます」
お母様は遠慮するけれど、今はそんな暇はない。どうしても完治させて欲しい。
「いいよ、大丈夫。とりあえず、試すだけでもダメ?」
「皇女殿下…」
聖女様である皇女殿下は、本当にお優しい。私とお母様は、その優しさに思わず涙を浮かべる。そして、皇女殿下はお母様のために祈ってくださり、聖魔力をお母様に注ぎ込んでくださった。
「…どうかな」
「あ…病気の証である痣が、多少薄まりました」
「よかった!少し休んだらまたやろう?」
「で、ですがそれでは皇女殿下の負担が…」
「お願い。やらせて?」
皇女殿下のお言葉に、聖魔力での治癒を受け入れるお母様。そして、一日をかけて少しずつ休憩もはさみながら治癒し続けてくれた皇女殿下。お母様の容態は。
「…やった!」
「…お母様ぁっ!よかっ…よかったぁ…!」
「ドロテ…!皇女殿下、本当に、本当にありがとうございますっ」
「ありがとうございます、皇女殿下ぁっ」
「うん、よかった、よかったね!!!」
私達親子が馬車で帰らなければならないギリギリの時間に、病気の痣がついになくなった。完治した証拠だ。
「一応、あとでお医者さんの診察も受けてね」
「はい!」
「皇女殿下、あの、わがまま言って本当にすみませんでした!ありがとうございました!それで、あの」
「うん、なあに?」
「次に来る時は、お気に入りのお菓子を持ってくるので…一緒に食べてくれますか?」
私の言葉に、皇女殿下は嬉しそうに笑ってくれた。
「うん!楽しみにしてるね!」
数日後、私は皇女殿下に会いにきた。
「その後ドリアーヌさんは元気?」
「はい!お母様は皇女殿下のおかげで完治が確認されました!本当にありがとうございます、皇女殿下!」
「えへへ、よかったぁ」
「こちら、お母様からの御礼のお手紙と贈り物です」
「え?そんな、いいのに」
私と皇女殿下とガビーのお茶会。私の持参したお気に入りのキャロットケーキをお茶菓子に仲良く過ごす。ちなみにガビーにはスイカが与えられている。
お母様は最初の日こそついてきたものの、今日は参加していない。子供同士の交流には大人は不要という皇帝陛下の方針だと聞いた。
そのかわりに皇女殿下への御礼の手紙と贈り物を預かってきた。皇女殿下は遠慮しつつも受け取ってくださった。
「でも、手紙はあとでじっくり読むとして…贈り物は気になるなぁ」
「開けても大丈夫ですよ?」
「いいの?じゃあ開けちゃうね」
皇女殿下は丁寧に包みを開ける。そこにはお母様手作りの、ガビーの姿をデフォルメしたぬいぐるみ。
「えっ!これガビー!?」
「ふふ、お母様の手作りだそうです」
「え、えー!?可愛い!すごく可愛い!」
はしゃぐ皇女殿下の様子に、私もすごく嬉しい。
「そんなに喜んでもらえて嬉しいです。お母様も喜びます」
「えへへ、宝物にするね!ほらガビー、ガビーのぬいぐるみだよ」
ガビーはちらりとぬいぐるみを見て、満足そうになんども頷いた。それを見て私達はさらに喜ぶ。
「ガビーも気に入ったみたいだね!」
「本人も喜んでくれてよかったです!」
そしてキャロットケーキを食べ始める私達。
「このキャロットケーキ、本当に美味しいね!」
「はい!大のお気に入りです。皇女殿下も気に入ってくださって嬉しいです!」
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