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ー本編ーその辺のハンドメイド作家が異世界では大賢者になる話。
第89話 再起動-Reboot-
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年端も行かない少女に随分と気を遣わせてしまった。
まさか、裸で迫ってきた上に俺を脱がして、さらに色々さわったり触らせて来たりしてくるとは…。
流石にあれだけのことされたら俺も襲いかかりたくなってしまった…。なんとか堪えたが…。
もうやっちゃっても良いんじゃないかな…位にまで思ったがなんとかギリギリ引き換えすことができた。
しかし…、俺が完全に鬱になってたからってここまでするとは…ただまぁなんというか…こんなに幼くても女体の持つ癒しは凄いというか…。
俺は今、色んなところが色んな意味で元気になって再起動していた。
色々とマズイ。
絵面だけなら完全に朝チュンならぬ朝アイヨー状態だし。
裸の少女が同じベッドの中で隣で無防備に眠っている…。
なんつーエロい光景だよ…。
しかも、この1ヶ月余りでたしかに最初に見た時より急速にお胸も成長し、お尻も出てきて…。
ってぇ!落ち着け俺…。相手は13歳だ…。
まだまだ成長途上の少女だ…。
肉と同じで表面を軽く焼いただけの半生がまた良い具合の食べ頃だ。肉も焼き切ってしまったら生には戻せない。生のうちに食べないとな。
少女も同じだ。大人になる前に食べ………。
ちくしょう!!俺の中の何かが邪魔をしている!
とりあえずたが…まぁ、この子のおかげで俺は無事元気を取り戻せた。
元気過ぎるくらいに元気になってる…。
「んにゃ…どうしたんだご主人様…。触って欲しいのか?」
「…………。ごめん、いま否定したかったんだけど、素直に否定できない自分が居るんだ…。」
「んふふーっ謝らなくても良いんだぞ?むしろ~さわらせてくれぇっ♪」
飛びかかってきた彼女に胸板やら背中やらを優しく撫でられる。
凄いぞわぞわするけど、その細くしなやかな小さい手の感触がとてつもなく心地よい…。
「こうか?これが気持ちいいのかー?それそれっ♪
胸とか背中触られるだけで気持ちよくなっちゃう変態ご主人様めぇ~っ♪」
「二人とも。いつまでイチャイチャしてるんだい…。
元気が出たなら降りておいで。食事にしようよ。」
「「うわぁぁぁぁあっ!?」」
「一応ノックはしたよ?まぁ、音を遮断する魔法を付与した暗幕だから意味なかったみたいだけど。」
裸でいちゃついてる俺たちの前に魔女さんが乱入してきた。流石に恥ずかしい。
「何はともあれ、元気が出たようで何よりだよ。流石は彼の正妻だね。
で、どこまでやったんだい?」
「裸で抱きしめあったり今見られた通り身体に触り合うくらいだよ…。」
「だと思ったよ。ほんと君は優しいと言うか、度胸が足りないと言うか…。私が男だったらここまで迫られたらすぐにでも孕ませたくなっちゃいそうだけどね~?」
完全否定は出来んな…。
そりゃ俺だって、彼女としたいかと聞かれたら流石にここまでされたら抑えきれないものはある…。
「で、ご主人様。その大剣をぶら下げたまま部屋を出るのか?」
「先に服着て部屋を出てくれ…。沈めてから行くから…。」
「出すものは出しておかないとそのうち使い物にならなくなるよー?なんならお姉さんが手伝おうか?」
「魔女さん!それはご主人様の性奴隷のオレの役目だ!誰にも譲らないぞ!!」
「とりあえず着替えよう…。すぐ行くから待っててくれ。」
布団の中をもぞもぞ探り、昨晩脱がされた下着と寝間着を布団の中で回収しそのまま着用する。
股間の宝具はまだ光り輝いたままなので、流石に人前には出れぬが…。
盗賊ちゃんか脱いだ寝間着を回収し、同じく布団の中にいる盗賊ちゃんに投げて渡す。
彼女もまたいそいそと布団の中で着替えていく。
「ほんと微笑ましいね~君達二人は。さてさて、心置きなく気兼ねなく子どもを作るためにも、今は戦わないとだね…。
もう難しいことや重たい考え方はやめたまえ。
しあわせな夫婦生活と子作りをする為に邪魔する奴は今のうちに叩きのめしておくくらいに考えておけば少しは気が楽になるというものさ。」
「あながち間違いはないかもだけど…。その考え方はむしろどうなのかなぁ…。」
「君の背中1つにこの国の命全て背負わせるなんてこと、私たちがさせると思うのかい?
もっと私たちを頼りたまえ。それと…、それ程までに君を追い込むような状況については謝罪させてくれ…。
そればかりは私個人が勝手に祭り上げてしまったことだ…。本当にすまない…。」
魔女さんが俺に深々と頭を下げる。
「良いよ。それに、俺だって知らなかったとはいえこの世界に力を持ち込んで行使して、そして世界を変えて行ってしまった張本人だ。
あと、心配してくれていたからだとは思うけど、人の心の声と思考を盗み聞きはなるべくやめてください。
ひとまず…、もうこうなった以上は逃げる訳にも行かないよな…。」
「そんな事はないよ。君は本来なら、君自身がそう思ったように戦い方も何も知らないしがないただのおじさんだったんだ。
私たちは君の世界の住人でもないし、この世界は君の世界でもない。
君が一度考えたように、関わらないという選択肢も確かにあるんだよ。それは君の自由だ。
私達にはそれこそ止める権利もない。」
戦わない選択…か。だが、ほっておけば…今目の前にいる彼女達まで命を落としかねない。
この世界も壊れてしまえば、それこそ二度と彼女たちとは会えなくなる…。
本当にそれで良いのかと自分にもう一度問いかけるならば、その答えは当然1つだ。
良いわけがない。
「君たちに出会ってなかったりここまで深く関わっていなければ…俺の感情はもっと非情だったかも知れないな。当然、俺だって死にたくもなければ怪我したりもしたくないし、それに面倒なことに首突っ込むのも異常な期待なんかされるのも嫌だしな。」
「ふふ…。私には君が本当にそういう選択を取るとは思えないけどね。力を持っていなかったら逃げていたのは間違いないだろうが、力を持っていたら君は見ず知らずの他人のためにも戦ってしまうような子だよ。」
「それこそ、買いかぶりすぎだよ。さて…。朝飯食うか…。何も食わずに寝たからお腹すいてきた…。」
俺たちは食堂へと移動していく。
いつも通りの朝食らしい朝食が用意されている。
これもまた久々だな。
「いただきます。」
合掌して朝食で用意されたカリッカリのトーストに手を伸ばす。
これにふわとろスクランブルエッグとソーセージを挟んで食うのが実に贅沢で美味いのだ。
「ご主人様、また色々と無理してないよな?昨日あんなにがっつり落ち込んでたのに、凄く元気になってないか?」
「そりゃ…。君があんな大胆なことしてくれたからだろう…。あれで元気にならない方がおかしいってやつだよ…。」
「そか…。そか…♪ご主人様が嫌じゃなければ…今日から毎晩裸で寝ても良いぞ♪」
屈託のないニコニコ笑顔でそんな提案をしてくる。
「はははは…。おかしいな…。始めの頃はもう少し恥じらいもあったし、子どもの作り方も知らないほど性知識に乏しかったはずなんだけどなぁ…。誰にそこまで仕込まれたのやら…。」
ちらりと魔女さんとママさんの方を見てみるが目をそらされる。
「やっぱり君らか!」
「むしろ、うちの娘に裸で迫られてなんでそこまで平然として居られるんだい…。嫌いならまだしもお互いにベタ惚れなのに…。」
「そりゃ、俺にとって彼女はそれだけ愛おしくて大切な存在だからだよ。もちろん、全くしたくないかって聞かれたら…まぁ、したくないと言ったら嘘になるけど…。」
「今子どもできたら戦えなくなるしなとか言うつもりかい?言い忘れてたけど、避妊薬ならアンタのベッド脇の引き出しの中に入れてあるからね?」
避妊薬…。あぁ…まぁ、そういう手もあるよね…。
「避妊薬だって100%ではないだろう?それにそう言うのって女の子の体のホルモンバランスが乱れたりして負担をかけると言うし…。」
「そう言うとこだよ賢者くん?君は自分のことだけ気にしたまえ。私たちは私たちのことを気にして私たちのしたいようにする。
彼女がしたいと言ったら応じてあげれば良いんだよ。
あと、君の世界の避妊薬は確かにそう言う物みたいだね。
この世界の避妊薬は避妊薬と言うよりは毒消し薬としての使用が一般的なものだ。
体内に侵入した毒素や身体を変化させる恐れのあるものを分解、排除する薬だよ。
だから、ホルモンバランスを変えてしまったりなどによる身体への負担は全然ないよ。
逆に君の世界で言う避妊具ってものはないんだ。
破損しにくい薄いゴムが作れる君の世界の技術も凄いものだよね。」
「俺からすりゃ、そんな医者の仕事がなくなりそうなレベルの毒消し薬の方がびっくりだよ…。」
「だからこそ昨今は高齢化も加速してきてるのが問題視されてるんだよね~。まぁ何はともあれ、致したいなら薬をきちんと服用すればあまり深く気にすることなく楽しめると言うことだよ。だからと言ってそれで、「よし、それならやるか!」ってなるような君じゃないのはわかってるけど…。」
まぁ…。うん…。確かにそんな万能避妊薬があるなら、夜通しやりまくろう!とはならないけど…。
しかし…。彼女はそうではないらしい。
「ご主人様!それなら今晩こそ…その…してみないか…?練習ってことで…。」
「君は君で親の目の前でなんてことを言い出すの!?
ママさんも微笑ましい顔で見ないの!」
「むしろアンタさぁ…。うちの娘に親の前でこんなこと言わせておいてそれでもまだ抱かない気かい?
なんてね、意地悪はこの辺にしておこうかね。
我が娘も大概にしてあげな。ほんと、アンタとアタシのご主人様は優しすぎるわ。
アンタ、もしそうやってうだうだしてる間に、誰か他所の男に寝取られたらどうするの?」
「彼女はそう言うことする性格じゃないって信じてるもん。」
「わっかんないぞー?親の職業が職業だったからねー?
うだうだしてたら、他の男に取られちゃうかもだぞー?」
とママさんが言い出すや否や、盗賊ちゃんが俺に力強く抱きついてくる。
「オレは…この人にしか抱かれたくないもん…。抱いてくれるまで何年でも待つし。ただ、ぶっちゃけもう今この場でも良いから抱かれたいくらいにすっごいムラムラしてる…。」
「なんかすまん…。オレがヘタレなばかりに…。」
「良いんだよ。それもまたご主人様の魅力で良いところなんだからさ。」
「さてと、食事も終えたし引き続き私は資料と考察に耽るとするよ。賢者くん、目を通してもらった通りだが今回の戦いにおける敵のバックは強大だ。私達の予想通りならね。」
「そうだな…。ひとまず、街中でもパトロールしてくるよ。」
「気をつけて行きたまえよ?敵の狙いは君だ。
ご丁寧に君が復活するのを待っているのは不思議なくらいだが…。なんにせよ用心したまえ。」
ひとまず、俺は盗賊ちゃんと一緒に街へと繰り出した。
オーガノイドは街にも出現したと言うことだが、今は割と平和なものだった。
特別、何かが出そうと言う気配は感じない。
「あら…?貴方は…大賢者様。お久しぶりです。」
「君は、ドール屋さんのところの。こちらこそお久しぶり。街中にいると言うことは今日はお仕事はお休みかな?」
「はい♪休みの日はこうやって街中でみんなのお洋服を作るための材料探しをしているんです。」
「そっか。そう言うの作るのすごく楽しそうだよね。
あのお店の子達の服、可愛かったなぁ…。」
「ふふっ…。ありがとうございます。今日はいつもの彼女さんもご一緒なのですね。」
彼女さんの一言でまた盗賊ちゃんがテンションを上げている。
「そう言えば、俺がこの街から離れている間に街中に変わったモンスターが出たって聞いたけど…。」
「はい…。冒険者の方が総出で立ち向かって戦って、その後、そちらの彼女さんとそのお仲間の方のパーティによって倒されましたけども…。
街にあのようなものが現れると…とても恐ろしいですね…。特に…自我のない者たちになると何をするかわかりませんし…。
ですから、私作ってみたんです。」
サァーっと静かに風が街を横切る。
「作ってみた?何をだい?」
「はい♪貴方の作品のように…。石の力を制御できるこのフレームをです。」
そう言うと、ドール屋の店員さんが首にかけていた革紐を引っ張り出し、木のフレームにはめられた赤い石を俺に見せてくる。
「………。どう言う…ことだ…?」
「そんなに察しの悪い方ではないと聞き及んでいましたが…。こうすればおわかりいただけますか?変身…。」
そう言うと彼女の周りを、まるで蚕のように大量の糸が包み込み、その中から蜘蛛のような顔をした全身に木の鎧を纏ったオーガノイドが現れた。
「オイオイオイ…。嘘だろう…。どうなってんだよご主人様!!」
「俺が…知るかよ!」
まさか、裸で迫ってきた上に俺を脱がして、さらに色々さわったり触らせて来たりしてくるとは…。
流石にあれだけのことされたら俺も襲いかかりたくなってしまった…。なんとか堪えたが…。
もうやっちゃっても良いんじゃないかな…位にまで思ったがなんとかギリギリ引き換えすことができた。
しかし…、俺が完全に鬱になってたからってここまでするとは…ただまぁなんというか…こんなに幼くても女体の持つ癒しは凄いというか…。
俺は今、色んなところが色んな意味で元気になって再起動していた。
色々とマズイ。
絵面だけなら完全に朝チュンならぬ朝アイヨー状態だし。
裸の少女が同じベッドの中で隣で無防備に眠っている…。
なんつーエロい光景だよ…。
しかも、この1ヶ月余りでたしかに最初に見た時より急速にお胸も成長し、お尻も出てきて…。
ってぇ!落ち着け俺…。相手は13歳だ…。
まだまだ成長途上の少女だ…。
肉と同じで表面を軽く焼いただけの半生がまた良い具合の食べ頃だ。肉も焼き切ってしまったら生には戻せない。生のうちに食べないとな。
少女も同じだ。大人になる前に食べ………。
ちくしょう!!俺の中の何かが邪魔をしている!
とりあえずたが…まぁ、この子のおかげで俺は無事元気を取り戻せた。
元気過ぎるくらいに元気になってる…。
「んにゃ…どうしたんだご主人様…。触って欲しいのか?」
「…………。ごめん、いま否定したかったんだけど、素直に否定できない自分が居るんだ…。」
「んふふーっ謝らなくても良いんだぞ?むしろ~さわらせてくれぇっ♪」
飛びかかってきた彼女に胸板やら背中やらを優しく撫でられる。
凄いぞわぞわするけど、その細くしなやかな小さい手の感触がとてつもなく心地よい…。
「こうか?これが気持ちいいのかー?それそれっ♪
胸とか背中触られるだけで気持ちよくなっちゃう変態ご主人様めぇ~っ♪」
「二人とも。いつまでイチャイチャしてるんだい…。
元気が出たなら降りておいで。食事にしようよ。」
「「うわぁぁぁぁあっ!?」」
「一応ノックはしたよ?まぁ、音を遮断する魔法を付与した暗幕だから意味なかったみたいだけど。」
裸でいちゃついてる俺たちの前に魔女さんが乱入してきた。流石に恥ずかしい。
「何はともあれ、元気が出たようで何よりだよ。流石は彼の正妻だね。
で、どこまでやったんだい?」
「裸で抱きしめあったり今見られた通り身体に触り合うくらいだよ…。」
「だと思ったよ。ほんと君は優しいと言うか、度胸が足りないと言うか…。私が男だったらここまで迫られたらすぐにでも孕ませたくなっちゃいそうだけどね~?」
完全否定は出来んな…。
そりゃ俺だって、彼女としたいかと聞かれたら流石にここまでされたら抑えきれないものはある…。
「で、ご主人様。その大剣をぶら下げたまま部屋を出るのか?」
「先に服着て部屋を出てくれ…。沈めてから行くから…。」
「出すものは出しておかないとそのうち使い物にならなくなるよー?なんならお姉さんが手伝おうか?」
「魔女さん!それはご主人様の性奴隷のオレの役目だ!誰にも譲らないぞ!!」
「とりあえず着替えよう…。すぐ行くから待っててくれ。」
布団の中をもぞもぞ探り、昨晩脱がされた下着と寝間着を布団の中で回収しそのまま着用する。
股間の宝具はまだ光り輝いたままなので、流石に人前には出れぬが…。
盗賊ちゃんか脱いだ寝間着を回収し、同じく布団の中にいる盗賊ちゃんに投げて渡す。
彼女もまたいそいそと布団の中で着替えていく。
「ほんと微笑ましいね~君達二人は。さてさて、心置きなく気兼ねなく子どもを作るためにも、今は戦わないとだね…。
もう難しいことや重たい考え方はやめたまえ。
しあわせな夫婦生活と子作りをする為に邪魔する奴は今のうちに叩きのめしておくくらいに考えておけば少しは気が楽になるというものさ。」
「あながち間違いはないかもだけど…。その考え方はむしろどうなのかなぁ…。」
「君の背中1つにこの国の命全て背負わせるなんてこと、私たちがさせると思うのかい?
もっと私たちを頼りたまえ。それと…、それ程までに君を追い込むような状況については謝罪させてくれ…。
そればかりは私個人が勝手に祭り上げてしまったことだ…。本当にすまない…。」
魔女さんが俺に深々と頭を下げる。
「良いよ。それに、俺だって知らなかったとはいえこの世界に力を持ち込んで行使して、そして世界を変えて行ってしまった張本人だ。
あと、心配してくれていたからだとは思うけど、人の心の声と思考を盗み聞きはなるべくやめてください。
ひとまず…、もうこうなった以上は逃げる訳にも行かないよな…。」
「そんな事はないよ。君は本来なら、君自身がそう思ったように戦い方も何も知らないしがないただのおじさんだったんだ。
私たちは君の世界の住人でもないし、この世界は君の世界でもない。
君が一度考えたように、関わらないという選択肢も確かにあるんだよ。それは君の自由だ。
私達にはそれこそ止める権利もない。」
戦わない選択…か。だが、ほっておけば…今目の前にいる彼女達まで命を落としかねない。
この世界も壊れてしまえば、それこそ二度と彼女たちとは会えなくなる…。
本当にそれで良いのかと自分にもう一度問いかけるならば、その答えは当然1つだ。
良いわけがない。
「君たちに出会ってなかったりここまで深く関わっていなければ…俺の感情はもっと非情だったかも知れないな。当然、俺だって死にたくもなければ怪我したりもしたくないし、それに面倒なことに首突っ込むのも異常な期待なんかされるのも嫌だしな。」
「ふふ…。私には君が本当にそういう選択を取るとは思えないけどね。力を持っていなかったら逃げていたのは間違いないだろうが、力を持っていたら君は見ず知らずの他人のためにも戦ってしまうような子だよ。」
「それこそ、買いかぶりすぎだよ。さて…。朝飯食うか…。何も食わずに寝たからお腹すいてきた…。」
俺たちは食堂へと移動していく。
いつも通りの朝食らしい朝食が用意されている。
これもまた久々だな。
「いただきます。」
合掌して朝食で用意されたカリッカリのトーストに手を伸ばす。
これにふわとろスクランブルエッグとソーセージを挟んで食うのが実に贅沢で美味いのだ。
「ご主人様、また色々と無理してないよな?昨日あんなにがっつり落ち込んでたのに、凄く元気になってないか?」
「そりゃ…。君があんな大胆なことしてくれたからだろう…。あれで元気にならない方がおかしいってやつだよ…。」
「そか…。そか…♪ご主人様が嫌じゃなければ…今日から毎晩裸で寝ても良いぞ♪」
屈託のないニコニコ笑顔でそんな提案をしてくる。
「はははは…。おかしいな…。始めの頃はもう少し恥じらいもあったし、子どもの作り方も知らないほど性知識に乏しかったはずなんだけどなぁ…。誰にそこまで仕込まれたのやら…。」
ちらりと魔女さんとママさんの方を見てみるが目をそらされる。
「やっぱり君らか!」
「むしろ、うちの娘に裸で迫られてなんでそこまで平然として居られるんだい…。嫌いならまだしもお互いにベタ惚れなのに…。」
「そりゃ、俺にとって彼女はそれだけ愛おしくて大切な存在だからだよ。もちろん、全くしたくないかって聞かれたら…まぁ、したくないと言ったら嘘になるけど…。」
「今子どもできたら戦えなくなるしなとか言うつもりかい?言い忘れてたけど、避妊薬ならアンタのベッド脇の引き出しの中に入れてあるからね?」
避妊薬…。あぁ…まぁ、そういう手もあるよね…。
「避妊薬だって100%ではないだろう?それにそう言うのって女の子の体のホルモンバランスが乱れたりして負担をかけると言うし…。」
「そう言うとこだよ賢者くん?君は自分のことだけ気にしたまえ。私たちは私たちのことを気にして私たちのしたいようにする。
彼女がしたいと言ったら応じてあげれば良いんだよ。
あと、君の世界の避妊薬は確かにそう言う物みたいだね。
この世界の避妊薬は避妊薬と言うよりは毒消し薬としての使用が一般的なものだ。
体内に侵入した毒素や身体を変化させる恐れのあるものを分解、排除する薬だよ。
だから、ホルモンバランスを変えてしまったりなどによる身体への負担は全然ないよ。
逆に君の世界で言う避妊具ってものはないんだ。
破損しにくい薄いゴムが作れる君の世界の技術も凄いものだよね。」
「俺からすりゃ、そんな医者の仕事がなくなりそうなレベルの毒消し薬の方がびっくりだよ…。」
「だからこそ昨今は高齢化も加速してきてるのが問題視されてるんだよね~。まぁ何はともあれ、致したいなら薬をきちんと服用すればあまり深く気にすることなく楽しめると言うことだよ。だからと言ってそれで、「よし、それならやるか!」ってなるような君じゃないのはわかってるけど…。」
まぁ…。うん…。確かにそんな万能避妊薬があるなら、夜通しやりまくろう!とはならないけど…。
しかし…。彼女はそうではないらしい。
「ご主人様!それなら今晩こそ…その…してみないか…?練習ってことで…。」
「君は君で親の目の前でなんてことを言い出すの!?
ママさんも微笑ましい顔で見ないの!」
「むしろアンタさぁ…。うちの娘に親の前でこんなこと言わせておいてそれでもまだ抱かない気かい?
なんてね、意地悪はこの辺にしておこうかね。
我が娘も大概にしてあげな。ほんと、アンタとアタシのご主人様は優しすぎるわ。
アンタ、もしそうやってうだうだしてる間に、誰か他所の男に寝取られたらどうするの?」
「彼女はそう言うことする性格じゃないって信じてるもん。」
「わっかんないぞー?親の職業が職業だったからねー?
うだうだしてたら、他の男に取られちゃうかもだぞー?」
とママさんが言い出すや否や、盗賊ちゃんが俺に力強く抱きついてくる。
「オレは…この人にしか抱かれたくないもん…。抱いてくれるまで何年でも待つし。ただ、ぶっちゃけもう今この場でも良いから抱かれたいくらいにすっごいムラムラしてる…。」
「なんかすまん…。オレがヘタレなばかりに…。」
「良いんだよ。それもまたご主人様の魅力で良いところなんだからさ。」
「さてと、食事も終えたし引き続き私は資料と考察に耽るとするよ。賢者くん、目を通してもらった通りだが今回の戦いにおける敵のバックは強大だ。私達の予想通りならね。」
「そうだな…。ひとまず、街中でもパトロールしてくるよ。」
「気をつけて行きたまえよ?敵の狙いは君だ。
ご丁寧に君が復活するのを待っているのは不思議なくらいだが…。なんにせよ用心したまえ。」
ひとまず、俺は盗賊ちゃんと一緒に街へと繰り出した。
オーガノイドは街にも出現したと言うことだが、今は割と平和なものだった。
特別、何かが出そうと言う気配は感じない。
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「君は、ドール屋さんのところの。こちらこそお久しぶり。街中にいると言うことは今日はお仕事はお休みかな?」
「はい♪休みの日はこうやって街中でみんなのお洋服を作るための材料探しをしているんです。」
「そっか。そう言うの作るのすごく楽しそうだよね。
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「ふふっ…。ありがとうございます。今日はいつもの彼女さんもご一緒なのですね。」
彼女さんの一言でまた盗賊ちゃんがテンションを上げている。
「そう言えば、俺がこの街から離れている間に街中に変わったモンスターが出たって聞いたけど…。」
「はい…。冒険者の方が総出で立ち向かって戦って、その後、そちらの彼女さんとそのお仲間の方のパーティによって倒されましたけども…。
街にあのようなものが現れると…とても恐ろしいですね…。特に…自我のない者たちになると何をするかわかりませんし…。
ですから、私作ってみたんです。」
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そう言うと、ドール屋の店員さんが首にかけていた革紐を引っ張り出し、木のフレームにはめられた赤い石を俺に見せてくる。
「………。どう言う…ことだ…?」
「そんなに察しの悪い方ではないと聞き及んでいましたが…。こうすればおわかりいただけますか?変身…。」
そう言うと彼女の周りを、まるで蚕のように大量の糸が包み込み、その中から蜘蛛のような顔をした全身に木の鎧を纏ったオーガノイドが現れた。
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