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告白します
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朝、目が覚めた。君尋さんのおかげで安眠できて、気分がいい。歯磨きをして顔を洗って、リビングに移動する。
「おはよう、姫乃」
「おはようございます、君尋さん」
「今日も朝ごはん出来てるぞ」
「ありがとうございます。わあ、美味しそう!」
「いただきます」
「いただきます」
「ん、とっても美味しいです、君尋さん!」
「そうかい?そりゃあよかった。…ん、確かに我ながら上出来だな!」
「ごちそう様でした!」
「お粗末様でした。じゃあ食器を片付けて出社するかぁ」
そうして、私と君尋さんは今日も君尋さんの作ってくれたお弁当を持って出社します。
「いってらっしゃい、君尋さん」
「ん、姫乃も気をつけてな」
そして会社に着きました。
「おはようございます!」
「おはよ」
「おはよう」
「おはよー!」
「姫乃ちゃん、早速だけどこの書類お願いー」
「はい、わかりました」
「姫乃ちゃん、この資料どこに置いとけばいい?」
「あ、これはここにお願いします」
「姫乃ちゃん、ココア買ってきたから飲みなー」
「ありがとうございます、先輩!」
ー…
「いやぁ、今日も愛妻弁当ならぬ愛夫弁当?」
「は、はい」
「いやあ、お見合いで出会ったとは思えないほど熱々なご様子で?」
「え、えへへ…」
「え、姫乃ちゃん可愛すぎない?」
「え?」
「なんでもなーい」
「?…あ、あの…」
「なーに?」
「どうしたの?姫乃ちゃん」
「い、今まで黙っててごめんなさい!私、実は岩瀬財閥の長女の岩瀬姫乃なんです!」
「…」
「…」
「…え?」
「…」
「え、まじかー!」
「確かに箱入り娘っぽかったけど!そういうこと!?」
「えー、姫乃ちゃんすごいねー!」
「じゃあ、見合いってのも政略結婚的なやつ?」
「は、はい。その…君尋さん…長谷部君尋さんと婚約させていただいております」
「まじかー!」
「まさかの若社長かー!」
「え?まさか結婚したらもう出社出来ないとか…ないよね?」
「あ、いえ、結婚してからも少しでも働かせていただけるように、君尋さんにお願いしてますから」
「よかったー。姫乃ちゃんがいなきゃ俺たちが困るよー」
「若社長には感謝しなきゃな」
「だなぁ」
「…あの」
「ん?なあに?姫乃ちゃん」
「私、今まで隠してきたのに…怒ってないんですか?」
「え?」
「なんで俺たちが姫乃ちゃんに怒るの?」
「怒る理由なくない?」
…よ、よかった。よかったぁ。
「…皆さん、これからもどうぞよろしくお願いします!」
「ん?うん、もちろん!」
「こっちこそよろしくねー」
覚悟を決めてきちんと説明してよかったです!
「おはよう、姫乃」
「おはようございます、君尋さん」
「今日も朝ごはん出来てるぞ」
「ありがとうございます。わあ、美味しそう!」
「いただきます」
「いただきます」
「ん、とっても美味しいです、君尋さん!」
「そうかい?そりゃあよかった。…ん、確かに我ながら上出来だな!」
「ごちそう様でした!」
「お粗末様でした。じゃあ食器を片付けて出社するかぁ」
そうして、私と君尋さんは今日も君尋さんの作ってくれたお弁当を持って出社します。
「いってらっしゃい、君尋さん」
「ん、姫乃も気をつけてな」
そして会社に着きました。
「おはようございます!」
「おはよ」
「おはよう」
「おはよー!」
「姫乃ちゃん、早速だけどこの書類お願いー」
「はい、わかりました」
「姫乃ちゃん、この資料どこに置いとけばいい?」
「あ、これはここにお願いします」
「姫乃ちゃん、ココア買ってきたから飲みなー」
「ありがとうございます、先輩!」
ー…
「いやぁ、今日も愛妻弁当ならぬ愛夫弁当?」
「は、はい」
「いやあ、お見合いで出会ったとは思えないほど熱々なご様子で?」
「え、えへへ…」
「え、姫乃ちゃん可愛すぎない?」
「え?」
「なんでもなーい」
「?…あ、あの…」
「なーに?」
「どうしたの?姫乃ちゃん」
「い、今まで黙っててごめんなさい!私、実は岩瀬財閥の長女の岩瀬姫乃なんです!」
「…」
「…」
「…え?」
「…」
「え、まじかー!」
「確かに箱入り娘っぽかったけど!そういうこと!?」
「えー、姫乃ちゃんすごいねー!」
「じゃあ、見合いってのも政略結婚的なやつ?」
「は、はい。その…君尋さん…長谷部君尋さんと婚約させていただいております」
「まじかー!」
「まさかの若社長かー!」
「え?まさか結婚したらもう出社出来ないとか…ないよね?」
「あ、いえ、結婚してからも少しでも働かせていただけるように、君尋さんにお願いしてますから」
「よかったー。姫乃ちゃんがいなきゃ俺たちが困るよー」
「若社長には感謝しなきゃな」
「だなぁ」
「…あの」
「ん?なあに?姫乃ちゃん」
「私、今まで隠してきたのに…怒ってないんですか?」
「え?」
「なんで俺たちが姫乃ちゃんに怒るの?」
「怒る理由なくない?」
…よ、よかった。よかったぁ。
「…皆さん、これからもどうぞよろしくお願いします!」
「ん?うん、もちろん!」
「こっちこそよろしくねー」
覚悟を決めてきちんと説明してよかったです!
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