43 / 98
パパと先生がガルガルやってる
しおりを挟む
「僕は可愛い子にほど自由を与えるべきだと思うなぁ」
「与えてる」
「じゃあ友達も作ってあげなよ」
「他人と触れ合っても傷つけられるだけだ」
「それは過保護だよ」
にこにこ笑いながらチクチクとパパに口撃するアリス先生。クールなお顔で受け流そうとするパパ。
「アリス先生!」
「ん?なあに?」
「こっちきて!これ美味しいよ!」
「むぐっ…」
アリス先生に手招きして近づいてもらって、お口にお菓子を突っ込む。
「むぐむぐ…」
「美味しいでしょ?」
「んん…うん、美味しいよ。ありがとう、アニエス」
にっこり笑うアリス先生。ご機嫌治ったかな。
「まあ、今日はこれ以上無理強いするのはやめておくけど」
「けどなんだ」
「いずれは同性のお友達も必要だよ。可愛いアニエスがぼっちになったら責任とれるの」
「ふん。アニエスほどの娘ならわざわざ呼ばずともいくらでも人は寄ってくる」
「まあそうだけどさ。人付き合いの経験がないと寄ってくる奴らを捌けないでしょ」
パパはその言葉にちらっとこっちを見る。
とりあえずにっこり笑っておく。
「…愛嬌もある」
「それだけじゃ足りない部分もあるでしょ。根源に接続したとはいえ、まだ子供なんだから。前の人生とこの世界では付き合いに違いもあるし」
「…ふん」
「おや?少しは考える気になった?」
「…アニエスはまだ俺たちに甘えたいらしいが?」
うん、そうそう。
お友達もいいけど、パパとアリス先生との時間がなくなったらやだ。
「アニエス、お友達と言っても毎日会うわけでもないし普段はパパや僕にも甘えられるよ」
「うーん」
「…もし頷いてくれるならアニエスが気にいるくらい可愛い女の子を探しておくつもりなんだけど」
「いいよ!」
そんなに可愛い子なら全然いいよ!
「お前…」
「アニエスは素直だなぁ…」
よしよし、とアリス先生は私の頭を撫でる。
「うーん。でもそれだけ可愛くて性格も良い女の子を貴族の子女から選ぶなら骨が折れるなぁ」
「性格が一番のネックだな」
「その上容姿も選ぶとなるとね。爵位はとりあえず度外視かな」
「選ぶのはお前に任せるが、最終的には俺にも報告してからにしろ」
「わかったわかった」
どんな可愛子ちゃんと出会えるかなぁ。
ワクワク。
「与えてる」
「じゃあ友達も作ってあげなよ」
「他人と触れ合っても傷つけられるだけだ」
「それは過保護だよ」
にこにこ笑いながらチクチクとパパに口撃するアリス先生。クールなお顔で受け流そうとするパパ。
「アリス先生!」
「ん?なあに?」
「こっちきて!これ美味しいよ!」
「むぐっ…」
アリス先生に手招きして近づいてもらって、お口にお菓子を突っ込む。
「むぐむぐ…」
「美味しいでしょ?」
「んん…うん、美味しいよ。ありがとう、アニエス」
にっこり笑うアリス先生。ご機嫌治ったかな。
「まあ、今日はこれ以上無理強いするのはやめておくけど」
「けどなんだ」
「いずれは同性のお友達も必要だよ。可愛いアニエスがぼっちになったら責任とれるの」
「ふん。アニエスほどの娘ならわざわざ呼ばずともいくらでも人は寄ってくる」
「まあそうだけどさ。人付き合いの経験がないと寄ってくる奴らを捌けないでしょ」
パパはその言葉にちらっとこっちを見る。
とりあえずにっこり笑っておく。
「…愛嬌もある」
「それだけじゃ足りない部分もあるでしょ。根源に接続したとはいえ、まだ子供なんだから。前の人生とこの世界では付き合いに違いもあるし」
「…ふん」
「おや?少しは考える気になった?」
「…アニエスはまだ俺たちに甘えたいらしいが?」
うん、そうそう。
お友達もいいけど、パパとアリス先生との時間がなくなったらやだ。
「アニエス、お友達と言っても毎日会うわけでもないし普段はパパや僕にも甘えられるよ」
「うーん」
「…もし頷いてくれるならアニエスが気にいるくらい可愛い女の子を探しておくつもりなんだけど」
「いいよ!」
そんなに可愛い子なら全然いいよ!
「お前…」
「アニエスは素直だなぁ…」
よしよし、とアリス先生は私の頭を撫でる。
「うーん。でもそれだけ可愛くて性格も良い女の子を貴族の子女から選ぶなら骨が折れるなぁ」
「性格が一番のネックだな」
「その上容姿も選ぶとなるとね。爵位はとりあえず度外視かな」
「選ぶのはお前に任せるが、最終的には俺にも報告してからにしろ」
「わかったわかった」
どんな可愛子ちゃんと出会えるかなぁ。
ワクワク。
436
お気に入りに追加
2,437
あなたにおすすめの小説

大好きだった旦那様に離縁され家を追い出されましたが、騎士団長様に拾われ溺愛されました
Karamimi
恋愛
2年前に両親を亡くしたスカーレットは、1年前幼馴染で3つ年上のデビッドと結婚した。両親が亡くなった時もずっと寄り添ってくれていたデビッドの為に、毎日家事や仕事をこなすスカーレット。
そんな中迎えた結婚1年記念の日。この日はデビッドの為に、沢山のご馳走を作って待っていた。そしていつもの様に帰ってくるデビッド。でもデビッドの隣には、美しい女性の姿が。
「俺は彼女の事を心から愛している。悪いがスカーレット、どうか俺と離縁して欲しい。そして今すぐ、この家から出て行ってくれるか?」
そうスカーレットに言い放ったのだ。何とか考え直して欲しいと訴えたが、全く聞く耳を持たないデビッド。それどころか、スカーレットに数々の暴言を吐き、ついにはスカーレットの荷物と共に、彼女を追い出してしまった。
荷物を持ち、泣きながら街を歩くスカーレットに声をかけて来たのは、この街の騎士団長だ。一旦騎士団長の家に保護してもらったスカーレットは、さっき起こった出来事を騎士団長に話した。
「なんてひどい男だ!とにかく落ち着くまで、ここにいるといい」
行く当てもないスカーレットは結局騎士団長の家にお世話になる事に
※他サイトにも投稿しています
よろしくお願いします

愛のない結婚をした継母に転生したようなので、天使のような息子を溺愛します
美杉日和。(旧美杉。)
恋愛
目が覚めると私は昔読んでいた本の中の登場人物、公爵家の後妻となった元王女ビオラに転生していた。
人嫌いの公爵は、王家によって組まれた前妻もビオラのことも毛嫌いしており、何をするのも全て別。二人の結婚には愛情の欠片もなく、ビオラは使用人たちにすら相手にされぬ生活を送っていた。
それでもめげずにこの家にしがみついていたのは、ビオラが公爵のことが本当に好きだったから。しかしその想いは報われることなどなく彼女は消え、私がこの体に入ってしまったらしい。
嫌われ者のビオラに転生し、この先どうしようかと考えあぐねていると、この物語の主人公であるルカが声をかけてきた。物語の中で悲惨な幼少期を過ごし、闇落ち予定のルカは純粋なまなざしで自分を見ている。天使のような可愛らしさと優しさに、気づけば彼を救って本物の家族になりたいと考える様に。
二人一緒ならばもう孤独ではないと、私はルカとの絆を深めていく。
するといつしか私を取り巻く周りの人々の目も、変わり始めるのだったーー

婚約者は冷酷宰相様。地味令嬢の私が政略結婚で嫁いだら、なぜか激甘溺愛が待っていました
春夜夢
恋愛
私はずっと「誰にも注目されない地味令嬢」だった。
名門とはいえ没落しかけの伯爵家の次女。
姉は美貌と才覚に恵まれ、私はただの飾り物のような存在。
――そんな私に突然、王宮から「婚約命令」が下った。
相手は、王の右腕にして恐れられる冷酷宰相・ルシアス=ディエンツ公爵。
40を目前にしながら独身を貫き、感情を一切表に出さない男。
(……なぜ私が?)
けれど、その婚約は国を揺るがす「ある計画」の始まりだった。

わたしを嫌う妹の企みで追放されそうになりました。だけど、保護してくれた公爵様から溺愛されて、すごく幸せです。
バナナマヨネーズ
恋愛
山田華火は、妹と共に異世界に召喚されたが、妹の浅はかな企みの所為で追放されそうになる。
そんな華火を救ったのは、若くしてシグルド公爵となったウェインだった。
ウェインに保護された華火だったが、この世界の言葉を一切理解できないでいた。
言葉が分からない華火と、華火に一目で心を奪われたウェインのじりじりするほどゆっくりと進む関係性に、二人の周囲の人間はやきもきするばかり。
この物語は、理不尽に異世界に召喚された少女とその少女を保護した青年の呆れるくらいゆっくりと進む恋の物語である。
3/4 タイトルを変更しました。
旧タイトル「どうして異世界に召喚されたのかがわかりません。だけど、わたしを保護してくれたイケメンが超過保護っぽいことはわかります。」
3/10 翻訳版を公開しました。本編では異世界語で進んでいた会話を日本語表記にしています。なお、翻訳箇所がない話数には、タイトルに 〃 をつけてますので、本編既読の場合は飛ばしてもらって大丈夫です
※小説家になろう様にも掲載しています。

【完結】白い結婚で生まれた私は王族にはなりません〜光の精霊王と予言の王女〜
白崎りか
ファンタジー
「悪女オリヴィア! 白い結婚を神官が証明した。婚姻は無効だ! 私は愛するフローラを王妃にする!」
即位したばかりの国王が、宣言した。
真実の愛で結ばれた王とその恋人は、永遠の愛を誓いあう。
だが、そこには大きな秘密があった。
王に命じられた神官は、白い結婚を偽証していた。
この時、悪女オリヴィアは娘を身ごもっていたのだ。
そして、光の精霊王の契約者となる予言の王女を産むことになる。
第一部 貴族学園編
私の名前はレティシア。
政略結婚した王と元王妃の間にできた娘なのだけど、私の存在は、生まれる前に消された。
だから、いとこの双子の姉ってことになってる。
この世界の貴族は、5歳になったら貴族学園に通わないといけない。私と弟は、そこで、契約獣を得るためのハードな訓練をしている。
私の異母弟にも会った。彼は私に、「目玉をよこせ」なんて言う、わがままな王子だった。
第二部 魔法学校編
失ってしまったかけがえのない人。
復讐のために精霊王と契約する。
魔法学校で再会した貴族学園時代の同級生。
毒薬を送った犯人を捜すために、パーティに出席する。
修行を続け、勇者の遺産を手にいれる。
前半は、ほのぼのゆっくり進みます。
後半は、どろどろさくさくです。
小説家になろう様にも投稿してます。

【完結済】隣国でひっそりと子育てしている私のことを、執着心むき出しの初恋が追いかけてきます
鳴宮野々花@書籍2作品発売中
恋愛
一夜の過ちだなんて思いたくない。私にとって彼とのあの夜は、人生で唯一の、最良の思い出なのだから。彼のおかげで、この子に会えた────
私、この子と生きていきますっ!!
シアーズ男爵家の末娘ティナレインは、男爵が隣国出身のメイドに手をつけてできた娘だった。ティナレインは隣国の一部の者が持つ魔力(治癒術)を微力ながら持っており、そのため男爵夫人に一層疎まれ、男爵家後継ぎの兄と、世渡り上手で気の強い姉の下で、影薄く過ごしていた。
幼いティナレインは、優しい侯爵家の子息セシルと親しくなっていくが、息子がティナレインに入れ込みすぎていることを嫌う侯爵夫人は、シアーズ男爵夫人に苦言を呈す。侯爵夫人の機嫌を損ねることが怖い義母から強く叱られ、ティナレインはセシルとの接触を禁止されてしまう。
時を経て、貴族学園で再会する二人。忘れられなかったティナへの想いが燃え上がるセシルは猛アタックするが、ティナは自分の想いを封じ込めるように、セシルを避ける。
やがてティナレインは、とある商会の成金経営者と婚約させられることとなり、学園を中退。想い合いながらも会うことすら叶わなくなった二人だが、ある夜偶然の再会を果たす。
それから数ヶ月。結婚を目前に控えたティナレインは、隣国へと逃げる決意をした。自分のお腹に宿っていることに気付いた、大切な我が子を守るために。
けれど、名を偽り可愛い我が子の子育てをしながら懸命に生きていたティナレインと、彼女を諦めきれないセシルは、ある日運命的な再会を果たし────
生まれ育った屋敷で冷遇され続けた挙げ句、最低な成金ジジイと結婚させられそうになったヒロインが、我が子を守るために全てを捨てて新しい人生を切り拓いていこうと奮闘する物語です。
※いつもの完全オリジナルファンタジー世界の物語です。全てがファンタジーです。
※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。

水魔法しか使えない私と婚約破棄するのなら、貴方が隠すよう命じていた前世の知識をこれから使います
黒木 楓
恋愛
伯爵令嬢のリリカは、婚約者である侯爵令息ラルフに「水魔法しか使えないお前との婚約を破棄する」と言われてしまう。
異世界に転生したリリカは前世の知識があり、それにより普通とは違う水魔法が使える。
そのことは婚約前に話していたけど、ラルフは隠すよう命令していた。
「立場が下のお前が、俺よりも優秀であるわけがない。普通の水魔法だけ使っていろ」
そう言われ続けてきたけど、これから命令を聞く必要もない。
「婚約破棄するのなら、貴方が隠すよう命じていた力をこれから使います」
飲んだ人を強くしたり回復する聖水を作ることができるけど、命令により家族以外は誰も知らない。
これは前世の知識がある私だけが出せる特殊な水で、婚約破棄された後は何も気にせず使えそうだ。

悪女役らしく離婚を迫ろうとしたのに、夫の反応がおかしい
廻り
恋愛
第18回恋愛小説大賞にて奨励賞をいただきました。応援してくださりありがとうございました!
王太子妃シャルロット20歳は、前世の記憶が蘇る。
ここは小説の世界で、シャルロットは王太子とヒロインの恋路を邪魔する『悪女役』。
『断罪される運命』から逃れたいが、夫は離婚に応じる気がない。
ならばと、シャルロットは別居を始める。
『夫が離婚に応じたくなる計画』を思いついたシャルロットは、それを実行することに。
夫がヒロインと出会うまで、タイムリミットは一年。
それまでに離婚に応じさせたいシャルロットと、なぜか様子がおかしい夫の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる