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バラのミルクジェラート
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今日はリザードマンの群れの討伐依頼を受けた。リザードマンの群れは前までは人間とお互いに無干渉だったのだが、最近になり人里を襲い食料品や武器となり得るものを強奪するようになったという。リザードマンの暮らす領域で、きのみなどが不作になり野生動物が数を減らしたため食べ物が無くなったのだろう。リザードマンの群れを、火魔法で火柱を上げ一瞬で苦痛も感じさせず燃え滓に変える。依頼料をいつも通り一人で受け取り、一部を仕送りして余りを貯蓄しほくほくだ。今日もリオルに美味しいものを食べさせてあげよう。
宿にリオルを迎えに戻るとちょうど三時のおやつの時間だったので、リオルと手を繋いで美味しいおやつを探しに行く。二人で歩いていると、ジェラートのお店が目に留まったのでリオルと向かう。
「いらっしゃいませ」
「おすすめはある?」
「バラの香りのミルクジェラートがおすすめですよ」
「じゃあそれを二人分」
「かしこまりました」
注文してすぐにジェラートを渡される。お金を払ってジェラートを受け取ると、近くに用意された席でリオルと一緒にジェラートを食べる。
「ジェラートとかいうこれはなんじゃ?」
「牛乳から出来た甘いデザートよ。食べてみて」
「いただきますなのじゃ。…んー!んまい!甘くて美味しいのじゃ!微かに香るバラの香りが好きなのじゃー!」
「ん、良い香りね。甘さが染みるわ」
「ミルクの甘さにバラの香りが優しいのじゃー!」
ジェラートを食べ終わると、ゴミをゴミ箱に捨てリオルと手を繋いで宿に戻る。リオルの笑顔が可愛らしくてつい甘い物に寄ってしまうけれど、太るのだけは注意ね。まあ、冒険者としての依頼が命がけだからそこまで太る心配はないと思うのだけれど。
宿にリオルを迎えに戻るとちょうど三時のおやつの時間だったので、リオルと手を繋いで美味しいおやつを探しに行く。二人で歩いていると、ジェラートのお店が目に留まったのでリオルと向かう。
「いらっしゃいませ」
「おすすめはある?」
「バラの香りのミルクジェラートがおすすめですよ」
「じゃあそれを二人分」
「かしこまりました」
注文してすぐにジェラートを渡される。お金を払ってジェラートを受け取ると、近くに用意された席でリオルと一緒にジェラートを食べる。
「ジェラートとかいうこれはなんじゃ?」
「牛乳から出来た甘いデザートよ。食べてみて」
「いただきますなのじゃ。…んー!んまい!甘くて美味しいのじゃ!微かに香るバラの香りが好きなのじゃー!」
「ん、良い香りね。甘さが染みるわ」
「ミルクの甘さにバラの香りが優しいのじゃー!」
ジェラートを食べ終わると、ゴミをゴミ箱に捨てリオルと手を繋いで宿に戻る。リオルの笑顔が可愛らしくてつい甘い物に寄ってしまうけれど、太るのだけは注意ね。まあ、冒険者としての依頼が命がけだからそこまで太る心配はないと思うのだけれど。
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