35 / 103
僕のものに手を出す不届き者がいるらしい
しおりを挟む
いつも絡んでくる女が今日は話しかけて来ない。そして、放課後すぐに帰る。その様子に違和感を感じ、まさかとエレナの教室に向かうとエレナはあの女に連れ出されていた。
いつもエレナを守っている過保護なジェシカ嬢とオーギュスティナ嬢は、今日に限って二人ともさっさと実験室に向かったらしい。使えないなぁ!まあ、僕が一番悪いんだけど、さ!
廊下を走る。生徒会長失格だなとは思うが、説教なら後で受ける。今はエレナの安全が先だ。
僕がようやく当たりの空き教室のドアを開けると、エレナが魔法で攻撃される直前だった。僕は結界付きのアミュレットを常に身に付けているから、エレナを守るために飛び出す。結界が発動し、僕とその後ろにいたエレナを守った。発動した場合、攻撃魔法を使った相手とその時間、使った魔法などの詳細が記録されるので、アミュレットはまだ捨てずに身につけておく。これでこの女を追い詰めるために。
ー…僕のものに手を出す不届き者は、この学園にも、この国にも要らない。
それを知らしめるためにも、厳しい処理をする。
…まあ、そんなことは当たり前として、エレナの安全を確認する。大きな怪我はなさそうだが、頬が赤くなっている。平手打ちされたのか。可哀想に。
エレナをお姫様抱っこして医務室へと運ぶ。その際あの女に話しかけられたが無視。後でたっぷり可愛がってやるけどな。地獄に叩き落としてやる。
エレナからあまり虐めないであげて欲しいと言われたが。僕はただ、ニコリと笑って誤魔化した。
いつもエレナを守っている過保護なジェシカ嬢とオーギュスティナ嬢は、今日に限って二人ともさっさと実験室に向かったらしい。使えないなぁ!まあ、僕が一番悪いんだけど、さ!
廊下を走る。生徒会長失格だなとは思うが、説教なら後で受ける。今はエレナの安全が先だ。
僕がようやく当たりの空き教室のドアを開けると、エレナが魔法で攻撃される直前だった。僕は結界付きのアミュレットを常に身に付けているから、エレナを守るために飛び出す。結界が発動し、僕とその後ろにいたエレナを守った。発動した場合、攻撃魔法を使った相手とその時間、使った魔法などの詳細が記録されるので、アミュレットはまだ捨てずに身につけておく。これでこの女を追い詰めるために。
ー…僕のものに手を出す不届き者は、この学園にも、この国にも要らない。
それを知らしめるためにも、厳しい処理をする。
…まあ、そんなことは当たり前として、エレナの安全を確認する。大きな怪我はなさそうだが、頬が赤くなっている。平手打ちされたのか。可哀想に。
エレナをお姫様抱っこして医務室へと運ぶ。その際あの女に話しかけられたが無視。後でたっぷり可愛がってやるけどな。地獄に叩き落としてやる。
エレナからあまり虐めないであげて欲しいと言われたが。僕はただ、ニコリと笑って誤魔化した。
8
お気に入りに追加
3,313
あなたにおすすめの小説

【完結】身を引いたつもりが逆効果でした
風見ゆうみ
恋愛
6年前に別れの言葉もなく、あたしの前から姿を消した彼と再会したのは、王子の婚約パレードの時だった。
一緒に遊んでいた頃には知らなかったけれど、彼は実は王子だったらしい。しかもあたしの親友と彼の弟も幼い頃に将来の約束をしていたようで・・・・・。
平民と王族ではつりあわない、そう思い、身を引こうとしたのだけど、なぜか逃してくれません!
というか、婚約者にされそうです!
子持ちの私は、夫に駆け落ちされました
月山 歩
恋愛
産まれたばかりの赤子を抱いた私は、砦に働きに行ったきり、帰って来ない夫を心配して、鍛錬場を訪れた。すると、夫の上司は夫が仕事中に駆け落ちしていなくなったことを教えてくれた。食べる物がなく、フラフラだった私は、その場で意識を失った。赤子を抱いた私を気の毒に思った公爵家でお世話になることに。

今更「結婚しよう」と言われましても…10年以上会っていない人の顔は覚えていません。
ゆずこしょう
恋愛
「5年で帰ってくるから待っていて欲しい。」
書き置きだけを残していなくなった婚約者のニコラウス・イグナ。
今までも何度かいなくなることがあり、今回もその延長だと思っていたが、
5年経っても帰ってくることはなかった。
そして、10年後…
「結婚しよう!」と帰ってきたニコラウスに…
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
所詮、わたしは壁の花 〜なのに辺境伯様が溺愛してくるのは何故ですか?〜
しがわか
ファンタジー
刺繍を愛してやまないローゼリアは父から行き遅れと罵られていた。
高貴な相手に見初められるために、とむりやり夜会へ送り込まれる日々。
しかし父は知らないのだ。
ローゼリアが夜会で”壁の花”と罵られていることを。
そんなローゼリアが参加した辺境伯様の夜会はいつもと雰囲気が違っていた。
それもそのはず、それは辺境伯様の婚約者を決める集まりだったのだ。
けれど所詮”壁の花”の自分には関係がない、といつものように会場の隅で目立たないようにしているローゼリアは不意に手を握られる。
その相手はなんと辺境伯様で——。
なぜ、辺境伯様は自分を溺愛してくれるのか。
彼の過去を知り、やがてその理由を悟ることとなる。
それでも——いや、だからこそ辺境伯様の力になりたいと誓ったローゼリアには特別な力があった。
天啓<ギフト>として女神様から賜った『魔力を象るチカラ』は想像を創造できる万能な能力だった。
壁の花としての自重をやめたローゼリアは天啓を自在に操り、大好きな人達を守り導いていく。

【完結】転生したぐうたら令嬢は王太子妃になんかになりたくない
金峯蓮華
恋愛
子供の頃から休みなく忙しくしていた貴子は公認会計士として独立するために会社を辞めた日に事故に遭い、死の間際に生まれ変わったらぐうたらしたい!と願った。気がついたら中世ヨーロッパのような世界の子供、ヴィヴィアンヌになっていた。何もしないお姫様のようなぐうたらライフを満喫していたが、突然、王太子に求婚された。王太子妃になんかなったらぐうたらできないじゃない!!ヴィヴィアンヌピンチ!
小説家になろうにも書いてます。

【完結済】どうして無能な私を愛してくれるの?~双子の妹に全て劣り、婚約者を奪われた男爵令嬢は、侯爵子息様に溺愛される~
ゆうき
恋愛
優秀な双子の妹の足元にも及ばない男爵令嬢のアメリアは、屋敷ではいない者として扱われ、話しかけてくる数少ない人間である妹には馬鹿にされ、母には早く出て行けと怒鳴られ、学園ではいじめられて生活していた。
長年に渡って酷い仕打ちを受けていたアメリアには、侯爵子息の婚約者がいたが、妹に奪われて婚約破棄をされてしまい、一人ぼっちになってしまっていた。
心が冷え切ったアメリアは、今の生活を受け入れてしまっていた。
そんな彼女には魔法薬師になりたいという目標があり、虐げられながらも勉強を頑張る毎日を送っていた。
そんな彼女のクラスに、一人の侯爵子息が転校してきた。
レオと名乗った男子生徒は、何故かアメリアを気にかけて、アメリアに積極的に話しかけてくるようになった。
毎日のように話しかけられるようになるアメリア。その溺愛っぷりにアメリアは戸惑い、少々困っていたが、段々と自分で気づかないうちに、彼の優しさに惹かれていく。
レオと一緒にいるようになり、次第に打ち解けて心を許すアメリアは、レオと親密な関係になっていくが、アメリアを馬鹿にしている妹と、その友人がそれを許すはずもなく――
これは男爵令嬢であるアメリアが、とある秘密を抱える侯爵子息と幸せになるまでの物語。
※こちらの作品はなろう様にも投稿しております!3/8に女性ホットランキング二位になりました。読んでくださった方々、ありがとうございます!
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる