その辺のハンドメイド作家が異世界では大賢者になる話。

風呂桶之水源餅

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ー本編ーその辺のハンドメイド作家が異世界では大賢者になる話。

第105話 それぞれの再会と継承

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「エステレラさん!この人誰!?私のお母さんは貧乳でどうみてもロリロリな見た目の人でしょ!?
髪も肩まで伸びてるし、ウエストは引き締まってる上に程よく割れてるし、お尻も凄い良い形してるし、何より私と違っておっぱいもおっきいこの人は誰!?」
「リィンのお母さんのヴェルデだ!久しく会わないうちに色々とおっきくなったんだな!」
「あぁ!リュナに負けてたおっぱいもリュナに勝つまでに大きくなってるぞ多分!会ってないから知らないけどな!」

私が呆然と立ち尽くしてるとお母さん(?)が歩み寄ってきた。

「リィン、おっきくなったな。声だけしか聞いてこなかったと思うが…わかるか?」
「あ、はい。はじめましてヴェルデさん。よろしくお願いします。」
「おいエステレラ。こいつ誰だ。お前の子か?」
「うむ!育てたのは私だからな!ある意味では私の子だ!!」
「はぁ。まったく…。おいリィン。他人行儀はやめてくれ。流石のお母さんも凹むぞ…。
そんで、私は間違いなくお前のお母さんで、お前は私の娘だ。
なぜなら…、お前と同い年くらいの時はお母さんもおっぱい小さかったからな!お前のおばあさん、つまりオレの母親は巨乳なのになんでだーー!ってなったもんだ。」

アハハハハ!と笑いながら背中をバシバシ叩いてくるお母さん。
確かに電話で話したことある声だし、こんな人だ。
会うのは初めてだけど、いやまて、でもだ。

「お母さん、でもさ…妹のリィヴェルはでっかいのよ…おっぱい…。私よりも少し背も高いし…。
あと見た目も少し違うしさ…。双子って差が出ないんじゃないの…?」
「オレは医学にはそんなに詳しくないが、二卵性?とか言うやつだしそう言うモンなんじゃないのか?
と言うかお前一人か?リィヴェルは居ないのか?」
「うん、私とエステレラさんだけだよ。あとは後ろにいる私を傷物にしたクソ野郎共。」

私が冗談でそんな一言を放ったその刹那の瞬間、私の背後にいた聖豪騎士団の男連中全員が、地中から急速に伸びた木の根に縛られる。

「えっ!?な、なに?何が起こったの!?敵襲!?」
「ほう…?カイザ、お前うちの娘に何したって?
ことと次第によっちゃぁ、お前、ケツ穴ガバガバにして股間の剣を木の根で削ぎ落とすぞ…?」

カイザさんが目で助けを求めてくる。
流石に可哀想になってきた…。

「うんとね、誘拐されて縛られて、お腹をぶっとい剣で寄ってたかって刺された。」
「なるほど。よし、殺そう。」

カイザが涙目で助けをこうような眼を向けてくる。
ちっ、この辺で勘弁してやるか…。

「あ、心配しなくても私はまだ生娘だよ。ぶっとい剣ってのはそれぞれの魔剣の話ね。
まぁそれ以外は事実だけど、それをネタにこうやって揺すってここに入国させてもらってる上に護衛までしてもらってるから、それでチャラってことにした。
あと、傷は通りすがりの魔法使いさんが治してくれたから大丈夫だよ。」
「そうか…。「通りすがりの」魔法使い…ね。
あぁ、それで思い出した。お前らもあれか?お父さん…ワイズマンらしき男がダンジョンに現れたとか言う噂を聞いて、事の真相を確かめにきて今にいたるってところか?」
「うん、そう言うこと。さっき話したこいつらに腹刺された時にその人に会ってるから、尚更確かめたくなってさ。」

黒い帽子に赤いコート、白の薄手ニットセーターに黒いスキニーパンツを履いてて、キラキラ輝く綺麗な白髪のお兄さん。
目元はサングラスで見えなかったけど、まぁどう見ても目立つ風貌だし見りゃわかるでしょ。

「なるほど、てことはおいカイザ。お前も見てるってことか?」
「は、はい。なかなかの強さの魔法使いでした。
ただ、色々と聞き及ぶワイズマンとは似ても似つかぬ人でしたし、ただの魔法使いだと思いますがね…。」
「まぁ、何にせよダンジョンにいるかもしれないその人に会えれば答えは多少はっきりするでしょ。」
「うむ!仮に違うとしてもそいつがリィンとリイヴェルを助けたことに変わりはない!
ま!ダンジョンで目撃されたのがその赤いコートの人とは限らないがな!」

あ、ほんとだ。なんとなくその人と決めつけてたけどよくよく考えたらその通りだ。

「ダンジョンで目撃された人間がワイズマンだと言われている理由は、あの特徴的な剣であるインフィニティブレード、もしくはヴァリアブルソードとおもしき剣で魔獣退治をしていたからと言うだけだ。
逆に赤いコートの男は強力な炎の魔法を使っていた。
本物のワイズマンも炎は使うがメインは雷だったと聞くし、色々と特徴が合致していない。
私はワイズマンとも赤コートとも別人と考えている。」
「そもそもうちのダンナはそんな派手な服は持ってなかったな。
それに最もメインで使う魔法は雷と光の属性メインだったしなぁ…。確かにそりゃ別人だな。
ただ、インフィニティブレードかヴァリアブルソードっぽいものを使ってるとか言う点は気になるな…。
でも、剣だったらお前らんとこの仲間の可能性もあるだろうが。」
「我々の魔剣は増やしたり形を変えると言うことはありません。
無論、魔力量に応じて進化することはありますが、別の形状への変化や数が増えるなどは我らが剣王でもなければあり得ないでしょう。
因みに言われる前に言っておきますが、剣王でないのは間違いないでしょう。
そもそも、あのお方がここに来てるなら我々が気付かないわけがないでしょう?」

それはまぁ確かにそうだろうけど…、ふうむ…、ますますワイズマン(?)の正体が謎に…。

「さてさて!なんだかんだ話してるうちにダンジョンに着いてしまったな!
最深部へのショートカットは、入ってすぐの分かれ道の右側の通路を壁伝いに進んでいき、突き当たったら壁の近くにある岩を押し込むと、目の前の壁をすり抜けることができるようになるのだ!その先にある宝箱を開くと最深部行きのワープゲートのトラップが発動する!!」

エステレラさんの説明と共に私たちは淡々とダンジョンを進んでいき、最深部行きのトラップを発動させた。

「おや…、うちの団員が付いてこられていませんね…。まさか私とあなた方だけとは…。」
「うむ!このトラップはそもそも知恵も含めて強いものを見つけるためのトラップでもあるからな!
馬鹿な雑魚は通れないのだ!!」
「へ、へぇ…。私もついてこれてるんだけどなにコレ?不具合??」

そう私が呟くと、ゾクっとするような冷たい空気が背中を走る感覚がした。
振り返る事すらできない。
恐怖で呼吸が止まる。

「こぉら、ベヒーさん。あまり私達の娘を怖がらせないでくれないか?」

エステレラさんが軽く私の背中をパシンっと叩くと、先程までの恐怖が一気に吹き飛んだ。

「コレは失礼…。それにしても、ずいぶん久しぶりですね勇者さん。いや、今はエステレラ…と名乗ってるのでしたかね?」

カツンコツンっと靴を鳴らしながら暗闇から背の高い細身で中年っぽい感じの男性が現れる。
口元に整った髭を蓄えたその人の頭にはツノが生えていた。

「ふふ、戯れ程度にここへの侵入を許しましたが、どうやらまだまだ弱いようですね。賢者さんの娘様は…。
初めまして、賢者ワイズマンの娘様。私は種族名ベヒーモスの王でこのダンジョンのダンジョンマスターを務めている者です。そちらの勇者さんとは古い馴染みなのですよ。
ちなみに彼女には昔からベビーさんと言う愛称で呼ばれております。以後、お見知り置きを…。」

丁寧な仕草で頭を下げて挨拶をしてくるベヒーさん。
だが、彼の放つオーラと言うか独特な雰囲気はまだ完全に拭いきれない。
私は目の前の強者相手に完全に足がすくんでしまった。

「ふむ、まぁ最初の頃の賢者さん達もこんな物でしたかね?
特に賢者さんはこの世界では珍しい魔力すら持たない人間でしたからね。私達のような上位魔族の覇気の前では動けないのが普通でした。
ですが、いつしか自らの力でそれに対抗し、自分の力の使い方を様々に編み出し、そしてまたそれを使う自らも強く鍛え上げていったのですよ。
貴女は…ほう、なるほど…。お父様に良く似ていますね。」
「あ、あの、ベヒーモスさん。私、お父さんを…いえ、ここのダンジョンで見かけられてると言うお父さんに似た力を使う人を探しているんです。何か知りませんか…?」
「ふむ…。あの変わり者の紛い物…ですか。
まぁ、ここのダンジョンの主ですからね。当然知っていますよ。」
「本当ですか!?詳しく教えてください!」

カツンカツンっと靴を鳴らしながらベビーさんは壁の方へ向かい、壁に手を触れると大きな扉を出現させた。

「そうですね、少しお話をしながらお茶会でもしましょうか。どうぞ此方へ。
あぁ、騎士さん。貴方はその部屋で待っていてくださいね。
退屈しのぎに遊び相手を置いておくので。」

そう言うと部屋の中央に魔法陣が現れ、そこから派手な鎧を纏った骸骨剣士が現れた。

「では、貴方の体感時間で小一時間ほどその方と遊んでいてください。私たちは少しお話をしてきますので♪」

そう言うと、ベヒーさんは私とお母さんとエステレラさんを手招きして扉の奥へと誘うのだった。

扉の奥へ行くと立派な装飾のされたまさに洋風の茶室というような部屋が広がっていた。
そこには白いテーブルに如何にも高そうな椅子とティーセットが置かれている。
なんなら美味しそうなプリンも置いてある。

そう、まるで…。

「まるで、貴女がここにくるのを知っているようだと思いましたか?えぇ、その通りですよ。
予見したのは私ではありませんがね。」
「わっ!!びっくりした!!その素敵なお顔で私の背後から声をかけるのやめてください!!」
「ふふっ♪幼い女の子をからかうのはおもしr、、ちょ、勇者さんひげ、ひげをひっぱるのはやm、あああああああっ!!!」

ブッチイイイイッー!と綺麗に蓄えられた髭をエステレラさんが引き抜いてしまった。

「良いから早く話してくれないかベビーさん!私とヴェルデとリィンはそのためにここにきたんだからな!揶揄うのは後にしてくれ!また毛をむしりとるぞ♡」
「はいはい、わかりましたよ…。まったく、貴女はいつもいつも私の髭を引き抜いて…。
さて、では変わり者の紛い物についてお話をしましょうか。」
「変わり者の紛い物…そう呼ぶってことはつまりうちのダンナ本人じゃないって事か?」
「えぇ、その通りです。あの人はワイズマンではありません。それは断言しましょう。なので【紛い物】と私は呼んでいます。呼称もわかりませんからね。
さて、まず彼についてですがかつてのワイズマンのように突然このダンジョンに現れたのですよ。
そして、本物のワイズマンが消息を絶つ前にこのダンジョンに残した魔導書を持っていったのです。」

お母さんの顔色が変わった。声に出さないけど明らかに狼狽えてるような雰囲気が見て取れる。

「おい、ベヒーさん…。あんたうちの旦那がここにきてその後どこへ行ってどうなったのか…まさか全部知ってたのか?」
「いいえ。私も全ては知りません。強いて言うならここに寄った後の事はなにも…。
幾つか彼に託されていたものがある。ただそれだけです。
一つは今話した魔導書。
魔導書と言っても彼お得意のハンドメイドで見た目だけそれっぽく取り繕った白紙のメモ帳ですがね。
その魔導書は勇者さん達がここにくるショートカットに使ったあの部屋に設置したトレジャーボックスに隠されていました。
トレジャーボックス含め色々と仕掛けを施し、選別するようになっていたのですよ。」

そう言ってベヒーさんは図に書いて説明してくれた。

「まず、あの部屋を見つける事自体が至難となっています。いくつも枝分かれした通路をあえて下層に降りる事なく壁伝いに奥の行き止まりまで進み、岩を押して魔法陣を発動させ壁をすり抜けなければ辿り着けません。
ですが、そもそもその魔法陣は魔法を使えるものしか発動できません。
そしてその奥に隠したワイズマンが設置した宝箱。
これについては魔力が0の人間にしか開ける事はできません。
つまり、あなた方のように複数人で来なければその箱を開ける事は叶わないようになっていたのです。」
「オレ達がここに来るときは箱を開けるとベヒーさんのボス部屋にご招待されるようになってたけどそん時はどうだったんだ?」
「同じですよ。ただ違うのはワイズマンが宝箱の中に入れた魔導書を持ってこの部屋に来れたと言う一点だけです。
まず彼を【変わり者】と言った点については、魔力がなければ入れない宝箱のある隠し部屋に入れた事。
そして、【紛い物】と呼んだ理由はワイズマンが残した白紙の魔導書から彼が作り出したさまざまなアクセサリーを取り出し、その力を行使して私を退けた事です。
そう、まるでワイズマンと同じようにその力を使って。」

そんな…、それならその人はもう私達のお父さんなんじゃ…。

「ここだけ聞けば、貴方達は自分の知るワイズマン本人なのでは?と思った事でしょう。
まず、容姿がまったく異なります。
そもそも彼は老人でした。人間なら齢80近い年齢に見えましたね。
仮にワイズマン本人がその老人になってしまったと仮定したとして、決定的に違うのは魂でした。
我々魔族は魂の色も分かりますからね。
私が覗き見たその老人の魂はワイズマン本人とは異なっていました。
故に私は彼を【紛い物】と呼んでいるのです。
ですが、本物のワイズマンがこの魔導書を隠したときに言っていた言葉があるのですよ。
この本はきっと俺に近いやつしか使えないから、その本を手にして力を使えるやつがもし現れたらそいつは多分次にワイズマンと名乗るにふさわしいやつだろうなと。」

そう言うと、ベヒーさんは部屋の奥の戸棚から小さな箱を取り出して持ってきた。

「彼はここにその本と共に私に此方を託していかれました。
15年後に現れる俺の娘にコレを託してほしいと。
私はてっきり、魔導書を持っていくのも彼に良く似た貴女と思っていたのですがね…。
果たして彼にはどのような未来が見えていたのか…。
受け取りなさいリィンさん。コレはきっと、貴方のものです。」

そう言って、ベヒーさんが小さな箱を開く。
そこに入っていたのは大きな水晶のネックレスだった。

「これは…ダンナの…雷帝…。ダンナの切り札をなんでベヒーさんを通してリィンに託したんだ…?」
「それは私にも分かりません。彼がなにを考えていたのか、なぜ切り札を手放して旅立ったのか…何もね…。
さて、もうすぐ1時間が経つ頃ですね。
そろそろ彼が予見したもう1人が来る頃でしょう。」

ベヒーさんがそう言うと、ギィっと扉が開き漆黒の髪をなびかせて黒いドレスを着たエルフのハーフの女性、同じく黒いドレスを着た魔法使いの女性、そして…。

「はじめましてベヒーさん。それにお母さん?とエステレラさん。姉さんも元気にしてた?」
「リュナさんに、東の魔女アズマ様、それに…リィヴェル!?なんでここに…!?」

この国最強の魔女2人とその弟子、我が妹リィヴェル。
一体なぜこの3人がここに呼ばれたのか…。
それは今、私の目の前にいるこのベヒーさんだけが知っていた。
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