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婚約者のライバルと勉強会
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はい。休日です。今日はハリーのお屋敷で勉強会です。楽しみです!早速ハリーの馬車が来ました。ハリーが出てきます。
「ふふ。おはよう、ユーナ」
「おはようございます、ハリー。今日は一日よろしくお願いします」
「こちらこそよろしく。さあ、行こうか」
「はい」
「僕の手に掴まって」
ハリーが手を差し伸べてくれます。その手をとり、馬車に乗ります。
「これからノアの所に行くんですか?」
「ふふ。今日は二人きりで勉強会をしようと思っているのだけれど。だめかい?」
「あ、そうなんですか?」
「うん。改めてよろしく」
「よろしくお願いします。私、お友達だけで勉強会なんて初めてです!楽しみです!」
「ふふ、僕も楽しみだよ。…ユーナ、その指輪は?」
「これはノアが買ってくれたんです!」
「…虫除けか、徹底してるな」
ハリーは一瞬苦い顔になりましたが、その後すぐに笑顔になりました。
「とても似合っているね。今度は僕からもアクセサリーを贈らせておくれ」
「まあ!ありがとうございます!」
「お揃いのものを身に付けようね」
そんなことを話しているとハリー様のお屋敷に着きました。
「よし、じゃあ僕がエスコートするよ。中庭でいいかい?」
「はい、楽しみです!」
「ふふ。じゃあ行こうか」
ハリーの案内で中庭に向かいます。そこには見事な薔薇園が広がっていました!
「凄く美しいですね!」
「ふふ。薔薇達もユーナの凛とした綺麗な雰囲気に当てられたのかな?」
「もう!ハリーったら!」
「ふふ、ユーナ。顔が真っ赤だよ。可愛い」
自分の顔が真っ赤になっていくのがわかります。
「もう!ハリーったら意外と意地悪なのね!」
「ふふ。ノアから奪い取るにはこのくらいアピールしないと無駄だろうからね」
まあ!ハリーったら婚約者にまで嫉妬しているの?
「ふふ、大丈夫よ。私の一番はノアだけど、ハリーは大切なお友達だもの」
「…ふふ。今はそれでもいいけれど、いつか君の一番になってみせるよ」
「まあ、ハリーったら!」
「ふふ。さあ、勉強会をしよう」
使用人さんにテーブルを用意してもらい、綺麗な薔薇園を眺めながら勉強会をします。
「さて、ユーナは何が苦手なんだい?」
「文系なので、理系がちょっと…」
「じゃあまずは数学から始めようか」
そういうとハリーは机にノートと教科書を広げます。
「どこがわからないとかあるかい?」
「えっと、特にこの辺が苦手で…」
「うん、ここはこの公式を使うんだよ」
ハリーの解説はすごく分かりやすくて、みるみるうちに問題を解いていけます。
「…ハリー、すごいです!とっても分かりやすいです!」
「そうかい?照れるな」
「はい、頑張って覚えて帰ります!」
「うんうん、僕も頑張っちゃおうかな」
教えてもらっているのはこちらなのに、ハリーはきらきらした瞳で私を見てきます。ハリーって本当になんでもできて、優しいのね。
「ふふ、さすがクラスの王子様」
「ふふ。急にどうしたんだい?ユーナ」
「ハリーって本当になんでもできて、優しいのですね」
「相手がユーナだからさ」
「ふふ、もう」
本当に冗談が好きなんだから。
「さて、次は何を勉強しようか?」
「じゃあ是非理科の方を…」
「ふふ。任せて」
「ありがとう、ハリー」
「うん、理科が終わったら一旦休憩にしようか」
「ええ、そうしましょう」
理科のお勉強も終わりました。
「…ふう。あー、お勉強したー!」
「ふふ。お疲れさま、ユーナ」
「ハリー、お勉強教えてくれてありがとう!」
「どういたしまして。こちらも自分の理解度を再確認できたからお互い様だよ」
「はい!」
「じゃあ使用人達にお茶とお菓子を用意させよう」
「疲れた頭には甘いものですものね」
「そうだね」
そうしてお茶とお菓子を用意してもらいました。
「うん、甘くて美味しい!」
「よかった」
「じゃあ、休憩が終わったら歴史を学ぼうか」
「ええ」
そうして楽しく話しながら休憩を取りました。
「ふふ。おはよう、ユーナ」
「おはようございます、ハリー。今日は一日よろしくお願いします」
「こちらこそよろしく。さあ、行こうか」
「はい」
「僕の手に掴まって」
ハリーが手を差し伸べてくれます。その手をとり、馬車に乗ります。
「これからノアの所に行くんですか?」
「ふふ。今日は二人きりで勉強会をしようと思っているのだけれど。だめかい?」
「あ、そうなんですか?」
「うん。改めてよろしく」
「よろしくお願いします。私、お友達だけで勉強会なんて初めてです!楽しみです!」
「ふふ、僕も楽しみだよ。…ユーナ、その指輪は?」
「これはノアが買ってくれたんです!」
「…虫除けか、徹底してるな」
ハリーは一瞬苦い顔になりましたが、その後すぐに笑顔になりました。
「とても似合っているね。今度は僕からもアクセサリーを贈らせておくれ」
「まあ!ありがとうございます!」
「お揃いのものを身に付けようね」
そんなことを話しているとハリー様のお屋敷に着きました。
「よし、じゃあ僕がエスコートするよ。中庭でいいかい?」
「はい、楽しみです!」
「ふふ。じゃあ行こうか」
ハリーの案内で中庭に向かいます。そこには見事な薔薇園が広がっていました!
「凄く美しいですね!」
「ふふ。薔薇達もユーナの凛とした綺麗な雰囲気に当てられたのかな?」
「もう!ハリーったら!」
「ふふ、ユーナ。顔が真っ赤だよ。可愛い」
自分の顔が真っ赤になっていくのがわかります。
「もう!ハリーったら意外と意地悪なのね!」
「ふふ。ノアから奪い取るにはこのくらいアピールしないと無駄だろうからね」
まあ!ハリーったら婚約者にまで嫉妬しているの?
「ふふ、大丈夫よ。私の一番はノアだけど、ハリーは大切なお友達だもの」
「…ふふ。今はそれでもいいけれど、いつか君の一番になってみせるよ」
「まあ、ハリーったら!」
「ふふ。さあ、勉強会をしよう」
使用人さんにテーブルを用意してもらい、綺麗な薔薇園を眺めながら勉強会をします。
「さて、ユーナは何が苦手なんだい?」
「文系なので、理系がちょっと…」
「じゃあまずは数学から始めようか」
そういうとハリーは机にノートと教科書を広げます。
「どこがわからないとかあるかい?」
「えっと、特にこの辺が苦手で…」
「うん、ここはこの公式を使うんだよ」
ハリーの解説はすごく分かりやすくて、みるみるうちに問題を解いていけます。
「…ハリー、すごいです!とっても分かりやすいです!」
「そうかい?照れるな」
「はい、頑張って覚えて帰ります!」
「うんうん、僕も頑張っちゃおうかな」
教えてもらっているのはこちらなのに、ハリーはきらきらした瞳で私を見てきます。ハリーって本当になんでもできて、優しいのね。
「ふふ、さすがクラスの王子様」
「ふふ。急にどうしたんだい?ユーナ」
「ハリーって本当になんでもできて、優しいのですね」
「相手がユーナだからさ」
「ふふ、もう」
本当に冗談が好きなんだから。
「さて、次は何を勉強しようか?」
「じゃあ是非理科の方を…」
「ふふ。任せて」
「ありがとう、ハリー」
「うん、理科が終わったら一旦休憩にしようか」
「ええ、そうしましょう」
理科のお勉強も終わりました。
「…ふう。あー、お勉強したー!」
「ふふ。お疲れさま、ユーナ」
「ハリー、お勉強教えてくれてありがとう!」
「どういたしまして。こちらも自分の理解度を再確認できたからお互い様だよ」
「はい!」
「じゃあ使用人達にお茶とお菓子を用意させよう」
「疲れた頭には甘いものですものね」
「そうだね」
そうしてお茶とお菓子を用意してもらいました。
「うん、甘くて美味しい!」
「よかった」
「じゃあ、休憩が終わったら歴史を学ぼうか」
「ええ」
そうして楽しく話しながら休憩を取りました。
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