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前編
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俺と彼女の関係は当主の息子とメイドの娘というなんとも言えないものだった。当主と言っても成金商人が男爵位を買い取ったなんちゃって貴族であったが、メイドやその子供には関係はない。
「坊ちゃん、大好きです」
「俺もお前が好きだよ」
彼女の俺への大好きと、俺の彼女への好きには差があった。彼女のそれは幼い憧れで、俺のそれはもはや執着に近かった。幸い、それがバレることはなかったが。
大人になると、俺は商人であり貴族である父の後継者となった。幸い俺はどちらにも適性があり、商売も貴族としての立ち回りも上手くいった。
「若旦那様はすごいです!」
「だろ?」
その頃には彼女はメイドの子供ではなく、メイドに昇格していた。そして、俺は自分の父親と母親、彼女の母親まで言いくるめて彼女との婚約を水面下で整えた。貴族と言えども所詮は男爵家。それも金で買った爵位。ギリギリ、本当にギリギリで許された。
「…ということで、お前と婚約を結ぶことにしたから」
俺はまさか拒まれるとは思わず、自信満々にそう言った。けれど彼女は、好きな人が出来たから辞退したいと言った。
不思議と、心は凪いでいた。
いや、違う。あまりのことに現実を受け止められなかったのだ。
「…そう。でも、俺にもプライドがあるからさ。お前にフラれたとかちょっと周りに言えないから、もうしばらく婚約続けてくれない?適当なところで俺から切るから」
「そ、そういうことでしたら…はい」
俺は、あと少しだけ続くだろう婚約期間にどうやって彼女を落とすかを考えることにした。
そして出た結論は。
今日も彼女を夜這いする。俺の魔法で深く深く眠る彼女にキスをする。彼女は、俺の魔法の効果でそう簡単には起きない。
俺は、彼女の身体から落とすことにした。最後にはもちろん、心も貰うつもりで。
「お前が悪い」
そう。俺の愛を拒否したお前が。だから、大人しく俺に落とされればいい。
毎晩毎晩、彼女を抱く。欲望の煮えたぎったそれで、彼女の中をかき回す。
ぐちゅぐちゅと、結合部からいやらしい音が響く。彼女も、身体は感じてくれていた。
「…っ、…っ!」
「寝てても感じるものだなぁ?いやらしい…ま、純粋な身体をここまで淫らに作り変えたのは俺だけど」
最初は寝ているのに辛そうだった彼女。今は寝ているのに感じまくる淫乱になった。
中だけでなく、乳首も弄ってやれば締め付けがきつくなる。
「はぁっ…さいっこう…」
こうしていると、彼女の全てを支配しているようで気分が良い。
「…っ!」
「可愛いよ。欲を言えば声も聞きたいけど…それはまだ先のお楽しみか」
俺の調教で、すっかりと俺に素直になった身体を撫でる。
もう少し、もう少しで全部俺のもの。
あと少し調教したら…きっと、心まで落ちるのは間近だ。
「…出すよ、受け止めて」
中にたっぷりと出す。もちろん、責任を持って結婚してやるから安心して欲しい。
好きな男、なんて忘れさせてやる。
目が覚めて、すぐに身体を確認した。最近身体がおかしい。なんか、まるで…えっちをした後のような感覚になっていて。
そんな相手、いないのに。
一人で寝てたんだから、そんなはずないのに。
身体が…疼いて止まらない。
満足できないと訴える。
「…どうしちゃったんだろ、私」
それだけならまだいい。…夢を見るのだ。若旦那様に犯される夢。あんな夢、若旦那様に失礼だ。大好きな若旦那様。優しいあの人がそんなことするはずないのに。
「若旦那様…ごめんなさい…」
罪悪感を抱えながら、私は疼く身体を慰めた。
…大好きな若旦那様を、妄想しながら。
感じ過ぎたのか、中から大量の白い液が出た。
「坊ちゃん、大好きです」
「俺もお前が好きだよ」
彼女の俺への大好きと、俺の彼女への好きには差があった。彼女のそれは幼い憧れで、俺のそれはもはや執着に近かった。幸い、それがバレることはなかったが。
大人になると、俺は商人であり貴族である父の後継者となった。幸い俺はどちらにも適性があり、商売も貴族としての立ち回りも上手くいった。
「若旦那様はすごいです!」
「だろ?」
その頃には彼女はメイドの子供ではなく、メイドに昇格していた。そして、俺は自分の父親と母親、彼女の母親まで言いくるめて彼女との婚約を水面下で整えた。貴族と言えども所詮は男爵家。それも金で買った爵位。ギリギリ、本当にギリギリで許された。
「…ということで、お前と婚約を結ぶことにしたから」
俺はまさか拒まれるとは思わず、自信満々にそう言った。けれど彼女は、好きな人が出来たから辞退したいと言った。
不思議と、心は凪いでいた。
いや、違う。あまりのことに現実を受け止められなかったのだ。
「…そう。でも、俺にもプライドがあるからさ。お前にフラれたとかちょっと周りに言えないから、もうしばらく婚約続けてくれない?適当なところで俺から切るから」
「そ、そういうことでしたら…はい」
俺は、あと少しだけ続くだろう婚約期間にどうやって彼女を落とすかを考えることにした。
そして出た結論は。
今日も彼女を夜這いする。俺の魔法で深く深く眠る彼女にキスをする。彼女は、俺の魔法の効果でそう簡単には起きない。
俺は、彼女の身体から落とすことにした。最後にはもちろん、心も貰うつもりで。
「お前が悪い」
そう。俺の愛を拒否したお前が。だから、大人しく俺に落とされればいい。
毎晩毎晩、彼女を抱く。欲望の煮えたぎったそれで、彼女の中をかき回す。
ぐちゅぐちゅと、結合部からいやらしい音が響く。彼女も、身体は感じてくれていた。
「…っ、…っ!」
「寝てても感じるものだなぁ?いやらしい…ま、純粋な身体をここまで淫らに作り変えたのは俺だけど」
最初は寝ているのに辛そうだった彼女。今は寝ているのに感じまくる淫乱になった。
中だけでなく、乳首も弄ってやれば締め付けがきつくなる。
「はぁっ…さいっこう…」
こうしていると、彼女の全てを支配しているようで気分が良い。
「…っ!」
「可愛いよ。欲を言えば声も聞きたいけど…それはまだ先のお楽しみか」
俺の調教で、すっかりと俺に素直になった身体を撫でる。
もう少し、もう少しで全部俺のもの。
あと少し調教したら…きっと、心まで落ちるのは間近だ。
「…出すよ、受け止めて」
中にたっぷりと出す。もちろん、責任を持って結婚してやるから安心して欲しい。
好きな男、なんて忘れさせてやる。
目が覚めて、すぐに身体を確認した。最近身体がおかしい。なんか、まるで…えっちをした後のような感覚になっていて。
そんな相手、いないのに。
一人で寝てたんだから、そんなはずないのに。
身体が…疼いて止まらない。
満足できないと訴える。
「…どうしちゃったんだろ、私」
それだけならまだいい。…夢を見るのだ。若旦那様に犯される夢。あんな夢、若旦那様に失礼だ。大好きな若旦那様。優しいあの人がそんなことするはずないのに。
「若旦那様…ごめんなさい…」
罪悪感を抱えながら、私は疼く身体を慰めた。
…大好きな若旦那様を、妄想しながら。
感じ過ぎたのか、中から大量の白い液が出た。
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