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その生い立ちで人のために祈れるのは、やっぱり聖女かもしれない
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醜いお姫様、シャノン。
彼女は大陸でも一二を争う王国のお姫様。
けれども彼女は、生まれ持った魔力が多過ぎた。
結果魔力が体内に蓄積されて、醜く肥え太った姿に育ってしまう。
そこで国王は、『王家の面汚し』であるシャノンを追い出す事にした。
「ふう…」
シャノンは、日々栄える王国の中でただ一ヶ所だけ衰退しつつあった男爵領に送られた。
子供のいない男爵夫婦に、養子に出されたのだ。
本来なら、あり得ない措置。
しかしシャノンも抵抗せず、男爵夫婦にも歓迎されたので王の横暴は罷り通った。
「ここが、男爵領」
シャノンは馬車から男爵領の様子を伺って、そして領民たちを憂いた。
この土地は、この間暴走した野生の魔獣の襲撃によって壊滅的状況まで追い込まれたらしい。
それでもなんとか男爵夫婦が私財すら投じて領内を立て直したとか。
それでも、魔獣の襲撃の爪痕は残っているらしい。
瘴気が濃いのだ。
「これでは近いうちに農作物や家畜たちにも被害が出る…」
それも覚悟の上でこの土地で暮らしているのだろう領民たちを思うと涙が出るシャノン。
シャノンは、祈った。瘴気が祓われますようにと。そして、傷ついた人々の怪我が治りますようにと。すると、シャノンの身体から光が溢れた。
「…え」
そして、男爵領内の瘴気が一気に晴れた。さらに、領民たちが魔獣の襲撃によって負った身体の傷も癒えた。
これはどうしたことかと騒ぐ領民たち。
男爵領に向かう馬車から浄化の光が溢れたのを見た人も多かった。
その馬車がお姫様を乗せているのもみんな噂で聞いていた。
王様は男爵領を思って、聖女である王女様を送ってくださったのだと勝手な勘違いが広がった。
「さっきのは一体…」
シャノンは己の身に起きたことがわからなかった。祈ったら、身体が軽くなった。そして、男爵領内で奇跡が起きたらしいことにも気付いた。
「私が、やったの…?」
不安になって俯くと、自分の身体が視界に映る。
痩せていた。
「え…?」
この身体の膨張は、魔力の蓄積によるもの。
さっきの奇跡にシャノンの魔力が使われたから、シャノンは自然と痩せたのだ。
それに、シャノンも気付く。
「…じゃあ、領民たちの心身の健康を祈れば?」
祈る。叶う。痩せる。
病を患っていた領民たちは、シャノンの見えないところでシャノンに助けられた。ただし、先程の奇跡を見ていたのでシャノンのおかげだと気付いていた。
そしてシャノンは、また痩せた。
「すごい…」
今までどんな努力をしても効果がなかった。
今は祈るだけで痩せる。
そういえば、王宮にいた頃は何かを祈ることはしていなかったと気付いたシャノン。
でもまあ、今更だと首を振って目の前のことに集中する。
祈ると痩せるなら、もう一個祈っておこう。
「男爵領が、豊かになりますように」
すると、シャノンの身体は急にだるくなった。シャノンが自分の身体を見れば、痩せ過ぎて骨と皮レベルになっていた。
残念ながら痩せるつもりが痩せ過ぎてこんな酷い状態になってしまったシャノンだが、もちろん願いは叶っている。シャノンにはその時にならないとわからないことだが、今年は全ての男爵領の農作物は豊作になる。例外はない。
やり過ぎたと自覚した時、男爵の待つ屋敷に馬車がついた。
「姫様、いらっしゃいませ」
「お待ちしておりました」
「ありがとうございます…」
そんなわちゃわちゃは全く知らない男爵夫婦。
シャノンの痩せ細った身体を見て焦った。
男爵夫婦はシャノンについて王の娘としか聞かされていない。
シャノンは隠されるように育てられたので、誰も容姿を知らない。
男爵夫婦は、シャノンが虐待されていたのではと思い込んだ。
「…さ、さあ!姫様、とりあえず食事にしましょう!」
「はい…」
シャノンは、美味しいご飯をたらふく食べてご満悦になった。
男爵夫婦はその後、医者にシャノンを診てもらう。栄養が足りていないと言われたが、きちんと食べれば大丈夫だと判断された。
シャノンは、ダイエットのため過度な食事制限をしていた。それでも生きていたのは、魔力の蓄積のおかげ。
その魔力が切れれば、栄養失調になって当然だった。とりあえず医者に栄養剤を打ってもらって、夕飯まで一日を寝て過ごす。
そして夕飯の時間になった。
「いっぱい食べてね、姫様」
「はい、お義母様」
「まあ…!」
国王夫妻を親として認識していないシャノン。養子になった以上、自分の親は男爵夫婦だと判断していた。
なのでお義母様と呼んだのだが、それが男爵夫人の琴線に触れた。
その後男爵のこともお義父様と呼んだことで、男爵もシャノンを猫可愛がりするようになった。
無自覚にやったことだったが、それが理由でシャノンは夫婦二人に溺愛されることになる。
「じゃあ、今日はもうおやすみなさい」
「はい、おやすみなさい。お義父様もお義母様も、良い夢をみてくださいね。また明日」
「はい、おやすみ」
「良い夢を」
そしてシャノンが用意された部屋で眠ると、男爵夫婦は話し合う。
「まさか姫様が虐待されていたとは…」
「しーっ!姫様に聞こえたらどうするんですか、あなた」
「す、すまない。とりあえず、ここでは安心して過ごしていただこう」
「そうね、そうよね」
そんな男爵夫婦に、執事が声をかける。
「ご報告があります」
「なにかしら」
「領内の瘴気が祓われ、領民たちの怪我や病気まで治ったそうです」
「…なんだって?そんなバカな」
「姫様…いえ、お嬢様を乗せた馬車が屋敷に向かって行く際に領内全域に向かって馬車から不思議な光が溢れたと幾人もの領民が証言しています」
その言葉に男爵夫婦は顔を見合わせる。
そして言った。
「それに関しては、箝口令を敷く。姫様はおそらく聖女だ。バレたらまた王宮に連れ戻されて虐待される」
「ええ。絶対外部に話を漏らさないで。領民たちを救ってくれた姫様は、私たちが救うのよ」
「かしこまりました」
虐待とかの部分は、ネグレクトという意味では間違いでもないかもしれない。
シャノンが男爵領を救ったのも事実だ。
だが、シャノンは聖女ではない。
…シャノンは、母の犠牲者だ。
シャノンの母は、強い子が欲しかった。
側妃であったシャノンの母は、王妃を追い落として自分が王妃になりたかった。
そのために優秀な子が欲しかった。
だから食べた。
かつて別の大陸の支配者だったとされる昔々の神の肉を。
『これで強い子が生まれるはず』
『ええ、間違いありません』
怪しい商人から買ったそれ。勇者が神を打ち倒した時の戦利品でその子孫から買ったとの怪しい触れ込みだったが、それでも、シャノンの母は疑いすら持たなかった。
そしてシャノンは生まれた。
だがシャノンの母は、出産に耐えられずその後一度もシャノンを抱かずに亡くなった。
シャノンは、人の姿の『別の何か』として生まれてしまっていた。
そして不幸なことに、誰もそれを知らなかった。
ということで、色々誤解があったりなかったりしたし噂が広まったり広まらなかったりしたがともかく、シャノンは男爵夫婦にも、使用人たちにも、領民たちにも大歓迎される形となった。
痩せられたシャノンは、逆に痩せ過ぎたがお肉に埋もれていた美しい顔があらわになったので美人さんだと判明した。その後徐々にお肉もついてきて、いつの間にかぼんきゅっぼんのナイスバデーになった。
そして太り過ぎになる気配を察知すると、先回りして領民たちのために何かしらお祈りをして痩せたりして美しさを保つようになる。
領民たちもその度にシャノンのお祈りに気付いてシャノンに感謝した。男爵夫婦も、領民たちのために祈るシャノンに感謝してさらに溺愛するようになる。
シャノンは醜いお姫様として疎まれていたのに、いつの間にか男爵領の愛すべきお姫様として生まれ変わっていた。
「お義父様ー、お義母様ー!」
「おや、姫様」
「走ると転んでしまいますよ」
「はい、気をつけます!でも見て、こんなに美味しいお野菜が採れたの!」
シャノンは男爵家の娘としてのお勉強もそこそこに、領民たちとの触れ合いを大切にしている。
領民たちの畑仕事を手伝うことさえあった。
「ふふ、それは素晴らしいことね」
「私たちも後でいただこう」
「ふふ。絶対美味しいから、絶対食べてね!」
親の都合で『なにか』として生まれてきた彼女だが、この男爵領では『シャノン』として生きていける。
ずっとここに居たいとシャノンは願っている。そしてそれは、祈らなくとも叶うだろう。
シャノンはいずれ、お婿さんを迎えてこの男爵家を継ぐことになっているのだから。
彼女は大陸でも一二を争う王国のお姫様。
けれども彼女は、生まれ持った魔力が多過ぎた。
結果魔力が体内に蓄積されて、醜く肥え太った姿に育ってしまう。
そこで国王は、『王家の面汚し』であるシャノンを追い出す事にした。
「ふう…」
シャノンは、日々栄える王国の中でただ一ヶ所だけ衰退しつつあった男爵領に送られた。
子供のいない男爵夫婦に、養子に出されたのだ。
本来なら、あり得ない措置。
しかしシャノンも抵抗せず、男爵夫婦にも歓迎されたので王の横暴は罷り通った。
「ここが、男爵領」
シャノンは馬車から男爵領の様子を伺って、そして領民たちを憂いた。
この土地は、この間暴走した野生の魔獣の襲撃によって壊滅的状況まで追い込まれたらしい。
それでもなんとか男爵夫婦が私財すら投じて領内を立て直したとか。
それでも、魔獣の襲撃の爪痕は残っているらしい。
瘴気が濃いのだ。
「これでは近いうちに農作物や家畜たちにも被害が出る…」
それも覚悟の上でこの土地で暮らしているのだろう領民たちを思うと涙が出るシャノン。
シャノンは、祈った。瘴気が祓われますようにと。そして、傷ついた人々の怪我が治りますようにと。すると、シャノンの身体から光が溢れた。
「…え」
そして、男爵領内の瘴気が一気に晴れた。さらに、領民たちが魔獣の襲撃によって負った身体の傷も癒えた。
これはどうしたことかと騒ぐ領民たち。
男爵領に向かう馬車から浄化の光が溢れたのを見た人も多かった。
その馬車がお姫様を乗せているのもみんな噂で聞いていた。
王様は男爵領を思って、聖女である王女様を送ってくださったのだと勝手な勘違いが広がった。
「さっきのは一体…」
シャノンは己の身に起きたことがわからなかった。祈ったら、身体が軽くなった。そして、男爵領内で奇跡が起きたらしいことにも気付いた。
「私が、やったの…?」
不安になって俯くと、自分の身体が視界に映る。
痩せていた。
「え…?」
この身体の膨張は、魔力の蓄積によるもの。
さっきの奇跡にシャノンの魔力が使われたから、シャノンは自然と痩せたのだ。
それに、シャノンも気付く。
「…じゃあ、領民たちの心身の健康を祈れば?」
祈る。叶う。痩せる。
病を患っていた領民たちは、シャノンの見えないところでシャノンに助けられた。ただし、先程の奇跡を見ていたのでシャノンのおかげだと気付いていた。
そしてシャノンは、また痩せた。
「すごい…」
今までどんな努力をしても効果がなかった。
今は祈るだけで痩せる。
そういえば、王宮にいた頃は何かを祈ることはしていなかったと気付いたシャノン。
でもまあ、今更だと首を振って目の前のことに集中する。
祈ると痩せるなら、もう一個祈っておこう。
「男爵領が、豊かになりますように」
すると、シャノンの身体は急にだるくなった。シャノンが自分の身体を見れば、痩せ過ぎて骨と皮レベルになっていた。
残念ながら痩せるつもりが痩せ過ぎてこんな酷い状態になってしまったシャノンだが、もちろん願いは叶っている。シャノンにはその時にならないとわからないことだが、今年は全ての男爵領の農作物は豊作になる。例外はない。
やり過ぎたと自覚した時、男爵の待つ屋敷に馬車がついた。
「姫様、いらっしゃいませ」
「お待ちしておりました」
「ありがとうございます…」
そんなわちゃわちゃは全く知らない男爵夫婦。
シャノンの痩せ細った身体を見て焦った。
男爵夫婦はシャノンについて王の娘としか聞かされていない。
シャノンは隠されるように育てられたので、誰も容姿を知らない。
男爵夫婦は、シャノンが虐待されていたのではと思い込んだ。
「…さ、さあ!姫様、とりあえず食事にしましょう!」
「はい…」
シャノンは、美味しいご飯をたらふく食べてご満悦になった。
男爵夫婦はその後、医者にシャノンを診てもらう。栄養が足りていないと言われたが、きちんと食べれば大丈夫だと判断された。
シャノンは、ダイエットのため過度な食事制限をしていた。それでも生きていたのは、魔力の蓄積のおかげ。
その魔力が切れれば、栄養失調になって当然だった。とりあえず医者に栄養剤を打ってもらって、夕飯まで一日を寝て過ごす。
そして夕飯の時間になった。
「いっぱい食べてね、姫様」
「はい、お義母様」
「まあ…!」
国王夫妻を親として認識していないシャノン。養子になった以上、自分の親は男爵夫婦だと判断していた。
なのでお義母様と呼んだのだが、それが男爵夫人の琴線に触れた。
その後男爵のこともお義父様と呼んだことで、男爵もシャノンを猫可愛がりするようになった。
無自覚にやったことだったが、それが理由でシャノンは夫婦二人に溺愛されることになる。
「じゃあ、今日はもうおやすみなさい」
「はい、おやすみなさい。お義父様もお義母様も、良い夢をみてくださいね。また明日」
「はい、おやすみ」
「良い夢を」
そしてシャノンが用意された部屋で眠ると、男爵夫婦は話し合う。
「まさか姫様が虐待されていたとは…」
「しーっ!姫様に聞こえたらどうするんですか、あなた」
「す、すまない。とりあえず、ここでは安心して過ごしていただこう」
「そうね、そうよね」
そんな男爵夫婦に、執事が声をかける。
「ご報告があります」
「なにかしら」
「領内の瘴気が祓われ、領民たちの怪我や病気まで治ったそうです」
「…なんだって?そんなバカな」
「姫様…いえ、お嬢様を乗せた馬車が屋敷に向かって行く際に領内全域に向かって馬車から不思議な光が溢れたと幾人もの領民が証言しています」
その言葉に男爵夫婦は顔を見合わせる。
そして言った。
「それに関しては、箝口令を敷く。姫様はおそらく聖女だ。バレたらまた王宮に連れ戻されて虐待される」
「ええ。絶対外部に話を漏らさないで。領民たちを救ってくれた姫様は、私たちが救うのよ」
「かしこまりました」
虐待とかの部分は、ネグレクトという意味では間違いでもないかもしれない。
シャノンが男爵領を救ったのも事実だ。
だが、シャノンは聖女ではない。
…シャノンは、母の犠牲者だ。
シャノンの母は、強い子が欲しかった。
側妃であったシャノンの母は、王妃を追い落として自分が王妃になりたかった。
そのために優秀な子が欲しかった。
だから食べた。
かつて別の大陸の支配者だったとされる昔々の神の肉を。
『これで強い子が生まれるはず』
『ええ、間違いありません』
怪しい商人から買ったそれ。勇者が神を打ち倒した時の戦利品でその子孫から買ったとの怪しい触れ込みだったが、それでも、シャノンの母は疑いすら持たなかった。
そしてシャノンは生まれた。
だがシャノンの母は、出産に耐えられずその後一度もシャノンを抱かずに亡くなった。
シャノンは、人の姿の『別の何か』として生まれてしまっていた。
そして不幸なことに、誰もそれを知らなかった。
ということで、色々誤解があったりなかったりしたし噂が広まったり広まらなかったりしたがともかく、シャノンは男爵夫婦にも、使用人たちにも、領民たちにも大歓迎される形となった。
痩せられたシャノンは、逆に痩せ過ぎたがお肉に埋もれていた美しい顔があらわになったので美人さんだと判明した。その後徐々にお肉もついてきて、いつの間にかぼんきゅっぼんのナイスバデーになった。
そして太り過ぎになる気配を察知すると、先回りして領民たちのために何かしらお祈りをして痩せたりして美しさを保つようになる。
領民たちもその度にシャノンのお祈りに気付いてシャノンに感謝した。男爵夫婦も、領民たちのために祈るシャノンに感謝してさらに溺愛するようになる。
シャノンは醜いお姫様として疎まれていたのに、いつの間にか男爵領の愛すべきお姫様として生まれ変わっていた。
「お義父様ー、お義母様ー!」
「おや、姫様」
「走ると転んでしまいますよ」
「はい、気をつけます!でも見て、こんなに美味しいお野菜が採れたの!」
シャノンは男爵家の娘としてのお勉強もそこそこに、領民たちとの触れ合いを大切にしている。
領民たちの畑仕事を手伝うことさえあった。
「ふふ、それは素晴らしいことね」
「私たちも後でいただこう」
「ふふ。絶対美味しいから、絶対食べてね!」
親の都合で『なにか』として生まれてきた彼女だが、この男爵領では『シャノン』として生きていける。
ずっとここに居たいとシャノンは願っている。そしてそれは、祈らなくとも叶うだろう。
シャノンはいずれ、お婿さんを迎えてこの男爵家を継ぐことになっているのだから。
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