私と契約結婚してください！こちらの条件？恋愛です！

君尋さんに報告

帰ってきた。今日も私の方が君尋さんより早く帰ってきたので夕飯を作る。といっても、今日の夕飯は簡単な下準備だけだけど。なんと、今日はチーズフォンデュにしようと思うのです！

時刻は午後8時。コンロとお鍋とチーズと白ワインの準備はばっちり。今はお野菜とお肉とバゲットとあと海老とホタテと格闘し終えたところです。君尋さん、まだかな。

ピンポンとインターホンが鳴る。

「あ。君尋さんかな？」

がちゃりと相手も確認しないまま出る私。

「姫乃、ただいま」

「おかえりなさい、君尋さん」

「帰ってきて早々に説教っていうのもなんだが、君、ちゃんと相手を確認してから出なきゃ危ないぞ？ここは岩瀬家ではなく、ただのマンションなんだから」

「あ、はい、すみません…」

「怒ってはいないから大丈夫だぞ？ただ君が心配なだけだ」

「はい、気をつけます」

「よし。早速だが、今日の夕飯はなんだ？」

「なんと、チーズフォンデュです！」

「おお、それまた豪華だな」

早速リビングに移動する君尋さんと私。

「もう準備は万端か」

「はい。白ワインを入れてアルコールを飛ばしてしまいますね」

「ああ、任せた」

「具はこちらです」

「じゃあ、早速始めようか」

「はい！大きいチーズを投入します！」

「おー、入れろ入れろ」

「じゃあいただきます！」

「いただきます」

白ワインの入ったお鍋に大きいチーズを投入します。チーズがトロトロと溶けていきます。そこにバゲットを潜らせて、ぱくり、と食べます。

「うーん、美味しいです！」

「やっぱりチーズとバゲットは相性抜群だな」

「はい！とっても！」

「ん。じゃあ俺はホタテ行こうかな」

「私は鶏肉いきますね！」

チーズに鶏肉を潜らせてぱくり。うーん、美味しい！

「やっぱりチーズフォンデュのお肉と言えば鶏肉ですねー」

「じゃあ次は俺も鶏肉貰おうか。ホタテもチーズと合って美味いぞ」

「じゃあ私もホタテを食べます！」

ホタテにチーズをつけて食べます。うーん、美味しい！君尋さんの言う通りチーズととても合います！

「ん。鶏肉本当に美味いな。さすがど定番」

「ホタテも本当に美味しいです！でもやっぱり鶏肉が今のところ一位ですね」

「じゃあ次は海老にするか」

「あ、私も海老食べます！」

海老をチーズに潜らせてぱくり。うん、このコンビ感動する！美味しい！

「なんてお似合いの二人なのでしょう…最高…」

「まるで俺と姫乃だな」

君尋さんに頭をなでなでと撫でられます。君尋さんはさらりと甘いことを言うのでドキドキしてしまいます。なんか恋愛してる！って感じです。

「君尋さん、ドキドキしてしまいます…」

「はは、姫乃は本当に可愛いな。俺も、姫乃が俺の言葉でドキドキしてくれるのは嬉しいぜ」

甘い時間が流れる。君尋さんは私をドキドキさせる天才だ。

「じゃ、じゃあ次は豚バラ肉行きますね！」

「今露骨に話題逸らしたな…」

「だってなんだか照れてしまって！とっても恋愛！って感じで！なんか！なんか！」

「はは、わかったわかった。じゃあ俺も豚バラ肉行くかぁ」

豚バラ肉をチーズに潜らせてぱくり。うーん、美味しい！脂の旨みとチーズのコクがマッチする！

「これ、すっごく美味しいです！」

「豚バラ肉も意外と合うんだなぁ…」

君尋さんは意外そうに呟きます。

「一通り食べたし、後は好きに食べるか」

「そうですね」

そうして私達は二人でチーズフォンデュを楽しみました。豪華なお夕食でした。二人で食器を洗って片付けました。お風呂に入る前にちょっとだけ二人でソファに座ってテレビを見ながら寛ぎます。さて、そろそろ一応君尋さんに報告しておきましょう。

「君尋さん、一応ご報告なのですが」

「ん？どうした？」

「今日合コンに誘われまして」

「んん！？」

君尋さんは急に立ち上がります。どうしたのでしょう？