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婚約者の幼馴染からのプレゼント2
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休み時間です。いつもなら一人で本を読んでいるところですが、今日からはルーク様がいてくれるので退屈じゃありません。
「ユリちゃん、さっきの授業でわからないところあったんだよね。教えてくれる?」
「はい、もちろんです!」
机をくっつけてノートを広げる。
「ここなんだけどさ」
「あ、ここはこの公式を使って…」
「…あ、そっか。なるほど。わかったよ、ありがとう」
「いえいえ、どういたしまして」
ルーク様がにこにことお礼を言ってくれる。ああ、友達っていいな。
「ふふふ」
「うん?どうしたのユリちゃん」
「いや、友達っていいなぁと思って…」
「…友達ね。そうだね、友達はいいものだね。ユリちゃんも何かあったらなんでも言ってよ?俺達友達なんだからさ」
「ありがとうございます、ルーク様」
「どういたしまして!あ、そうそう。はいこれ」
「え?百合の花?どうしたんですか?」
「いやー、ノアがユリちゃんにあげてるらしいから俺もと思って。迷惑だった?」
「いえ!そんなことありません!ありがとうございます!でも…すみません、私はノアの婚約者なので、他の方からの贈り物を素直に受け取るのはちょっと…」
「…ふふ、ユリちゃんは一途だなぁ。わかったよ、ごめんね?」
「いえ、そんな!かえってすみません、ルーク様」
こうして友達同士で語り合ったり贈り物をしたりするのは憧れだったのですが…同性のお友達が出来たらにしましょう。ノアの婚約者として変な噂を広げるわけにはいきません。
「でも、お気持ちはすごく嬉しいです。本当にありがとうございます、ルーク様」
「そんなのいいって。こうやって一緒にいてくれるだけでも十分なんだからさ」
「ふふ。ありがとうございます」
「こちらこそありがとう。あ、そうだ。ユリちゃんって恋愛モノの小説好き?よかったらこの本貸してあげるよ。おすすめなんだ」
「あ、これ!私もこのシリーズ大好きなんです!しかも最新作…!いいんですか?」
「もう読み終えたからね。おかげで今日は寝不足だよー」
ふわぁ、とあくびをするルーク様。思わぬところで趣味が合いました!
「じゃあこのシリーズの前の作品も読みました?」
「読んだ読んだ。あのシーンでさ、こう、リクがサヤを助けに行くシーンが一番好きなんだけど」
「あ、わかります!サヤさんを命がけで助けたシーンは感動しました!」
同じ趣味を持つ友達ができるなんて感激です!
「じゃあさ、ライバルに捨てられた指輪を探すのにプールに飛び込むシーンは?」
「ああ、胸がときめきました!」
「だよね、さすがユリちゃん、わかってる!」
「まさかこんなに趣味が合うとは思いませんでした」
「俺も俺も」
こうして趣味を語らえるなんて、友達ってなんて素敵なのかしら!
「そんなに好きなら今度一緒にこのシリーズの劇見に行かない?」
「え?いいんですか?ノアも一緒でいいなら…」
「もちろん!楽しみだね!」
「ありがとうございます、ルーク様!」
「どういたしまして」
「ふふ」
私はこの時、初めて出来たお友達に浮かれていて、このくらいの距離なら大丈夫だろうと思ってしまっていました。そして、私とノアが噂のタネになっていることにも、全然気がつきませんでした。
「ユリちゃん、さっきの授業でわからないところあったんだよね。教えてくれる?」
「はい、もちろんです!」
机をくっつけてノートを広げる。
「ここなんだけどさ」
「あ、ここはこの公式を使って…」
「…あ、そっか。なるほど。わかったよ、ありがとう」
「いえいえ、どういたしまして」
ルーク様がにこにことお礼を言ってくれる。ああ、友達っていいな。
「ふふふ」
「うん?どうしたのユリちゃん」
「いや、友達っていいなぁと思って…」
「…友達ね。そうだね、友達はいいものだね。ユリちゃんも何かあったらなんでも言ってよ?俺達友達なんだからさ」
「ありがとうございます、ルーク様」
「どういたしまして!あ、そうそう。はいこれ」
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「いやー、ノアがユリちゃんにあげてるらしいから俺もと思って。迷惑だった?」
「いえ!そんなことありません!ありがとうございます!でも…すみません、私はノアの婚約者なので、他の方からの贈り物を素直に受け取るのはちょっと…」
「…ふふ、ユリちゃんは一途だなぁ。わかったよ、ごめんね?」
「いえ、そんな!かえってすみません、ルーク様」
こうして友達同士で語り合ったり贈り物をしたりするのは憧れだったのですが…同性のお友達が出来たらにしましょう。ノアの婚約者として変な噂を広げるわけにはいきません。
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「そんなのいいって。こうやって一緒にいてくれるだけでも十分なんだからさ」
「ふふ。ありがとうございます」
「こちらこそありがとう。あ、そうだ。ユリちゃんって恋愛モノの小説好き?よかったらこの本貸してあげるよ。おすすめなんだ」
「あ、これ!私もこのシリーズ大好きなんです!しかも最新作…!いいんですか?」
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ふわぁ、とあくびをするルーク様。思わぬところで趣味が合いました!
「じゃあこのシリーズの前の作品も読みました?」
「読んだ読んだ。あのシーンでさ、こう、リクがサヤを助けに行くシーンが一番好きなんだけど」
「あ、わかります!サヤさんを命がけで助けたシーンは感動しました!」
同じ趣味を持つ友達ができるなんて感激です!
「じゃあさ、ライバルに捨てられた指輪を探すのにプールに飛び込むシーンは?」
「ああ、胸がときめきました!」
「だよね、さすがユリちゃん、わかってる!」
「まさかこんなに趣味が合うとは思いませんでした」
「俺も俺も」
こうして趣味を語らえるなんて、友達ってなんて素敵なのかしら!
「そんなに好きなら今度一緒にこのシリーズの劇見に行かない?」
「え?いいんですか?ノアも一緒でいいなら…」
「もちろん!楽しみだね!」
「ありがとうございます、ルーク様!」
「どういたしまして」
「ふふ」
私はこの時、初めて出来たお友達に浮かれていて、このくらいの距離なら大丈夫だろうと思ってしまっていました。そして、私とノアが噂のタネになっていることにも、全然気がつきませんでした。
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