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皇太子妃教育を受けることになりました

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クリス様と婚約して、放課後や休みの日には皇太子妃教育を受けることになりました。

「ではまずは学力をテストしてみましょう」

「よろしくお願いします!」

先生にテストを受けさせてもらいます。初日だけはテストで時間をほとんど使ってしまいました。

次の日も皇太子妃教育を受けることになったのですが、先生が興奮した様子で言ってきます。

「エレオノール様、貴女は天才です!」

「…はい?」

「全ての分野においてここまで模範解答を叩き出せる人はそうそういないのです!ですが学問に終わりはありません。この私が出来る限りの力を尽くし、エレオノール様を更なる高みへ引き上げて見せましょう!」

「あ、ありがとうございます!」

褒めちぎられるのはやっぱり嬉しいですが恥ずかしいですね。でもありがたいです。そうして私は先生から色々と教えていただくことになりました。

「エレナ、お疲れ様ー」

「クリス様!来てくださったのですね!」

「もちろん。会えるチャンスはあればあるほど良い。例え学園で会えるとしてもね」

そう言いながら私の頭を撫でるクリス様。

「ふふ、クリス様ったら」

「僕はエレナが大好きだもの。エレナも同じ気持ちだと嬉しいのだけれど」

「…私だって、いつでも一緒にいたいです。わがままを言って会えなくなると困るから、我慢しているのですよ?」

「エレナ、愛してる」

「私もです、クリス様」

そして頬にキスをされる。私も背伸びをしてクリス様の頬にキスをする。

「甘いチョコレートを使った焼き菓子を用意させたんだ。よかったら一緒にティータイムにしない?」

「休み時間もいただきましたし、それまでなら」

「大丈夫。そこまで時間は取らせないよ」

そして中庭のガゼボで休み時間ギリギリまでクリス様とお茶を楽しみます。

「はい、エレナ。あーん」

「あーん…」

「どう?美味しい?」

クリス様は私を自分の膝の上にお姫様抱っこするときのような体勢で私を乗せます。そして手ずから私に食べさせてくださいます。

「す、すごく美味しいです!ただ…」

「ただ?」

「恥ずかしいです…」

真っ赤になった顔を見られないように俯きます。するとクリス様は私の耳元で囁きます。

「そんな奥床しいところも可愛いね」

「ひやっ」

思わず変な声が出てしまいました。

「ふふ、あんまりいじめると逃げられちゃいそうだから、あとはまた甘やかそうね。ほら、あーん」

「あ、あーん…」

クリス様はやっぱり狡いです。でも、そんなところも含めてやっぱりとっても大好きです。
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