その辺のハンドメイド作家が異世界では大賢者になる話。

風呂桶之水源餅

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ー本編ーその辺のハンドメイド作家が異世界では大賢者になる話。

第47話 忘れたかった過去 忘れちゃいけない思い出

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ふと思い返せば今日は疲れて当然の1日だった。
昼間は盗賊ちゃんと一緒にデートして、色々と楽しんだのに突如現れたお母さん絡みで大喧嘩。
そのまましょぼくれてたらいきなり皇女殿下が拐われてバイクを走らせ北の大地でガチバトル…。

肉体的にも精神的にも疲れないわけがない。
と言うかだな…、筋肉痛がやばい。
あれだ。ライトニングクォーツの雷は俺の身体を癒すどころか酷使したとでも言うのだろうか…。
いや、違うな…。

運動不足な俺の身体をあんなに俊敏にヒュンヒュン動かせばそりゃこうなるだろう…。
低血糖に塩分不足に脱水症、おまけにこの世界特有の魔力欠乏症…。

とりあえず魔力欠乏症はポーションを一気飲みして回避したが、上記三つはカバンの中に入れてあった塩飴とチョコ、あとは俺の部屋に当たり前に設置してあるウォーターサーバーの水で回避した。

とは言えどやはりだいぶ身体がしんどい…。

流石にあの力は強大すぎたんだろうな…。
伊邪那美命…。
とっさにとは言え、あの力の目覚めは予想外だ。

どっから残り7つの雷神が俺の身に宿りに来たと言うのか…。

そしてそこからの勇者ちゃんの復活…。
何もかもが都合が良すぎる。

まるで作られた運命の如くだ…。
もしくは予め決められた運命に合わせて、準備されていたとか…?

まぁ考えるのはやめよう…。

「ご主人様おまたせ~。シャワー空いたぞ。
てか一緒に入っても良かったのに…。
なんと言うかこう…オレ、今すっごいご主人様とイチャイチャしたい気分なんだよ…。」
「発情期?」

軽く腹を殴られた。

「ば、ばか!!ちげーよ!
だってさ…。いきなりなんかこう、強力なライバルができちゃった気がして…。このままだとご主人様取られちゃいそうで…。
せっかく、仲直り出来たのに…。」
「そんな顔するなよ。俺は盗賊ちゃんのこと一番好きだよ。」
「ほんとか?巨乳の美魔女とか適度に成長した戦士とか、その他大勢のロリっ子よりオレが一番なのか?」

むぎゅむぎゅしながら頭を優しく撫でる。

「これだけ本気で俺のこと好きになってくれてるなら、そりゃあね。
俺も流石に好きになって来たよ。
すごく可愛い。癒される。好き。」
「えへへーっ♪そっか♪
でも、一緒にシャワーは嫌なんだ?
裸見たことないわけじゃないのに。」
「それとこれとは話は別だろう…。一緒に寝るのとも訳が違う…。」

俺は盗賊ちゃんを引き剥がしベッドにお姫様抱っこで運び横にさせた。

「んじゃ、俺はシャワー浴びてくるよ。
汗掻いたしね。」
「ん…、裸になって待ってるね?」
「それはダメ。」

全くこの子は…。

この世界に来て何だかんだでもう一週間くらい経つのかな。
それにしたって一週間で色々とありすぎだろう…。
俺の力も俺の周りも強大な力を手に入れるし、俺は俺で何故か魔王様にまで好かれているわ、こんなとんでも領地まで与えられるわ…。

俺の世界の人間全員こっち来たら一瞬で異世界なんて文明がおかしくなって逆に滅びるだろうな。

そう考えると、この世界を逆に滅ぼしかねない俺の存在も…本来なら勇者に討たれるべき邪神だったのかも知れないな。
だからこそ一度取り憑かれかけたのかもだが…。

この世界にはまだまだ俺の知らない歴史や謎が多い。
気になったものから色々と解き明かさないと…。

ん?なんだか部屋の中が騒がしいような…。
嫌な予感がする…。

俺はシャワーを浴び終え、部屋着に着替えて自室に入る。するとまぁ案の定だ。

魔族の皆様いらっしゃいませー。

「おぉ!心の中で独り言をブツブツと楽しそうだったな大賢者よ!」
「あ、あの…おじゃましてます…。」
「ほらー、魔王様。もう少し早く追いかけてれば俺様たちも一緒にシャワー浴びれたかもじゃないですかー。」
「申し訳ありません大賢者様。
大勢で押しかけてしまいまして。ふふふ♪」

盗賊ちゃんが何か言いたいことはあるか?と言う顔でこっちを見ている。

「あ、あのだな。この部屋は俺とこの子の部屋なんだ。
みんなの部屋は別に今すぐ用意させるから、出て行ってもらえないかな…。」
「そ、そんな!少なくとも私とケルベロスは貴方様と正式に契約を交わし、完全に貴方の軍門に降った立場ですのよ?お側に置かせて頂くのは当然ですわ!」
「やだ。俺は盗賊ちゃんと2人きりが良いの。
と言うか、この世界に来てから2人でいることのが多くて慣れちゃったというか、この子と2人じゃないと落ち着かないと言うか…。」

リヴァイアさんが絶望の表情を浮かべる。

「そ、そんな…、それ程までにこの方を愛されてるとなれば…私が入る余地などないではありませんか…!」
「うーん、これは弱ったぞ!ワシはこの血を引き継ぐ時期魔王を産まねばならないからな!
自分より強い男などお前以外には居ないし…。」
「貴方はサラッとまたなんてこと言ってんですか…。」
「今までの魔王は男だったからな。
自分の配下の女を孕ませて子を増やしていたのだが、私の父親は私が生まれた後は何故か子供を作らなかったのだ!
ちなみに我が血族は子は1人しか生まない。
故に、私は私より強い男を探して孕ませてもらわねばならぬのだ!つまりお前だな。」

これには流石に盗賊ちゃんも頭を抱えている。

「そんなにあっさりと孕ませろたらすたたら言えるお前らが段々羨ましく思えてくるよ…。
ただ、ご主人様はオレのご主人様だ。
少なくとも、オレを差し置いてお前らにってのは…オレは嫌だぞ…。」
「うむ!当然だ!お前は我らが大賢者様の正妻だからな!つまり我らよりも偉い!
お前の意見はまず大賢者の次に優先だ!」
「上の立場なのにお前とか言われるのかオレは…。」
「だってお前、勇者よりは弱いだろう?
我ら魔族は強さこそ全てだからな。とは言え、大賢者の正妻だからな!そこは大目に見なければならぬ!」

はぁ…と大きなため息を一つ。

「とりあえず、俺は疲れてるから寝たいんだよ…。頼むから部屋から出て行ってくれ…。
オッサンズに部屋を用意させるから。」

俺はおっさん執事の1人を部屋に呼び寄せ、魔王様御一行に部屋を用意するように支持した。
尚、相手は北の大地の大魔王様とその配下なので、粗相があれば命を落とすと思えと一応脅しておいた。

「んじゃ、魔王様。部屋用意させてる間に大浴場でも楽しんでおいでよ。俺は寝るから…。」
「ふむ…、大賢者よ。ここには女の家政婦はいないのか?」
「アァ…。残念ながら…ね…。」
「そうか!では、我が部下3人は今日からお前の家政婦としてこき使ってくれ!ワシはそう言うのできないからな!」
「はいはい。それじゃね、おやすみー。」

俺は部屋の扉を閉じベッドに横たわる盗賊ちゃんの隣に寝転がる。

「ちくしょう…つかれてるのにまた疲れた…。」
「あはは…、おつかれさん。
今日はなんか色々と重なったからな…。
身体、おかしいところないか?」
「今の所はね…。脱水症、低血糖、塩分不足に魔力欠乏症…。どれも回避できたとは思うけども…まだ頭が軽くグワングワンして気持ち悪い…。」
「おいおい…。あんだけの力を使った直後なんだ…。無茶しすぎたんだからゆっくり休めって…。
ほら…オレのことぎゅーってして良いから…な?」

俺は盗賊ちゃんを優しく抱き寄せてまた頭をなでなでする。

「あと、魔力足りてないと危ないからな…。
ほら、キスして良いぞ…?」
「事故とかじゃなく、まともにしようと思うとすごい恥ずかしいな…。
この世界じゃ、俺と盗賊ちゃんって親子ほどの年の差みたいだし…。
良いのか…?盗賊ちゃんは…。こんなおじさん相手に…。」
「これ以上言わせるなよ…。その、はずかしいんだから…。
オレは…あなたのことが好きだから…。
こうやって、抱きしめられたくなるしキスもされたくなるんだよ…ばか…。」

そう言うと盗賊ちゃんはゆっくり、そしてじっくりと唇を重ねてくる。

「えへへっ…。ついに自分からしちゃった…。
なんか…興奮するな。ベッドの中でキスするのって…。」
「あぁ…。なんというか…。色々とやばいな…。」
「お?ほんとだ。奴隷紋を通してご主人様がすごく興奮してムラムラしてるのが伝わってくるぞ…。」
「改めて言われると恥ずかしいからやめて…。
間違い犯す前に俺は寝る…。」

まともに顔を見れなくなった俺は寝返りを打ち反対側を向く。

「オレが良いって言ってんだ。
間違い犯してくれても良いんだぞ…?」

背中から前へと腕を回されキュッと抱きつかれる。
毎度毎度、これがまたキュンキュンくるんだよな…。

「ご主人様…すぅきっ…。」

耳元でそんなことを囁かれて頬に軽くキスされる。
何という破壊力…。
これは爆ぜる…。

「ふふっ…♪我慢できなくなったらいつでもどうぞ。オレはいつでも受け入れるぞ。
覚悟は、させて欲しいけど…。」
「せめてあと5年は我慢させてくれ…。」
「その自信は?」
「正直ない。」

またぎゅっと抱きつかれ頬ズリされる。
盗賊ちゃんのこの甘えたさんモードは色々と心と体に悪い…。

「このまま体を擦りつけたりしたら、ご主人様はどうなっちまうのかなー?」
「それは絶対ダメだぞ。」

キュインっと奴隷紋が光る。

「あーっ!ズルいぞ!うーっ!擦りつけたくて逆にオレの方がムラムラしちまうじゃねぇかー!ばかぁっ!」
「このエロガキが…。さっさと寝ろい。」

というか俺も限界だ…。
俺はそのまま少女に抱きつかれながら、気を失うように眠りについた。

眠りにつく直前って人の思考って色々と加速するよな。
そして、目を閉じてるのに目の前に別の世界のシルエットが見えてくる時とかあるし。
夢に入る直前、自分の意思で色々と変えられる夢、明晰夢って奴だな。

夢か…。久しく見れてなかったな。
これは…昔の記憶…かな。
懐かしいな。

自転車を30分ほど走らせた先にある、ライオンの印の今は亡きおもちゃ屋のチェーン店。
そこで俺が子どもの頃から俺と遊んだりしてくれてたお姉さん…。
このおもちゃ屋、チェーン店として潰れた後も個人経営のおもちゃ屋としてずっとやってきてたんだよな。
試遊品のおもちゃやゲームが入ると真っ先に遊ばせてくれたっけ…。
俺が大きくなってくると、プラモの試作品とか作らせてくれて一緒に触らせてくれたりもしたんだよな。

懐かしいな…。

夢の中のお姉さんが俺に手招きしてくる。
夢の中の俺は気がつくと子どもの姿に戻っていた。

「やぁ、今日も元気いっぱいだな!
見てくれ!君の好きな勇者シリーズのおもちゃとビデオテープが入ってきたよ!お姉さんと一緒にビデオ見ながら遊ぼうよ!」
「うん!いつもありがとう!お姉さんっ!」

俺は母子家庭だったからなかなかおもちゃを買ってもらえなかった。
それを知ってかどうかは定かじゃないけど、このお姉さんは良く、俺とおもちゃで遊んでくれて500~1000円くらいのおもちゃは売れ残りに限りこっそりと俺に買ってくれたりもした。
ガチャガチャで商品がかぶった時も良く俺の欲しかったやつが出るまで代わりに回してくれて交換してくれたりもしたっけ…。

「銀のつばさにのぞみを乗せて!」
「灯せ平和の青信号!」

懐かしい。とても懐かしい記憶だ。
なんで、忘れていたんだっけ…。

「車には気をつけて帰るんだよ?」
「うん!今日もありがとうお姉さん!」

今度は、社会人になった後の姿になってる…。
まるで走馬灯だな…。俺また瀕死になってないよな…。

「やぁ。今日は新しい特撮ヒーローのフィギュアが入ってきてるよ。
このヒーロー、台詞回しがクセになるよね!
言っとくが俺は…。」
「最初からクライマックスだぜ!」
「あはは!君も見てるんだ?
昔から好きだもんね。勇者とかロボとか特撮ヒーロー。」
「お姉さんの影響もあると思うよ?あれだけ子どもの頃から一緒に見てたんだから。
というか、お姉さん今いくつだっけ…。」
「内緒だよ。ちなみに、小学生の君と出会った時点ではまだ高校生だね。」

そんな他愛もない会話…。
2人で過ごした時間…。
多分…、初恋だった。

なんで忘れていたんだっけ…。

「おい、聞いたか?お前がいつも行ってるおもちゃ屋のお姉さん…、昨日道路に飛び出した子どもをかばって、大型車に引かれて亡くなったって…。」
「え…?うそだろ?今朝出勤する前に寄った時は…。」
「多分、そのあと…だろうな…。」

お姉さんのお通夜に参列した。
おもちゃ屋はその後、お姉さんがいなくなったあとお店の親父さんが、娘や娘に世話になった人たちが悲しい思い出まで思い出しちまうからって言って店を畳んで、その後は駄菓子屋カフェなるものに鞍替えして…。

俺は…いつからかお姉さんのことも忘れようとしていたんだ…。

「…! 様…!」
「ご主人様!!」

ハッとして目を覚ます。
涙が頬を伝わって落ちていた…。

「大丈夫か…?なんか悪い夢でも見たのか…?」
「うん…ちょっとね…懐かしい、昔の記憶の夢…。
どうして忘れてたんだろう…。」

忘れてた理由は、きっと思い出したくなかったからだろう。
だが、思い出した理由は明白だ…。

前々から良く似てるとも思っていたんだ…。

勇者ちゃんは…、俺が初めて恋をした…おもちゃ屋のお姉さんだった。
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