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シュシュが可愛すぎて困る
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今日は俺の部屋で、シュシュと二人きりでのお茶会を楽しんでいる。
「シュシュ、このお茶菓子も美味しいぞ。食べてみろ」
「ありがとうございます、ニタ」
「ほら、シュシュ。あーんだ」
自然な動作であーんしようとしてみる。シュシュの頬が赤く染まった。可愛い。
「あっ…え、ええと…」
「シュシュ、どうした?」
「い、いえ、あーん…」
「あーん。ほら、美味しいだろう?」
「は、はい、とても…」
「?シュシュ、どうした?顔が赤いぞ?熱か?」
心配するフリをして、恥ずかしがるシュシュの額と自分の額を合わせて熱を測る俺。シュシュはとても恥ずかしいようで更に赤くなる。可愛い。
「うん、熱はないな」
「に、ニタ、もう大丈夫です!」
「そうか?それならいいが」
シュシュの頭を撫でる。シュシュは恥ずかしさから茹で蛸のようになっていた。
ー…
今日は俺とシュシュの二人で中庭を散歩している。
ふと俺がシュシュを見つめると目が合った。瞬間、蕩けそうな柔らかな微笑みを俺に向けるシュシュ。俺としては嬉しい。やっと、思いが通じたのだと実感する。けれど、他の男にはやってないだろうか?
「シュシュ」
「どうしました?」
「その笑顔は、俺だけに向けてくれ。他の男に向けたら嫉妬するからな」
「…ふふ、なんですかそれ?わかりました。約束です」
「ありがとう、シュシュ」
俺はシュシュの頭を撫でる。シュシュは気持ち良さそうに目を細める。
「大好きです、ニタ」
「俺も愛してる、シュシュ」
こうして俺たちは今日もいちゃいちゃしまくり、独り身の使用人達から密かに嫉妬されるのである。
ー…
今日はオフの日なのでシュシュとのんびりと過ごしている。
「シュシュ」
「なんですか?ニタ」
「こっちに来てくれ」
「?はい」
俺に手招きをされたシュシュは、素直にソファに座った俺のそばに来る。
「どうかしましたか?」
「ここに座ってくれ」
俺は自分の膝の上をポンポンと叩く。
「そ、そんな、重いですから」
「いいから」
「恥ずかしいですよ…」
「シュシュ」
シュシュが渋っているので、俺は強硬手段に出た。シュシュの手を引いて無理矢理自分の膝の上に乗せたのだ。
「…っ!ニタ!」
「可愛いな、シュシュ」
俺は、シュシュを愛おしそうな目で見つめて、シュシュの目尻にキスを落とした。
「ニタ…」
「シュシュ、好きだ」
「…私も、愛してます」
今度はお互いの頬にそっと口付けをする。幸せオーラ全開だ。
ー…
さて、シュシュと思いが通じてから甘い日々を送っていて幸せな俺だが、使用人達が生温い目で見てくるのが悩みどころだ。
そして今日は俺の仕事が忙しくて、一緒にいられなかった。
…とりあえず、俺は執務が終わるとすぐにシュシュの元へ寄った。少し離れた場所からシュシュに声を掛けて手招きをする。シュシュは俺を見つけると目を輝かせてパタパタと走ってくる。
「ニタ、お疲れ様です!もうお仕事は終わりですか?」
「ああ。これからはゆっくり過ごせる。シュシュと一緒にいたいんだが、いいか?」
「嬉しいです!」
満面の笑みではしゃぐシュシュの手をそっととる俺。シュシュはきょとんとしている。
「シュシュ、好きだ」
そういってシュシュの指先にそっと口付けを落とし、プリュネを見つめる俺。シュシュは真っ赤になって黙りこくる。
「シュシュは?」
「わ、私も…好きです…」
今日も幸せだ。
ー…
今日はシュシュと街に降りて公園にきている。お忍びデートだ。
暖かな日向で、太陽の光を楽しみながら、草むらの上で二人で手を繋ぎながら寝転んだ。なんでもないこんな日常が愛おしい。
「シュシュ」
「なんですか?ニタ」
「幸せだな」
「ええ、とっても」
「ずっとこのまま、一緒にいような」
「もちろんです」
俺とシュシュは婚約者同士だし、運命の番だ。いずれは結婚することになる。その日が楽しみで仕方がない。
ー…
今日は俺の仕事が忙しく、シュシュを夜になってからデートに誘った。目的地は海。二人で手を繋いで、海に浮かぶ月を眺める。
「綺麗…」
「だろう?一度でもいいからシュシュにみせたかったんだ」
俺はシュシュの頭を撫でる。
「シュシュは努力家で、いつも何事にも真剣に向き合うだろう?そんなところが、この海に浮かぶ月のように美しいと思う」
「え、え、ありがとうございます…?」
急に褒められて驚くシュシュ。しかし俺は構わず続ける。
「お前と一緒に過ごすたび、お前の良さを感じる。こんなに人を慈しむ気持ちが自分にあるなんて、思ってなかった」
「ニタ…」
「好きだ、愛してる」
「私も、貴方を愛しています」
強い視線でシュシュを射抜く。けれど余裕なんてなくて、ドキドキして、苦しいくらいだ。
俺はシュシュの腕を引き、ぎゅっと抱きしめた。
「ニタ…」
「シュシュ。好きだ」
「私、今すごく幸せです…」
「俺も、お前と出会えて幸せだ」
「ふふ、それなら良かったです」
もう、この愛おしい番を俺は一生手放せない。
「シュシュ、このお茶菓子も美味しいぞ。食べてみろ」
「ありがとうございます、ニタ」
「ほら、シュシュ。あーんだ」
自然な動作であーんしようとしてみる。シュシュの頬が赤く染まった。可愛い。
「あっ…え、ええと…」
「シュシュ、どうした?」
「い、いえ、あーん…」
「あーん。ほら、美味しいだろう?」
「は、はい、とても…」
「?シュシュ、どうした?顔が赤いぞ?熱か?」
心配するフリをして、恥ずかしがるシュシュの額と自分の額を合わせて熱を測る俺。シュシュはとても恥ずかしいようで更に赤くなる。可愛い。
「うん、熱はないな」
「に、ニタ、もう大丈夫です!」
「そうか?それならいいが」
シュシュの頭を撫でる。シュシュは恥ずかしさから茹で蛸のようになっていた。
ー…
今日は俺とシュシュの二人で中庭を散歩している。
ふと俺がシュシュを見つめると目が合った。瞬間、蕩けそうな柔らかな微笑みを俺に向けるシュシュ。俺としては嬉しい。やっと、思いが通じたのだと実感する。けれど、他の男にはやってないだろうか?
「シュシュ」
「どうしました?」
「その笑顔は、俺だけに向けてくれ。他の男に向けたら嫉妬するからな」
「…ふふ、なんですかそれ?わかりました。約束です」
「ありがとう、シュシュ」
俺はシュシュの頭を撫でる。シュシュは気持ち良さそうに目を細める。
「大好きです、ニタ」
「俺も愛してる、シュシュ」
こうして俺たちは今日もいちゃいちゃしまくり、独り身の使用人達から密かに嫉妬されるのである。
ー…
今日はオフの日なのでシュシュとのんびりと過ごしている。
「シュシュ」
「なんですか?ニタ」
「こっちに来てくれ」
「?はい」
俺に手招きをされたシュシュは、素直にソファに座った俺のそばに来る。
「どうかしましたか?」
「ここに座ってくれ」
俺は自分の膝の上をポンポンと叩く。
「そ、そんな、重いですから」
「いいから」
「恥ずかしいですよ…」
「シュシュ」
シュシュが渋っているので、俺は強硬手段に出た。シュシュの手を引いて無理矢理自分の膝の上に乗せたのだ。
「…っ!ニタ!」
「可愛いな、シュシュ」
俺は、シュシュを愛おしそうな目で見つめて、シュシュの目尻にキスを落とした。
「ニタ…」
「シュシュ、好きだ」
「…私も、愛してます」
今度はお互いの頬にそっと口付けをする。幸せオーラ全開だ。
ー…
さて、シュシュと思いが通じてから甘い日々を送っていて幸せな俺だが、使用人達が生温い目で見てくるのが悩みどころだ。
そして今日は俺の仕事が忙しくて、一緒にいられなかった。
…とりあえず、俺は執務が終わるとすぐにシュシュの元へ寄った。少し離れた場所からシュシュに声を掛けて手招きをする。シュシュは俺を見つけると目を輝かせてパタパタと走ってくる。
「ニタ、お疲れ様です!もうお仕事は終わりですか?」
「ああ。これからはゆっくり過ごせる。シュシュと一緒にいたいんだが、いいか?」
「嬉しいです!」
満面の笑みではしゃぐシュシュの手をそっととる俺。シュシュはきょとんとしている。
「シュシュ、好きだ」
そういってシュシュの指先にそっと口付けを落とし、プリュネを見つめる俺。シュシュは真っ赤になって黙りこくる。
「シュシュは?」
「わ、私も…好きです…」
今日も幸せだ。
ー…
今日はシュシュと街に降りて公園にきている。お忍びデートだ。
暖かな日向で、太陽の光を楽しみながら、草むらの上で二人で手を繋ぎながら寝転んだ。なんでもないこんな日常が愛おしい。
「シュシュ」
「なんですか?ニタ」
「幸せだな」
「ええ、とっても」
「ずっとこのまま、一緒にいような」
「もちろんです」
俺とシュシュは婚約者同士だし、運命の番だ。いずれは結婚することになる。その日が楽しみで仕方がない。
ー…
今日は俺の仕事が忙しく、シュシュを夜になってからデートに誘った。目的地は海。二人で手を繋いで、海に浮かぶ月を眺める。
「綺麗…」
「だろう?一度でもいいからシュシュにみせたかったんだ」
俺はシュシュの頭を撫でる。
「シュシュは努力家で、いつも何事にも真剣に向き合うだろう?そんなところが、この海に浮かぶ月のように美しいと思う」
「え、え、ありがとうございます…?」
急に褒められて驚くシュシュ。しかし俺は構わず続ける。
「お前と一緒に過ごすたび、お前の良さを感じる。こんなに人を慈しむ気持ちが自分にあるなんて、思ってなかった」
「ニタ…」
「好きだ、愛してる」
「私も、貴方を愛しています」
強い視線でシュシュを射抜く。けれど余裕なんてなくて、ドキドキして、苦しいくらいだ。
俺はシュシュの腕を引き、ぎゅっと抱きしめた。
「ニタ…」
「シュシュ。好きだ」
「私、今すごく幸せです…」
「俺も、お前と出会えて幸せだ」
「ふふ、それなら良かったです」
もう、この愛おしい番を俺は一生手放せない。
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