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彼氏と作ったお弁当
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「ゆめちゃん先輩ー!お昼ですよー!」
「うん、一緒に食べよー!」
里奈ちゃんと一緒にお昼を食べる。
「お、可愛いお弁当ですね!叶さんのですか?」
「うん、二人で早起きして作ったの」
「えー!そういうのいいですねー!」
「えへへ、うん」
「彼氏さんからしたら、愛妻弁当じゃないですか!」
里奈ちゃんにそう言われて、真っ赤になった顔を必死に隠す。
「ま、まだ妻じゃないよ!」
「ふふ、ゆめちゃん先輩可愛い!叶さんにも見せてあげたいです!」
「もー…」
里奈ちゃんったら、からかってー!
「ゆめちゃん先輩、ゆめちゃん先輩の好きな卵焼き入ってますね」
「あ、うん。夏希が作ってくれたんだ。甘い卵焼き。私の大好物!」
「ふふ、よかったじゃないですか!」
「里奈ちゃんも良かったら食べる?」
「いえいえ!コンビニ弁当だったら喜んでいただきますけど、叶さんとゆめちゃん先輩の合作ですから!お邪魔できません!」
ブンブン首を振る里奈ちゃん。律儀なところも可愛いなぁ。
「そっか、ありがとう」
「いえいえ!それにしても、叶さんって本当にゆめちゃん先輩が大好きなんですね」
「ふふ、そうかも」
「ゆめちゃん先輩、気をつけてくださいね」
里奈ちゃんが少し真剣な表情になった。
「?」
「ゆめちゃん先輩は優しいからあんまり気付いてないかもしれないですけど、女の嫉妬は怖いですから。あのハイスペックな叶さんを狙う女は多いはずです。…ゆめちゃん先輩、優しすぎるところがあるから下手に付け込まれたり酷いことされないか心配です」
「あはは、さすがにそこまで優しくはないよー。大丈夫。でも、夏希に惚れた女の子にぐさりっ、は怖いから気をつけとくね」
「おっかないけど実際ありそうなのがまた…叶さんってハイスペックな上に、ゆめちゃん先輩のこと好き好きオーラ全開だから…本当に気をつけてくださいね」
「うん、気をつけます!」
私がそう言えば、少しホッとした顔をした後あわあわと慌て出す里奈ちゃん。
「あ、ご、ごめんなさいゆめちゃん先輩!せっかくの休憩時間、それもお昼にこんな話して!せっかくの叶さんのお弁当が!」
「いいのいいの!どんな話してても夏希のご飯は美味しいから!」
「ゆめちゃん先輩ーっ!」
むしろ可愛い後輩に心配までしてもらえて、ゆめちゃん先輩は先輩冥利につきます。…なーんて、口には出さないけどね。
「里奈ちゃん」
「はい」
「これからも仲良くしてね?」
唐突に私がそう言えば、里奈ちゃんは心底嬉しそうに笑った。
「…はい!」
里奈ちゃんは、世界一素敵な後輩ちゃんだ。
「うん、一緒に食べよー!」
里奈ちゃんと一緒にお昼を食べる。
「お、可愛いお弁当ですね!叶さんのですか?」
「うん、二人で早起きして作ったの」
「えー!そういうのいいですねー!」
「えへへ、うん」
「彼氏さんからしたら、愛妻弁当じゃないですか!」
里奈ちゃんにそう言われて、真っ赤になった顔を必死に隠す。
「ま、まだ妻じゃないよ!」
「ふふ、ゆめちゃん先輩可愛い!叶さんにも見せてあげたいです!」
「もー…」
里奈ちゃんったら、からかってー!
「ゆめちゃん先輩、ゆめちゃん先輩の好きな卵焼き入ってますね」
「あ、うん。夏希が作ってくれたんだ。甘い卵焼き。私の大好物!」
「ふふ、よかったじゃないですか!」
「里奈ちゃんも良かったら食べる?」
「いえいえ!コンビニ弁当だったら喜んでいただきますけど、叶さんとゆめちゃん先輩の合作ですから!お邪魔できません!」
ブンブン首を振る里奈ちゃん。律儀なところも可愛いなぁ。
「そっか、ありがとう」
「いえいえ!それにしても、叶さんって本当にゆめちゃん先輩が大好きなんですね」
「ふふ、そうかも」
「ゆめちゃん先輩、気をつけてくださいね」
里奈ちゃんが少し真剣な表情になった。
「?」
「ゆめちゃん先輩は優しいからあんまり気付いてないかもしれないですけど、女の嫉妬は怖いですから。あのハイスペックな叶さんを狙う女は多いはずです。…ゆめちゃん先輩、優しすぎるところがあるから下手に付け込まれたり酷いことされないか心配です」
「あはは、さすがにそこまで優しくはないよー。大丈夫。でも、夏希に惚れた女の子にぐさりっ、は怖いから気をつけとくね」
「おっかないけど実際ありそうなのがまた…叶さんってハイスペックな上に、ゆめちゃん先輩のこと好き好きオーラ全開だから…本当に気をつけてくださいね」
「うん、気をつけます!」
私がそう言えば、少しホッとした顔をした後あわあわと慌て出す里奈ちゃん。
「あ、ご、ごめんなさいゆめちゃん先輩!せっかくの休憩時間、それもお昼にこんな話して!せっかくの叶さんのお弁当が!」
「いいのいいの!どんな話してても夏希のご飯は美味しいから!」
「ゆめちゃん先輩ーっ!」
むしろ可愛い後輩に心配までしてもらえて、ゆめちゃん先輩は先輩冥利につきます。…なーんて、口には出さないけどね。
「里奈ちゃん」
「はい」
「これからも仲良くしてね?」
唐突に私がそう言えば、里奈ちゃんは心底嬉しそうに笑った。
「…はい!」
里奈ちゃんは、世界一素敵な後輩ちゃんだ。
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