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因果応報
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「しかし気持ちの悪いストーカーでしたね」
「言って一日二日の話ですよ」
「それなのになぜかどんどん迫ってくるのが気持ち悪いのですよ」
「まあそれはそう」
距離の詰め方がえげつなかったな。
「あの男も色々あって、精神面がバグっているのでしょう。近寄らないようにしておきます」
「え、何するんですか?」
「まあ、色々ですよ」
ぼかされて教えてもらえなかったが、えげつないことをしそうだなと思った。
「くそっ!バカにしやがって!」
あの女を手に入れたら、自慢話のタネになる。
大学のやつらを見返せる。
そう思ったのに!
「辰巳なんかより俺の方がよっぽど将来有望だろうが!!!」
エリート大学に行った俺と、バイトで食いつなぐあいつら。
俺の方が勝ち組のはずなのに!
悔しい!
ムカつくから悪評を立ててやろうとネットで暗躍しようとしたが、どうしてだかうまくいかない。
ネットが繋がらない。
「通信が繋がらないなんて、なんでだよ!」
イライラする。
そこで、声が聞こえた。
『痛いのと苦しいのなら、どちらがお望みですか?』
「!?」
『どちらも選ばないなら、どちらも差し上げますが?』
「な、なんだ…変な声が聞こえる…」
『選ばないのですね。では両方で』
急に瞼が落ちる。
そのまま寝落ちした。
『では、いってらっしゃい』
俺は夢で追いかけられる。
変な化け物に。
必死で逃げるが息が苦しい。
そして、あまりの息苦しさに足を止めてしまう。
すると化け物に足を掴まれて、身体を傷つけられた。
「ぎゃぁああああ!!!!!」
生きたまま傷つけられる痛みはすごかったが、そこで意識が落ちるとまた夢の最初に戻される。
同じことの繰り返し。
俺が一体、何をしたっていうんだ…。
「最近野中くんきませんね」
「ふふ、今は悪夢に魘される日々でしょうから」
「あらまぁ」
辰巳さんはにっこり笑う。
「僕の百合に手を出す男を許すほどの度量は、残念ながらないのです」
「ふふ」
よくないことかもしれないが、その言葉にどうしても嬉しくなってしまう。
「辰巳さん、大好きです」
「おやおや。僕も大好きですよ、百合」
辰巳さんは、私の手を取ると甲にキスをした。
そんな仕草すら様になるのだから辰巳さんも罪な人だ。
人じゃないけど。
「言って一日二日の話ですよ」
「それなのになぜかどんどん迫ってくるのが気持ち悪いのですよ」
「まあそれはそう」
距離の詰め方がえげつなかったな。
「あの男も色々あって、精神面がバグっているのでしょう。近寄らないようにしておきます」
「え、何するんですか?」
「まあ、色々ですよ」
ぼかされて教えてもらえなかったが、えげつないことをしそうだなと思った。
「くそっ!バカにしやがって!」
あの女を手に入れたら、自慢話のタネになる。
大学のやつらを見返せる。
そう思ったのに!
「辰巳なんかより俺の方がよっぽど将来有望だろうが!!!」
エリート大学に行った俺と、バイトで食いつなぐあいつら。
俺の方が勝ち組のはずなのに!
悔しい!
ムカつくから悪評を立ててやろうとネットで暗躍しようとしたが、どうしてだかうまくいかない。
ネットが繋がらない。
「通信が繋がらないなんて、なんでだよ!」
イライラする。
そこで、声が聞こえた。
『痛いのと苦しいのなら、どちらがお望みですか?』
「!?」
『どちらも選ばないなら、どちらも差し上げますが?』
「な、なんだ…変な声が聞こえる…」
『選ばないのですね。では両方で』
急に瞼が落ちる。
そのまま寝落ちした。
『では、いってらっしゃい』
俺は夢で追いかけられる。
変な化け物に。
必死で逃げるが息が苦しい。
そして、あまりの息苦しさに足を止めてしまう。
すると化け物に足を掴まれて、身体を傷つけられた。
「ぎゃぁああああ!!!!!」
生きたまま傷つけられる痛みはすごかったが、そこで意識が落ちるとまた夢の最初に戻される。
同じことの繰り返し。
俺が一体、何をしたっていうんだ…。
「最近野中くんきませんね」
「ふふ、今は悪夢に魘される日々でしょうから」
「あらまぁ」
辰巳さんはにっこり笑う。
「僕の百合に手を出す男を許すほどの度量は、残念ながらないのです」
「ふふ」
よくないことかもしれないが、その言葉にどうしても嬉しくなってしまう。
「辰巳さん、大好きです」
「おやおや。僕も大好きですよ、百合」
辰巳さんは、私の手を取ると甲にキスをした。
そんな仕草すら様になるのだから辰巳さんも罪な人だ。
人じゃないけど。
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