36 / 79
いざデート
しおりを挟む
「夏希、今日予定ある?」
「ん、ないよ?今日も一日ゆめとずっと一緒に居られる。ゆめも予定ないよね?」
「うん、ないよ」
「じゃあ、デートしたいね」
「!!!…うん!」
同じこと考えてくれてたんだなぁと嬉しくなる。
「もしかして、ゆめもそのつもりでいてくれたの?」
「そうだよ!」
「…ああ、本当に嬉しい。幸せ過ぎる」
「大袈裟だよー」
「だって本当に嬉しいんだよ」
そう言って真っ赤になった顔を手で覆う夏希が可愛い。恋愛方面ではウブなのかな。こんな夏希を見るのは、今は私だけだと思うと嬉しい。
「ふふ、どこにデートに行く?」
「んー…ゆめと一緒ならどこに行っても幸せだからなぁ」
「もう、夏希ったら。…じゃあ、映画観に行く?」
「映画か。いいね」
にっこり笑う夏希。今日のデートは映画鑑賞に決まった。
そうこうしているうちに朝食を食べ終わる。
私が食器を洗って片付けて、夏希はその間洗濯物を干しておいてくれた。
「よし、食器の片付け完了!」
「こっちも洗濯物干せたよ」
「じゃあお化粧だけしちゃうからちょっと待っててね」
「うん」
夏希とのデートのため、気合いを入れてお化粧する。いつもより可愛くして、夏希に喜んで欲しいから。
ちょっと時間はかかったけど、お化粧もバッチリで髪も巻いた。夏希が喜んでくれたらいいな。
「夏希ー、デートの準備出来たよー」
「こっちもお出かけの準備できたよ、ゆめ…」
夏希は、おしゃれをした私を振り返って固まった。
「え、夏希?」
「…可愛すぎる」
ぽろっと夏希が溢した言葉をしっかりと拾う。
「ふふ、本当?嬉しい!」
「可愛すぎて、外に出したくない」
「え?」
「ゆめ、絶対僕のそばを離れちゃダメだよ。知らない奴に話しかけられてもついていっちゃダメだからね」
「わかってるよ?」
夏希ったら、過保護なんだから。でも、それはそれとして可愛すぎるって言われたのは良かったかな。心配性が発動するくらい、気に入ってくれたんだもんね。
「それより、早く行こ!」
「うん。手を繋いでいこうか」
「もちろん!デートだからね!」
「はは、そうだね」
手を繋いで外に出る。徒歩圏内に大きな映画館があるので、そのまま歩いて向かうことにする。
「夏希、今やってる映画で観たいものってどれ?」
「そうだなぁ…ホラーもいいかも。ほら、呪われた屋敷に迷い込む奴」
「…夏希に抱きついていいならいいよ」
「その時は喜んで。あとは、ゆめでも安心して観れるアニメ系映画もいいね。あのほのぼのとした恋愛モノの奴」
「ぜひそれにしよう!」
ホラーよりそっちがいい!と言えば夏希がクスクスと笑う。
「ゆめは変わらないね」
「なによー」
「そこが好きだよ」
そう言って笑う夏希に、なんだか胸がムズムズするような感覚になった。
「ん、ないよ?今日も一日ゆめとずっと一緒に居られる。ゆめも予定ないよね?」
「うん、ないよ」
「じゃあ、デートしたいね」
「!!!…うん!」
同じこと考えてくれてたんだなぁと嬉しくなる。
「もしかして、ゆめもそのつもりでいてくれたの?」
「そうだよ!」
「…ああ、本当に嬉しい。幸せ過ぎる」
「大袈裟だよー」
「だって本当に嬉しいんだよ」
そう言って真っ赤になった顔を手で覆う夏希が可愛い。恋愛方面ではウブなのかな。こんな夏希を見るのは、今は私だけだと思うと嬉しい。
「ふふ、どこにデートに行く?」
「んー…ゆめと一緒ならどこに行っても幸せだからなぁ」
「もう、夏希ったら。…じゃあ、映画観に行く?」
「映画か。いいね」
にっこり笑う夏希。今日のデートは映画鑑賞に決まった。
そうこうしているうちに朝食を食べ終わる。
私が食器を洗って片付けて、夏希はその間洗濯物を干しておいてくれた。
「よし、食器の片付け完了!」
「こっちも洗濯物干せたよ」
「じゃあお化粧だけしちゃうからちょっと待っててね」
「うん」
夏希とのデートのため、気合いを入れてお化粧する。いつもより可愛くして、夏希に喜んで欲しいから。
ちょっと時間はかかったけど、お化粧もバッチリで髪も巻いた。夏希が喜んでくれたらいいな。
「夏希ー、デートの準備出来たよー」
「こっちもお出かけの準備できたよ、ゆめ…」
夏希は、おしゃれをした私を振り返って固まった。
「え、夏希?」
「…可愛すぎる」
ぽろっと夏希が溢した言葉をしっかりと拾う。
「ふふ、本当?嬉しい!」
「可愛すぎて、外に出したくない」
「え?」
「ゆめ、絶対僕のそばを離れちゃダメだよ。知らない奴に話しかけられてもついていっちゃダメだからね」
「わかってるよ?」
夏希ったら、過保護なんだから。でも、それはそれとして可愛すぎるって言われたのは良かったかな。心配性が発動するくらい、気に入ってくれたんだもんね。
「それより、早く行こ!」
「うん。手を繋いでいこうか」
「もちろん!デートだからね!」
「はは、そうだね」
手を繋いで外に出る。徒歩圏内に大きな映画館があるので、そのまま歩いて向かうことにする。
「夏希、今やってる映画で観たいものってどれ?」
「そうだなぁ…ホラーもいいかも。ほら、呪われた屋敷に迷い込む奴」
「…夏希に抱きついていいならいいよ」
「その時は喜んで。あとは、ゆめでも安心して観れるアニメ系映画もいいね。あのほのぼのとした恋愛モノの奴」
「ぜひそれにしよう!」
ホラーよりそっちがいい!と言えば夏希がクスクスと笑う。
「ゆめは変わらないね」
「なによー」
「そこが好きだよ」
そう言って笑う夏希に、なんだか胸がムズムズするような感覚になった。
11
お気に入りに追加
527
あなたにおすすめの小説
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
睡姦しまくって無意識のうちに落とすお話
下菊みこと
恋愛
ヤンデレな若旦那様を振ったら、睡姦されて落とされたお話。
安定のヤンデレですがヤンデレ要素は薄いかも。
ムーンライトノベルズ様でも投稿しています。
【完結】帰れると聞いたのに……
ウミ
恋愛
聖女の役割が終わり、いざ帰ろうとしていた主人公がまさかの聖獣にパクリと食べられて帰り損ねたお話し。
※登場人物※
・ゆかり:黒目黒髪の和風美人
・ラグ:聖獣。ヒト化すると銀髪金眼の細マッチョ
気付いたら最悪の方向に転がり落ちていた。
下菊みこと
恋愛
失敗したお話。ヤンデレ。
私の好きな人には好きな人がいる。それでもよかったけれど、結婚すると聞いてこれで全部終わりだと思っていた。けれど相変わらず彼は私を呼び出す。そして、結婚式について相談してくる。一体どうして?
小説家になろう様でも投稿しています。
【R18】いくらチートな魔法騎士様だからって、時間停止中に××するのは反則です!
おうぎまちこ(あきたこまち)
恋愛
寡黙で無愛想だと思いきや実はヤンデレな幼馴染?帝国魔法騎士団団長オズワルドに、女上司から嫌がらせを受けていた落ちこぼれ魔術師文官エリーが秘書官に抜擢されたかと思いきや、時間停止の魔法をかけられて、タイムストップ中にエッチなことをされたりする話。
※ムーンライトノベルズで1万字数で完結の作品。
※ヒーローについて、時間停止中の自慰行為があったり、本人の合意なく暴走するので、無理な人はブラウザバック推奨。
伯爵令嬢のユリアは時間停止の魔法で凌辱される。【完結】
ちゃむにい
恋愛
その時ユリアは、ただ教室で座っていただけのはずだった。
「……っ!!?」
気がついた時には制服の着衣は乱れ、股から白い粘液がこぼれ落ち、体の奥に鈍く感じる違和感があった。
※ムーンライトノベルズにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる