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ちなみに年齢も威厳もまだまだ足りないかもしれません。
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「おーっほっほっほ!さあ、いつまでも跪いていないで顔を上げなさい!」
「は、はい!」
私は戦争孤児で行く、あてもないただの小娘だった。しかしそんな戦争孤児たちを集めて使用人にすると宣言した公爵家のお嬢様がいて、私たちのような境遇の子供は全員引き取られ人身売買をするタイプの商人に拾われることもなく身売りさせられることを避けられた。
「知っての通り、私はデジレ・ヴィス・ドゥーですわ!」
そう。私たちを引き取ってくださったのはこの国の筆頭公爵家のお嬢様、デジレ・ヴィス・ドゥー様。なんでも公爵家を継ぐお兄様は厳しく躾けられたが、デジレお嬢様は甘やかされて育ち悪女と言われるほどわがままとかなんとか。
でも、私たちを引き取ってくださったのは紛れもなくお嬢様だ。必要経費もなにも全部お嬢様が出したとか。だからどんなわがままにだって耐えてみせる。
「それで、お前たちへの最初の命令は…」
ごくり…と誰かが唾を飲み込んだ。
が。
下された命令に別の意味で目をひん剥いた。
「このオンボロ屋敷の掃除ですわ!」
そう言ってデジレお嬢様が指差したのは…割と本格的にオンボロなお屋敷だった。ただ広いしまだまだ頑丈そうで、住むには安全性とかを考えても問題なさそうだけど…外から見ても古くて汚れてるのが分かるほどオンボロ。
「あの、デジレお嬢様。このお屋敷は…?」
「父から与えられた私の土地と屋敷ですわ!いい加減自立しろと追い出されましたの!」
「え」
「ちなみに領地とかも貰っていませんから自分でお金を稼いで行かねばなりませんわ!」
「ええ!?」
これは大ごとだと私たちは焦る。曲がりなりにも私たちを救ってくれた大恩人だし、共倒れも回避しなければ!
「ということで生活基盤を整えるためにも!まずは屋敷を掃除しろ、ということですわ!」
「は、はい!」
私たちはご丁寧にも用意されていた掃除道具と自分たちの少ない魔力を総動員して、屋敷の中はもちろん外壁や庭まで綺麗にした。庭の掃除は特に庭師の親の元で育っていた子のセンスが生きた。
まあ子供しかいないわけだが、かなりの人数がいるので敷地内はぴっかぴかになった。一日かかったけど。
「はい。お前たち、お疲れ様でしたわ」
そう言って、デジレお嬢様は天使のような美しい声と笑顔でお茶を差し出してくれる。
デジレお嬢様の用意してくれたお茶は温かくて甘くて美味しい。
そして、それにほっとしているとさらにデジレお嬢様は言った。
「せっかくお前たちが掃除してくれたんですもの。食堂でみんなでご飯にしましょう?」
そう言ってデジレお嬢様が出してくれたのは、豪華すぎるほど豪華なお料理の数々。
「あの、デジレお嬢様。これは…?」
「私の構築魔法で編み出した食事ですわ。味も食感も栄養も安全性も、全て本物そのままですわ!安心してお食べ」
「構築魔法!?」
構築魔法は、魔法の中でもトップクラスに扱いづらいとされる魔法。無から有を生み出すとされ、魔力を使いイメージを現実化する魔法だ。そのかわり魔力を大量に必要とするので、並みの魔力しか持たない者では使えない。
生活魔法しか使えない平民はもちろん、貴族でも使える者は片手で数える程度だとか。
「ちなみに明日からは、掃除だけでなく屋敷全体のさまざまな管理を任せますわ。私自身は、構築魔法で色々作って売り捌いて贅沢な生活に勤しみますわ。装飾品とかいいですわよね」
たしかに、子供用とはいえこの人数の食事を用意できるデジレお嬢様ならば装飾品を作って売るのも朝飯前だろうな。
「まあ、とりあえず。お前たちにも衣食住は必要ですわ。屋敷はあるから住居はいいとして、食事も私の構築魔法で十分ですわね…あとは着るもの?ううん…服や靴は、そんなみすぼらしい格好ではなく私の構築魔法で制服でも支給して差し上げますわ。よろしくて?」
私たちはこくこくと首を縦に振る。服や靴はもうぼろぼろで、正直言って新しいのが早く欲しい。
「では、使用人部屋に各自の分を用意しておきますわ」
「ありがとうございます!デジレお嬢様!」
「おーっほっほっほ!当然ですわ!」
デジレお嬢様に引き取られて三ヶ月が経った。それでわかったことがある。
まず、デジレお嬢様は家族に完全に捨てられている。正式には貴族ですらない状態らしい。戸籍がどうのこうの、貴族籍がどうのこうのとか。よくわからない貴族の事情らしい。この屋敷は、デジレお嬢様を可愛がっていたお父様の最後の情だとか?
次に、デジレお嬢様は見栄っ張りだ。もう貴族でもないのに、屋敷や庭の外観や衣服や装飾品にもこだわりがある。そして見栄のために他の地域の戦争孤児も引き取りまくって今や使用人部屋に空きはない。これ以上戦争孤児を引き取るなら客室も使うことを考えないといけない。
そして、デジレお嬢様はマイペースだ。デジレお嬢様の装飾品を買ってくれるお客様となる商人たちにも偉そうな態度。でも、本物を常に身に纏ってきたお嬢様の作る質の高い装飾品。しかも構築魔法という特別製のそれならばプレミアも高くつくらしく、商人たち自ら謙ってもいる。
そんなデジレお嬢様だけど、私たちにはすごく優しい。だって、使用人である私たちといつも食事を共にしてくれる。しかも構築魔法で作った超高級なお食事ばかり。そして、なんだかんだで毎日寝る前に労いの言葉をくれる。デジレお嬢様の声でお疲れ様でしたわ、と聞くだけで疲れが吹っ飛ぶ。だから私たちは毎日幸せだ。
「メアリー」
「はい、デジレお嬢様」
「お前を含めて、全ての使用人に感謝していますわ。だから、お前たちにこれを」
デジレお嬢様は、私たちにプレゼントをくれた。高級そうなチョーカーだった。
「え、お嬢様…これ…」
「私の構築魔法で作ったものですわ。私の使用人である証ですの。受け取りなさい」
「お嬢様…ありがとうございます!」
こんなにデジレお嬢様に甘やかされていていいんだろうか。
そう思うけれど、デジレお嬢様の優しさについ甘えてしまう。
そして、そんなデジレお嬢様の評判はいつのまにか上がっていた。
質の高い構築魔法への評価とか、私たちへの処遇だとか、色々加味して新たに準男爵の位を授けてもいいと言われたのだとか。
けれどお嬢様は断った。「私は腐ってもお父様の子ですわ!準男爵なんて、釣り合いが取れていないんじゃないかしら!」と大見得を切ったとか。
「まあ、デジレお嬢様らしいよね」
「お嬢様はそうでなきゃな」
なんだかんだで、使用人のみんなもそう言ってデジレお嬢様を見守っている。デジレお嬢様はその構築魔法があるからこそ自立出来ているが、年齢はまだまだ幼い十六歳。
引き取られた戦争孤児の中には、お嬢様より年上の十七歳、十八歳の者もいるのでお嬢様は我らがアイドルと化している。
それもあってみんな、お嬢様の自由な振る舞いを黙って見守っているのもある。けれど、お嬢様が公爵家を追い出された経緯は誰も知らない。知る必要も、ない。
「デジレお嬢様、そろそろお茶の時間ですよ」
「あら、そうね」
構築魔法があるから一人でなんでも出来ちゃうデジレお嬢様だけど、それでも人を呼んだのはきっと寂しいから。
デジレお嬢様はお金持ちにのし上がって使用人の数を増やしても、基本的には面倒な家事以外は自分で色々やりたがる。
それでもティータイムの準備だけは、私たちに任せてくれるようになった。
「今日も、メアリーの淹れてくれた紅茶は最高ですわ」
「ありがとうございます!」
「サシャの作るチーズタルトも美味しいですわね」
「光栄です!」
「これからも私に良く尽くすんですわよ。私も貴方達を愛してあげますわ」
デジレお嬢様のそんなお言葉に、私たちはこくこくと首を縦に振る。お嬢様に愛されることこそ、私たちの新たな幸せなのだ。
「は、はい!」
私は戦争孤児で行く、あてもないただの小娘だった。しかしそんな戦争孤児たちを集めて使用人にすると宣言した公爵家のお嬢様がいて、私たちのような境遇の子供は全員引き取られ人身売買をするタイプの商人に拾われることもなく身売りさせられることを避けられた。
「知っての通り、私はデジレ・ヴィス・ドゥーですわ!」
そう。私たちを引き取ってくださったのはこの国の筆頭公爵家のお嬢様、デジレ・ヴィス・ドゥー様。なんでも公爵家を継ぐお兄様は厳しく躾けられたが、デジレお嬢様は甘やかされて育ち悪女と言われるほどわがままとかなんとか。
でも、私たちを引き取ってくださったのは紛れもなくお嬢様だ。必要経費もなにも全部お嬢様が出したとか。だからどんなわがままにだって耐えてみせる。
「それで、お前たちへの最初の命令は…」
ごくり…と誰かが唾を飲み込んだ。
が。
下された命令に別の意味で目をひん剥いた。
「このオンボロ屋敷の掃除ですわ!」
そう言ってデジレお嬢様が指差したのは…割と本格的にオンボロなお屋敷だった。ただ広いしまだまだ頑丈そうで、住むには安全性とかを考えても問題なさそうだけど…外から見ても古くて汚れてるのが分かるほどオンボロ。
「あの、デジレお嬢様。このお屋敷は…?」
「父から与えられた私の土地と屋敷ですわ!いい加減自立しろと追い出されましたの!」
「え」
「ちなみに領地とかも貰っていませんから自分でお金を稼いで行かねばなりませんわ!」
「ええ!?」
これは大ごとだと私たちは焦る。曲がりなりにも私たちを救ってくれた大恩人だし、共倒れも回避しなければ!
「ということで生活基盤を整えるためにも!まずは屋敷を掃除しろ、ということですわ!」
「は、はい!」
私たちはご丁寧にも用意されていた掃除道具と自分たちの少ない魔力を総動員して、屋敷の中はもちろん外壁や庭まで綺麗にした。庭の掃除は特に庭師の親の元で育っていた子のセンスが生きた。
まあ子供しかいないわけだが、かなりの人数がいるので敷地内はぴっかぴかになった。一日かかったけど。
「はい。お前たち、お疲れ様でしたわ」
そう言って、デジレお嬢様は天使のような美しい声と笑顔でお茶を差し出してくれる。
デジレお嬢様の用意してくれたお茶は温かくて甘くて美味しい。
そして、それにほっとしているとさらにデジレお嬢様は言った。
「せっかくお前たちが掃除してくれたんですもの。食堂でみんなでご飯にしましょう?」
そう言ってデジレお嬢様が出してくれたのは、豪華すぎるほど豪華なお料理の数々。
「あの、デジレお嬢様。これは…?」
「私の構築魔法で編み出した食事ですわ。味も食感も栄養も安全性も、全て本物そのままですわ!安心してお食べ」
「構築魔法!?」
構築魔法は、魔法の中でもトップクラスに扱いづらいとされる魔法。無から有を生み出すとされ、魔力を使いイメージを現実化する魔法だ。そのかわり魔力を大量に必要とするので、並みの魔力しか持たない者では使えない。
生活魔法しか使えない平民はもちろん、貴族でも使える者は片手で数える程度だとか。
「ちなみに明日からは、掃除だけでなく屋敷全体のさまざまな管理を任せますわ。私自身は、構築魔法で色々作って売り捌いて贅沢な生活に勤しみますわ。装飾品とかいいですわよね」
たしかに、子供用とはいえこの人数の食事を用意できるデジレお嬢様ならば装飾品を作って売るのも朝飯前だろうな。
「まあ、とりあえず。お前たちにも衣食住は必要ですわ。屋敷はあるから住居はいいとして、食事も私の構築魔法で十分ですわね…あとは着るもの?ううん…服や靴は、そんなみすぼらしい格好ではなく私の構築魔法で制服でも支給して差し上げますわ。よろしくて?」
私たちはこくこくと首を縦に振る。服や靴はもうぼろぼろで、正直言って新しいのが早く欲しい。
「では、使用人部屋に各自の分を用意しておきますわ」
「ありがとうございます!デジレお嬢様!」
「おーっほっほっほ!当然ですわ!」
デジレお嬢様に引き取られて三ヶ月が経った。それでわかったことがある。
まず、デジレお嬢様は家族に完全に捨てられている。正式には貴族ですらない状態らしい。戸籍がどうのこうの、貴族籍がどうのこうのとか。よくわからない貴族の事情らしい。この屋敷は、デジレお嬢様を可愛がっていたお父様の最後の情だとか?
次に、デジレお嬢様は見栄っ張りだ。もう貴族でもないのに、屋敷や庭の外観や衣服や装飾品にもこだわりがある。そして見栄のために他の地域の戦争孤児も引き取りまくって今や使用人部屋に空きはない。これ以上戦争孤児を引き取るなら客室も使うことを考えないといけない。
そして、デジレお嬢様はマイペースだ。デジレお嬢様の装飾品を買ってくれるお客様となる商人たちにも偉そうな態度。でも、本物を常に身に纏ってきたお嬢様の作る質の高い装飾品。しかも構築魔法という特別製のそれならばプレミアも高くつくらしく、商人たち自ら謙ってもいる。
そんなデジレお嬢様だけど、私たちにはすごく優しい。だって、使用人である私たちといつも食事を共にしてくれる。しかも構築魔法で作った超高級なお食事ばかり。そして、なんだかんだで毎日寝る前に労いの言葉をくれる。デジレお嬢様の声でお疲れ様でしたわ、と聞くだけで疲れが吹っ飛ぶ。だから私たちは毎日幸せだ。
「メアリー」
「はい、デジレお嬢様」
「お前を含めて、全ての使用人に感謝していますわ。だから、お前たちにこれを」
デジレお嬢様は、私たちにプレゼントをくれた。高級そうなチョーカーだった。
「え、お嬢様…これ…」
「私の構築魔法で作ったものですわ。私の使用人である証ですの。受け取りなさい」
「お嬢様…ありがとうございます!」
こんなにデジレお嬢様に甘やかされていていいんだろうか。
そう思うけれど、デジレお嬢様の優しさについ甘えてしまう。
そして、そんなデジレお嬢様の評判はいつのまにか上がっていた。
質の高い構築魔法への評価とか、私たちへの処遇だとか、色々加味して新たに準男爵の位を授けてもいいと言われたのだとか。
けれどお嬢様は断った。「私は腐ってもお父様の子ですわ!準男爵なんて、釣り合いが取れていないんじゃないかしら!」と大見得を切ったとか。
「まあ、デジレお嬢様らしいよね」
「お嬢様はそうでなきゃな」
なんだかんだで、使用人のみんなもそう言ってデジレお嬢様を見守っている。デジレお嬢様はその構築魔法があるからこそ自立出来ているが、年齢はまだまだ幼い十六歳。
引き取られた戦争孤児の中には、お嬢様より年上の十七歳、十八歳の者もいるのでお嬢様は我らがアイドルと化している。
それもあってみんな、お嬢様の自由な振る舞いを黙って見守っているのもある。けれど、お嬢様が公爵家を追い出された経緯は誰も知らない。知る必要も、ない。
「デジレお嬢様、そろそろお茶の時間ですよ」
「あら、そうね」
構築魔法があるから一人でなんでも出来ちゃうデジレお嬢様だけど、それでも人を呼んだのはきっと寂しいから。
デジレお嬢様はお金持ちにのし上がって使用人の数を増やしても、基本的には面倒な家事以外は自分で色々やりたがる。
それでもティータイムの準備だけは、私たちに任せてくれるようになった。
「今日も、メアリーの淹れてくれた紅茶は最高ですわ」
「ありがとうございます!」
「サシャの作るチーズタルトも美味しいですわね」
「光栄です!」
「これからも私に良く尽くすんですわよ。私も貴方達を愛してあげますわ」
デジレお嬢様のそんなお言葉に、私たちはこくこくと首を縦に振る。お嬢様に愛されることこそ、私たちの新たな幸せなのだ。
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