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これは天使の恩返し
世界の謎
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「さて、ここまでの話を聞くとますます俺らのいるこの世界がわけわかんないっすね…。」
「あぁ、私もだ。
考えられるのはこの世界は今まさに作られてる途中の世界。
それこそ、何も存在しない白紙の世界でこの世界に存在する者みなが紡ぎ合い、複雑怪奇にクロスオーバーしている事で展開している世界といったところだろう。
気になったのは、この世界には我々以外の神が居なかったということか…。
いやまぁ確かに他の神々が干渉を拒んだ世界ではあった。
だが、こちらにはこちらの神が居ると私は考えていたのだよ。
神社仏閣には神はいるが、その本体はこの世界の外側にいると言う感覚があった。」
「確かに俺自身も誰かにこの力を与えられたわけじゃなく、自分からこの力を得てますからねぇ。」
「そう、だから不思議だったんだよ。
檜山くんの邪神はどこから来たのだとね。
あれは確かに君の未来にいた檜山景信の成れの果てと力だけは酷似はしていた。
だが存在そのものは別者であったわけだよな?」
「そうなんすよ。
あれは檜山くんじゃないっすね。魂がそもそも違う。
例えるなら、檜山くんを取り込んだ別の何かって感じだったんすよ。
そもそも俺、未来で邪神シェイドこと後々の檜山くんと闘ってるんで。
んで、時間を止めた後時間ごと消し飛ばして消滅させてるんすから。」
「お前、何気に強いんだな…。」
「本来ならアンタだって【止めた時間ごと無かったことにする】事で消滅させれた筈なんすよ。
ただ、何故か俺の力がアンタにそこまで及ばなかったと言うか、外部からの介入で掻き消されていた感じはあったっすねぇ。」
「私でも、時間ごと隔離して消滅させるとかいう某無駄無駄使いの敵キャラのラスボスみたいな技は使った事ないぞ…。素直にお前すごいな…。」
「ま、話を戻して邪神シェイドは消してるんすからそもそも未来の時間軸には存在しないんすよ。
この世界の今の檜山くんがどうなるかは知らないっすよ?ただ、それは多分ない気がするし。」
「ますます謎だな…。
それはつまり、あれの出自の謎がより深まったと言う事だよな…。」
「じゃあ、アンタの話をもとに考えて、アレが麻生礼一郎が未来から送り込んだ麻生礼一郎の一部だとしたら?」
「つまり…私は彼を救えず、救えなかった彼が我々を消そうとしたと…?」
「理由はともかく、その可能性も否定はできないんじゃないかと。」
「なるほどな…。
逆に未来の彼が、檜山くんを守るために寄越してきたが、まぁそれが悪い方向に力を行使してしまったと言う可能性も…。」
「アンタは彼のことを本気で信じてるんすねぇ。」
「彼の事と言うよりも私自身の事だよ。
この試みが初の事とはいえ、私自身は邪神の誕生を防ぐために動いているつもりなのだ。
なのに、結局防げず挙句未来から私や他のものを消すために刺客が送り込まれてるのだとしたら私も流石に意気消沈すると言うものだよ…。」
「で、どうすんすか?
この世界では未来視は出来ない。
おそらく未来に行くこともできない。
逆にあっちは先のまだ紡がれてない未来から無理やり刺客を送り込んできていた。(仮)
まぁまだ可能性の域っすけど、あれがもっと複数送り込まれるような事態になろうものならまた世界が滅ぶっすよ。」
「そうだな…。
しかし…ほんと課題も謎も山積みだ…。
さて、どうするべきか…。」
私たち2人だけではらちがあかない。
我々はミレーヌ様の意見を求める事にした。
「あぁ、私もだ。
考えられるのはこの世界は今まさに作られてる途中の世界。
それこそ、何も存在しない白紙の世界でこの世界に存在する者みなが紡ぎ合い、複雑怪奇にクロスオーバーしている事で展開している世界といったところだろう。
気になったのは、この世界には我々以外の神が居なかったということか…。
いやまぁ確かに他の神々が干渉を拒んだ世界ではあった。
だが、こちらにはこちらの神が居ると私は考えていたのだよ。
神社仏閣には神はいるが、その本体はこの世界の外側にいると言う感覚があった。」
「確かに俺自身も誰かにこの力を与えられたわけじゃなく、自分からこの力を得てますからねぇ。」
「そう、だから不思議だったんだよ。
檜山くんの邪神はどこから来たのだとね。
あれは確かに君の未来にいた檜山景信の成れの果てと力だけは酷似はしていた。
だが存在そのものは別者であったわけだよな?」
「そうなんすよ。
あれは檜山くんじゃないっすね。魂がそもそも違う。
例えるなら、檜山くんを取り込んだ別の何かって感じだったんすよ。
そもそも俺、未来で邪神シェイドこと後々の檜山くんと闘ってるんで。
んで、時間を止めた後時間ごと消し飛ばして消滅させてるんすから。」
「お前、何気に強いんだな…。」
「本来ならアンタだって【止めた時間ごと無かったことにする】事で消滅させれた筈なんすよ。
ただ、何故か俺の力がアンタにそこまで及ばなかったと言うか、外部からの介入で掻き消されていた感じはあったっすねぇ。」
「私でも、時間ごと隔離して消滅させるとかいう某無駄無駄使いの敵キャラのラスボスみたいな技は使った事ないぞ…。素直にお前すごいな…。」
「ま、話を戻して邪神シェイドは消してるんすからそもそも未来の時間軸には存在しないんすよ。
この世界の今の檜山くんがどうなるかは知らないっすよ?ただ、それは多分ない気がするし。」
「ますます謎だな…。
それはつまり、あれの出自の謎がより深まったと言う事だよな…。」
「じゃあ、アンタの話をもとに考えて、アレが麻生礼一郎が未来から送り込んだ麻生礼一郎の一部だとしたら?」
「つまり…私は彼を救えず、救えなかった彼が我々を消そうとしたと…?」
「理由はともかく、その可能性も否定はできないんじゃないかと。」
「なるほどな…。
逆に未来の彼が、檜山くんを守るために寄越してきたが、まぁそれが悪い方向に力を行使してしまったと言う可能性も…。」
「アンタは彼のことを本気で信じてるんすねぇ。」
「彼の事と言うよりも私自身の事だよ。
この試みが初の事とはいえ、私自身は邪神の誕生を防ぐために動いているつもりなのだ。
なのに、結局防げず挙句未来から私や他のものを消すために刺客が送り込まれてるのだとしたら私も流石に意気消沈すると言うものだよ…。」
「で、どうすんすか?
この世界では未来視は出来ない。
おそらく未来に行くこともできない。
逆にあっちは先のまだ紡がれてない未来から無理やり刺客を送り込んできていた。(仮)
まぁまだ可能性の域っすけど、あれがもっと複数送り込まれるような事態になろうものならまた世界が滅ぶっすよ。」
「そうだな…。
しかし…ほんと課題も謎も山積みだ…。
さて、どうするべきか…。」
私たち2人だけではらちがあかない。
我々はミレーヌ様の意見を求める事にした。
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