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久しぶりにシュシュを独り占め出来る

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ロロがシュシュを頻繁に訪ねることはなくなり、再び二人きりで過ごす日々が戻ってきた。この時とばかりに俺はシュシュを甘やかしている。シュシュは嬉しそうに頬を染めて受け入れてくれる。可愛い。

「シュシュ。中庭の百合園から朝摘みの百合でブーケを作らせた。受け取ってくれ」

「え、いいんですか?」

「もちろんだ。シュシュのためだからな」

「ありがとうございます、ニタ」

ふわりと花が咲くように笑うシュシュ。愛おしいな。

「あ、あの、実は私からもプレゼントがあって…」

「!なんだ?」

「この間の刺繍…完成したので…ど、どうでしょう…」

おずおずと差し出してくるシュシュ。シュシュからのプレゼントならなんだって嬉しいが、手作りならなおさら嬉しい。

「いい出来だな、最高のプレゼントだ。ありがとう、シュシュ」

「よ、よかった…受け取ってくれてありがとうございます、ニタ」

「シュシュからのプレゼントなんだ。当たり前だろう」

「ふふ、はい」

「ところでシュシュ、今日は早めに仕事が片付いたんだが、一緒に中庭で日光浴でもどうだ?」

「あ、はい、ぜひ」

俺は使用人たちにリクライニングチェアーを二つ中庭に用意させる。リクライニングチェアーはくっつけて隣同士にさせた。

「シュシュ、今日は風も冷たくて気持ちいいな」

「そうですね、ニタ。お日様は暖かくて、すぐにでも寝てしまいそうです」

「寝ても構わないぞ?俺が側にいるし、ブランケットも用意させる」

「ありがとうございます、ニタ。ニタは眠くありませんか?」

「俺はシュシュを眺めるのに忙しいからな」

「もう、ニタ」

「はは、本当のことだぞ」

「もう」

軽口を言い合いながら日光浴をしていると、いつの間にか本当にシュシュは眠くなってしまったようでうつらうつらとしている。

「シュシュ、眠いなら我慢しなくていい」

「…、じゃあ、少しだけ…おやすみなさい」

「おやすみ、シュシュ」

シュシュが眠ったのを確認すると、俺は使用人にブランケットを持って来させて、シュシュに掛けた。シュシュは起きる様子はなく、ぐっすりと眠っている。可愛いな。

「シュシュ、愛してるぞ」

そっと鼻先にキスを落とす。本当は唇を奪いたいが、それはシュシュが俺を受け入れてくれてから。まずはシュシュに信用されて愛されないとな。

「シュシュ、シュシュも早く俺を愛してくれ」

運命の番なのだからきっといつかは、と思っているが、その日が待ち遠しくて仕方がない。

「ぅうん…」

「おっと」

危うく起こしてしまうところだった。気をつけないとな。
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