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みんなが守ってくれる!
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「天使様が邪教徒?有り得ないよね」
「そんな噂を流したのは誰です?許しません」
皇帝と皇后が天使と呼んで可愛がっている侯爵家の御令嬢の悪評が広がっていると、ある家臣が二人の耳に入れた。
すると案の定皇帝と皇后は怒りに燃える。
どうも聖女が噂の発生源だと知ると教会をどうしてくれようかと怒り狂う皇帝に、皇后は教皇とも仲の良いアニエスの気持ちも考えて聖女だけを罰しようという。
そしてまた、皇帝と皇后直々に改めてアニエスは皇室の庇護下にあると宣言してアニエスを守る動きに出た。
聖女へのお仕置きは、これまで皇室の財の一部を国の発展のためにと聖女のための予算にしていたのをやめてしまったことだ。
「なんでこうなるのよ!」
聖女が地団駄を踏んで悔しがっているのを、皇帝と皇后はざまぁみろと笑っていた。
もちろんアニエスに謝罪をして噂を訂正した時には、また皇室の財を聖女のために使うのも吝かではないとは考えている皇帝と皇后だった。
「はい?アニエス様が邪教徒?」
「そういう噂があるらしいんだ!どうしよう、ロックくん」
「ぼくたちとしてもアルヴィアちゃんを守ってあげたいんだけど、どうしたらいいかわからなくて…」
「オレたちにできることってあると思うか?」
ロックは友人達に知恵を求められ、必死に考える。
出した結論は、案外シンプルなものだった。
「政略的な部分は大人たちに任せた方がいい。噂の発生源はわからないけど、厄介な相手だったら下手に突くと危険だ。であれば僕たちに出来ることは一つ。噂を一つ一つ訂正して回ることだ」
「なるほど、シンプルだけど大事なことだよね!」
「噂を訂正していけば、少しずつでも評判は回復するかな」
「なら、オレたちでやってやろうぜ!」
「「「「えい、えい、おー!!!」」」」
ロックたちアニエスの友人は、みんなで協力して少しずつ噂を訂正していった。
お陰で少しずつ、邪教徒という衝撃的な噂で地に落ちたアニエスの評判は回復した。
皇帝と皇后のアニエスを守るための動きも相まって、アニエスを悪く言う者は段々と居なくなっていった。
「どうしてよ!最初はうまくいってたのに!」
聖女はまたも地団駄を踏んで悔しがった。
アニエスを追い落とすつもりだったのに、ここまでくると聖女の方が嘘つき扱いされ始める。
そして、恐れていた偽の聖女ではないかという説まで出始める始末ある。
聖女はやがて、夜に震えて眠る日々を過ごすようになってしまった。
「そんな噂を流したのは誰です?許しません」
皇帝と皇后が天使と呼んで可愛がっている侯爵家の御令嬢の悪評が広がっていると、ある家臣が二人の耳に入れた。
すると案の定皇帝と皇后は怒りに燃える。
どうも聖女が噂の発生源だと知ると教会をどうしてくれようかと怒り狂う皇帝に、皇后は教皇とも仲の良いアニエスの気持ちも考えて聖女だけを罰しようという。
そしてまた、皇帝と皇后直々に改めてアニエスは皇室の庇護下にあると宣言してアニエスを守る動きに出た。
聖女へのお仕置きは、これまで皇室の財の一部を国の発展のためにと聖女のための予算にしていたのをやめてしまったことだ。
「なんでこうなるのよ!」
聖女が地団駄を踏んで悔しがっているのを、皇帝と皇后はざまぁみろと笑っていた。
もちろんアニエスに謝罪をして噂を訂正した時には、また皇室の財を聖女のために使うのも吝かではないとは考えている皇帝と皇后だった。
「はい?アニエス様が邪教徒?」
「そういう噂があるらしいんだ!どうしよう、ロックくん」
「ぼくたちとしてもアルヴィアちゃんを守ってあげたいんだけど、どうしたらいいかわからなくて…」
「オレたちにできることってあると思うか?」
ロックは友人達に知恵を求められ、必死に考える。
出した結論は、案外シンプルなものだった。
「政略的な部分は大人たちに任せた方がいい。噂の発生源はわからないけど、厄介な相手だったら下手に突くと危険だ。であれば僕たちに出来ることは一つ。噂を一つ一つ訂正して回ることだ」
「なるほど、シンプルだけど大事なことだよね!」
「噂を訂正していけば、少しずつでも評判は回復するかな」
「なら、オレたちでやってやろうぜ!」
「「「「えい、えい、おー!!!」」」」
ロックたちアニエスの友人は、みんなで協力して少しずつ噂を訂正していった。
お陰で少しずつ、邪教徒という衝撃的な噂で地に落ちたアニエスの評判は回復した。
皇帝と皇后のアニエスを守るための動きも相まって、アニエスを悪く言う者は段々と居なくなっていった。
「どうしてよ!最初はうまくいってたのに!」
聖女はまたも地団駄を踏んで悔しがった。
アニエスを追い落とすつもりだったのに、ここまでくると聖女の方が嘘つき扱いされ始める。
そして、恐れていた偽の聖女ではないかという説まで出始める始末ある。
聖女はやがて、夜に震えて眠る日々を過ごすようになってしまった。
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