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悪役令嬢、攫われる
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「ユーミリア!貴様は公爵家の娘という身分でありながら平民出身の聖女、リナリアを虐げたな!その行い万死に値する!」
「殿下!わたくしはこの血に誓ってそのような行いはしておりません!」
「くどい!貴様の戯言など聞くに値しない!」
「そんなっ…」
まずい。
このままでは、わたくしを溺愛する彼の方の怒りを買ってしまう。
「殿下、どうか、どうかわたくしの話も聞いてくださいませ!このままでは…」
「ええい!衛兵、この罪人を牢にぶち込め!!!」
「はいっ!」
わたくしを捕らえようと衛兵が手を伸ばす。
しかしその手は、わたくしに触れる前に〝ちぎれた〟。
「ぎゃあああああ!?痛い痛い痛いぃいいいい!!!」
「な、なんだ!?」
「無礼者。そこの女を誰の愛し子だと心得る」
ああ、来てしまった。
わたくしの陰からゆらりと靄が立ち上がって、やがて美しい男の姿となった。
「な、なんだ!なんなんだ貴様は…!」
「余はラスボスだぞ」
「はぁ?ら、らすぼす…」
「そう。ま、ここまできたらネタバラシしても良いよね?そもそも余はこのふざけた世界を壊すために遣わされたわけだし」
「な、何を言って…」
フォルモーント様は語り出す。
幼い日に聞いた、この世界の真実を。
「ここは、とある暇な駄女神が作り上げた世界だ」
「貴様、女神様を愚弄するか!」
「新しい世界を構築する際は、必ず我らが最高神である太陽を司る神に許可を得ないといけない。しかし駄女神は他の神から甘やかされたせいでつけあがり、許可を得ずにお気に入りの〝乙女ゲーム〟の世界を構築してしまった」
「…な、なんだと?我らが女神が禁を犯して作ったのがこの世界だと言いたいのか?」
「そうだ。貴様は飲み込みが早いな、頭のいい奴は余は好きだぞ」
フォルモーント様の言葉に動揺が広がる。
「で、では貴様は…」
「駄女神の目的は乙女ゲームの世界の再現。上級神たちはあの駄女神の目的を折れと余を派遣した。余は中級神、駄女神も一応は中級神。駄女神がこの世界で女神をやって閉じこもっている以上、一応はこの世界のルールに則ってやらねばならない。まあつまり…」
フォルモーント様はにっこり笑って言った。
「余は満を持して登場したラスボス…邪神フォルモーントだぞ」
その言葉に王太子殿下がわたくしを断罪するため作り上げた会場は阿鼻叫喚に。
しかしフォルモーント様はまだ続ける。
「まあ、この時点でだいぶ乙女ゲームのシナリオぶっ壊れてるし…あの駄女神が神殿内で悔しさ百点満点で地団駄踏んでるから余は目的は達成したんだけどぉ…」
「…っ」
「それはそれとして、余の嫁に手を出す奴はみんな死ね」
フォルモーント様が指を鳴らす。
王太子殿下や聖女様の腕と足をいとも容易く跳ね飛ばした。
「ぎゃあぁあああ!?」
「いやぁあああ!?」
「ふはははは!余の嫁に手を出すからだ!苦しんでから死ね!」
「あの…フォルモーント様」
「ん?どうした?我が嫁」
ここで優しい笑顔を向けられても困る。
「フォルモーント様、皆を許してあげてください」
「む、何故だ?余の嫁に手を出したのは万死に値するぞ?」
「そもそも嫁じゃないです。現にわたくし、まだ王太子殿下の婚約者です。一応」
「むう」
「なので、王太子殿下とわたくしとの婚約破棄と引き換えに奪った腕や足を元に戻してあげてください。王太子殿下だけでなく聖女様や衛兵のも」
上目遣いで精一杯のおねだり。
「え、余の嫁可愛すぎて怖い…もー。わかった!特別に許しちゃう!貴様ら聞いたな!王太子と聖女と衛兵を戻してやる代わりに余の嫁は王太子と婚約破棄!余の嫁にするから!」
そしてフォルモーント様は皆を元に戻すと、わたくしを攫って行った。
フォルモーント様との出会いは幼い日だ。
母を亡くし、直後に父の愛人が継母となったことで地獄のような生活を送っていた時。
「…ぐすっ、うっ」
「お嬢ちゃん、大丈夫?」
「ぅ、え、お兄さん誰?」
「余はこのゲームのラスボスだぞ。まあ、力は本来設定されていた邪神より何倍も強いが」
「???」
フォルモーント様はこの世界の真実を教えてくれた。
他ならぬ、敬愛していた女神のせいでわたくしがこんな目に遭ったのだと知った。
そして、敬愛していた女神に破滅するべき悪役令嬢として見られていると知った。
「もしお嬢ちゃんが望むなら、余がお嬢ちゃんを攫ってあげようか?その方が余の目的も達成できるんだけど」
「…いえ、わたくし自分の力で運命を変えたいの」
「へぇ?」
「お兄さんの言った悪役令嬢になんてならないように頑張ります。だから、お兄さんは見守っていて」
「…うん、いいよ。問答無用で攫ってもいいんだけど、お兄さんお嬢ちゃんのこと気に入っちゃったから」
それ以降、わたくしは悪役令嬢にならないよう心身ともに鍛え成長してみせた。
実際、貴族の子女の通う学園に入学しても…フォルモーント様の言っていた聖女と出会っても決して悪役などと言われるような真似はしなかった。
けれど、昔は本気で敬愛していたはずの女神は強制力というものを発動したらしい。
わたくしは聖女を虐めてなどいないのに、虐めたと濡れ衣を着せられた。
そしてこんな結末になった。
フォルモーント様がわたくしを攫ったのは、フォルモーント様が主神として崇められるフォルモーント様のための世界。
もちろん最高神に認められた世界だそうだ。
「フォルモーント様、あの世界は結局どうなったのでしょう?」
「駄女神が飽きて…というか思い通りにいかなくてキレて捨てたらしいよ」
「そう…ですか」
「駄女神は最高神の元で反省を促すための修行中。あの世界は生まれたばかりの見習いの神の実験台…こほん。修行の場に使われてるね。果たして下級神しかいない世界がどこまで続くやら。でも我が嫁を傷つけた世界だしどうでもよくない?むしろざまぁじゃない?」
「それは…」
確かにそうかもと思ってしまった。
「ま、ここなら誰の邪魔も入らないし!我が愛し子よ、我が嫁よ。永遠に一緒にいようね」
「は、はい…」
ぎゅっと抱きしめてくるフォルモーント様を抱きしめ返す。
正直好きとかそういう気持ちはまだ湧かないけれど、フォルモーント様はお優しいからわたくしの気持ちが追いつくのをなんだかんだ言いつつも待っていてくれる。
悪役を羽織らされて辛かった日々から、穏やかな生活を得たのだからわたくしは幸せだ。それを与えてくれたフォルモーント様にも感謝している。
だからきっと、そのうち気持ちも追いつくだろうという予感がある。
抱きしめられて高鳴る胸は無視して、わたくしはそう結論付けた。
「殿下!わたくしはこの血に誓ってそのような行いはしておりません!」
「くどい!貴様の戯言など聞くに値しない!」
「そんなっ…」
まずい。
このままでは、わたくしを溺愛する彼の方の怒りを買ってしまう。
「殿下、どうか、どうかわたくしの話も聞いてくださいませ!このままでは…」
「ええい!衛兵、この罪人を牢にぶち込め!!!」
「はいっ!」
わたくしを捕らえようと衛兵が手を伸ばす。
しかしその手は、わたくしに触れる前に〝ちぎれた〟。
「ぎゃあああああ!?痛い痛い痛いぃいいいい!!!」
「な、なんだ!?」
「無礼者。そこの女を誰の愛し子だと心得る」
ああ、来てしまった。
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「な、なんだ!なんなんだ貴様は…!」
「余はラスボスだぞ」
「はぁ?ら、らすぼす…」
「そう。ま、ここまできたらネタバラシしても良いよね?そもそも余はこのふざけた世界を壊すために遣わされたわけだし」
「な、何を言って…」
フォルモーント様は語り出す。
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「ここは、とある暇な駄女神が作り上げた世界だ」
「貴様、女神様を愚弄するか!」
「新しい世界を構築する際は、必ず我らが最高神である太陽を司る神に許可を得ないといけない。しかし駄女神は他の神から甘やかされたせいでつけあがり、許可を得ずにお気に入りの〝乙女ゲーム〟の世界を構築してしまった」
「…な、なんだと?我らが女神が禁を犯して作ったのがこの世界だと言いたいのか?」
「そうだ。貴様は飲み込みが早いな、頭のいい奴は余は好きだぞ」
フォルモーント様の言葉に動揺が広がる。
「で、では貴様は…」
「駄女神の目的は乙女ゲームの世界の再現。上級神たちはあの駄女神の目的を折れと余を派遣した。余は中級神、駄女神も一応は中級神。駄女神がこの世界で女神をやって閉じこもっている以上、一応はこの世界のルールに則ってやらねばならない。まあつまり…」
フォルモーント様はにっこり笑って言った。
「余は満を持して登場したラスボス…邪神フォルモーントだぞ」
その言葉に王太子殿下がわたくしを断罪するため作り上げた会場は阿鼻叫喚に。
しかしフォルモーント様はまだ続ける。
「まあ、この時点でだいぶ乙女ゲームのシナリオぶっ壊れてるし…あの駄女神が神殿内で悔しさ百点満点で地団駄踏んでるから余は目的は達成したんだけどぉ…」
「…っ」
「それはそれとして、余の嫁に手を出す奴はみんな死ね」
フォルモーント様が指を鳴らす。
王太子殿下や聖女様の腕と足をいとも容易く跳ね飛ばした。
「ぎゃあぁあああ!?」
「いやぁあああ!?」
「ふはははは!余の嫁に手を出すからだ!苦しんでから死ね!」
「あの…フォルモーント様」
「ん?どうした?我が嫁」
ここで優しい笑顔を向けられても困る。
「フォルモーント様、皆を許してあげてください」
「む、何故だ?余の嫁に手を出したのは万死に値するぞ?」
「そもそも嫁じゃないです。現にわたくし、まだ王太子殿下の婚約者です。一応」
「むう」
「なので、王太子殿下とわたくしとの婚約破棄と引き換えに奪った腕や足を元に戻してあげてください。王太子殿下だけでなく聖女様や衛兵のも」
上目遣いで精一杯のおねだり。
「え、余の嫁可愛すぎて怖い…もー。わかった!特別に許しちゃう!貴様ら聞いたな!王太子と聖女と衛兵を戻してやる代わりに余の嫁は王太子と婚約破棄!余の嫁にするから!」
そしてフォルモーント様は皆を元に戻すと、わたくしを攫って行った。
フォルモーント様との出会いは幼い日だ。
母を亡くし、直後に父の愛人が継母となったことで地獄のような生活を送っていた時。
「…ぐすっ、うっ」
「お嬢ちゃん、大丈夫?」
「ぅ、え、お兄さん誰?」
「余はこのゲームのラスボスだぞ。まあ、力は本来設定されていた邪神より何倍も強いが」
「???」
フォルモーント様はこの世界の真実を教えてくれた。
他ならぬ、敬愛していた女神のせいでわたくしがこんな目に遭ったのだと知った。
そして、敬愛していた女神に破滅するべき悪役令嬢として見られていると知った。
「もしお嬢ちゃんが望むなら、余がお嬢ちゃんを攫ってあげようか?その方が余の目的も達成できるんだけど」
「…いえ、わたくし自分の力で運命を変えたいの」
「へぇ?」
「お兄さんの言った悪役令嬢になんてならないように頑張ります。だから、お兄さんは見守っていて」
「…うん、いいよ。問答無用で攫ってもいいんだけど、お兄さんお嬢ちゃんのこと気に入っちゃったから」
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実際、貴族の子女の通う学園に入学しても…フォルモーント様の言っていた聖女と出会っても決して悪役などと言われるような真似はしなかった。
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わたくしは聖女を虐めてなどいないのに、虐めたと濡れ衣を着せられた。
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もちろん最高神に認められた世界だそうだ。
「フォルモーント様、あの世界は結局どうなったのでしょう?」
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「そう…ですか」
「駄女神は最高神の元で反省を促すための修行中。あの世界は生まれたばかりの見習いの神の実験台…こほん。修行の場に使われてるね。果たして下級神しかいない世界がどこまで続くやら。でも我が嫁を傷つけた世界だしどうでもよくない?むしろざまぁじゃない?」
「それは…」
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「ま、ここなら誰の邪魔も入らないし!我が愛し子よ、我が嫁よ。永遠に一緒にいようね」
「は、はい…」
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正直好きとかそういう気持ちはまだ湧かないけれど、フォルモーント様はお優しいからわたくしの気持ちが追いつくのをなんだかんだ言いつつも待っていてくれる。
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だからきっと、そのうち気持ちも追いつくだろうという予感がある。
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