30 / 48
並列世界の矛盾ーパラドクスー
保健の先生って若い女性だといろんな意味で天使だよね。
しおりを挟む
「新任教師…確か名前を細河 光と言ったか…。」
「何か知ってるのか?お前が見てきた過去と未来において存在していたとかどうか。」
「そんなもの、同姓同名はもちろん、名前は違っていてもぱっと見は同じ人間など腐る程いる。
魂に関してだけ見たとしても、余程何度もあってたり見てきた奴でもなければ記憶の隅にすら残らん。
少なくとも、我が生涯や君の人生において何度も見たことある人間の中にはいない。
むしろ、初めて会う人間だ。
この世界において初めて邂逅するレベルだ。
君の元いた世界の高校生時代の養護教論は普通に可愛らしいおばちゃんだっただろう?」
「うん、そう。可愛らしいおばちゃん。
長谷(おさや)先生って名前だったかな。
懐かしいなぁ…。
そう言えばこの世界ではあっちの世界に居た人たちはどうなってんだろう。」
「そうだな。
私がそうであるように世界も変われば人生も人も変わってるものもいる。
一部は私が操作してしまったが…。
例えば檜山景信くん。彼はもともと我々が元いた世界では我々より歳下で、君が自害してから3年後に入社してくる予定だった。
また別の世界では、君の同期だったりした事もあったな…。」
「ほほー。って、え?俺自害してんの?」
「あぁ。私が初めて君にあった時点で君はもう既に自害していた。遺書も京都のガイドブックも持っていたではないか。」
「ちっげーよ!あれは辞表!遺書じゃねぇよ!」
「まぁ、似たようなもんだろう。」
「全然ちげーよ!てか俺死んでたんだ…。」
「まぁ時間を巻き戻した上で君に交渉し、こちら側に肉体ごと連れてきて融合させたから、正確には死んでないとも言えるのかな?」
「わけがわからないよ。」
「さて、それよりも細河先生だ。
果たしてこれは私たちが介入したことによる世界の乱れが原因と見るか否かだが…。
そもそもなんの手がかりもない。
行方不明だとしても今は人でしかない私たちには探す手もない。
力が戻って入れば魂の波長くらい簡単に感じられるものなのだが…。」
「ぶみゃあは?」
「猫神は神の力を使うことはできるだろうが、そもそも彼女にあったことがないだろう?
そうなれば、あとはミレーヌ様くらいなのだが、まだ目を覚まされていない…。
どうしたものか…。」
「ぶみゃあに神の力を分けてもらうとかは?」
「それも無理だろう。力の性質が違うからな。」
「となると後の方法は…ふむ…、なかなか思いつかないな…。」
「力を持たない魂を無理やり覚醒させるとか…はどうなの?礼くんみたいに。」
「それができる存在に心当たりがない。」
「檜山とか?」
「あれは無理だ。そもそも彼は私達がいた世界の彼ではない。あくまでもこの世界の彼だ。君達のように複数の世界を渡っている存在でもなければそもそも覚醒のしようなどないよ。」
「ふむふむ、なるほど。
ってことは…。おう!2人ほどいるじゃん!」
\いっぷしっ!!/
「どしたのーりかちー?風邪ー?」
「いや…わかんない…なんか今すっごい寒気しただけ…。」
「梨花さん大丈夫ですか?
お腹の調子悪かったら早めにいってもらえれば今晩は胃に優しいメニューにしますからね…?
ただ、私も今すっごい寒気したんですよね…。」
「なんとなく…なんとなくだけどさ…あのクソ天使がクソくだらないことをまたやらかすんじゃないかみたいな予感がしてる…。」
「あはは…同じくです…。」
ー2人の運命はいかにー
「何か知ってるのか?お前が見てきた過去と未来において存在していたとかどうか。」
「そんなもの、同姓同名はもちろん、名前は違っていてもぱっと見は同じ人間など腐る程いる。
魂に関してだけ見たとしても、余程何度もあってたり見てきた奴でもなければ記憶の隅にすら残らん。
少なくとも、我が生涯や君の人生において何度も見たことある人間の中にはいない。
むしろ、初めて会う人間だ。
この世界において初めて邂逅するレベルだ。
君の元いた世界の高校生時代の養護教論は普通に可愛らしいおばちゃんだっただろう?」
「うん、そう。可愛らしいおばちゃん。
長谷(おさや)先生って名前だったかな。
懐かしいなぁ…。
そう言えばこの世界ではあっちの世界に居た人たちはどうなってんだろう。」
「そうだな。
私がそうであるように世界も変われば人生も人も変わってるものもいる。
一部は私が操作してしまったが…。
例えば檜山景信くん。彼はもともと我々が元いた世界では我々より歳下で、君が自害してから3年後に入社してくる予定だった。
また別の世界では、君の同期だったりした事もあったな…。」
「ほほー。って、え?俺自害してんの?」
「あぁ。私が初めて君にあった時点で君はもう既に自害していた。遺書も京都のガイドブックも持っていたではないか。」
「ちっげーよ!あれは辞表!遺書じゃねぇよ!」
「まぁ、似たようなもんだろう。」
「全然ちげーよ!てか俺死んでたんだ…。」
「まぁ時間を巻き戻した上で君に交渉し、こちら側に肉体ごと連れてきて融合させたから、正確には死んでないとも言えるのかな?」
「わけがわからないよ。」
「さて、それよりも細河先生だ。
果たしてこれは私たちが介入したことによる世界の乱れが原因と見るか否かだが…。
そもそもなんの手がかりもない。
行方不明だとしても今は人でしかない私たちには探す手もない。
力が戻って入れば魂の波長くらい簡単に感じられるものなのだが…。」
「ぶみゃあは?」
「猫神は神の力を使うことはできるだろうが、そもそも彼女にあったことがないだろう?
そうなれば、あとはミレーヌ様くらいなのだが、まだ目を覚まされていない…。
どうしたものか…。」
「ぶみゃあに神の力を分けてもらうとかは?」
「それも無理だろう。力の性質が違うからな。」
「となると後の方法は…ふむ…、なかなか思いつかないな…。」
「力を持たない魂を無理やり覚醒させるとか…はどうなの?礼くんみたいに。」
「それができる存在に心当たりがない。」
「檜山とか?」
「あれは無理だ。そもそも彼は私達がいた世界の彼ではない。あくまでもこの世界の彼だ。君達のように複数の世界を渡っている存在でもなければそもそも覚醒のしようなどないよ。」
「ふむふむ、なるほど。
ってことは…。おう!2人ほどいるじゃん!」
\いっぷしっ!!/
「どしたのーりかちー?風邪ー?」
「いや…わかんない…なんか今すっごい寒気しただけ…。」
「梨花さん大丈夫ですか?
お腹の調子悪かったら早めにいってもらえれば今晩は胃に優しいメニューにしますからね…?
ただ、私も今すっごい寒気したんですよね…。」
「なんとなく…なんとなくだけどさ…あのクソ天使がクソくだらないことをまたやらかすんじゃないかみたいな予感がしてる…。」
「あはは…同じくです…。」
ー2人の運命はいかにー
0
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
ずぶ濡れで帰ったら彼氏が浮気してました
宵闇 月
恋愛
突然の雨にずぶ濡れになって帰ったら彼氏が知らない女の子とお風呂に入ってました。
ーーそれではお幸せに。
以前書いていたお話です。
投稿するか悩んでそのままにしていたお話ですが、折角書いたのでやはり投稿しようかと…
十話完結で既に書き終えてます。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
【完結】俺のセフレが幼なじみなんですが?
おもち
恋愛
アプリで知り合った女の子。初対面の彼女は予想より断然可愛かった。事前に取り決めていたとおり、2人は恋愛NGの都合の良い関係(セフレ)になる。何回か関係を続け、ある日、彼女の家まで送ると……、その家は、見覚えのある家だった。
『え、ここ、幼馴染の家なんだけど……?』
※他サイトでも投稿しています。2サイト計60万PV作品です。
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
王妃から夜伽を命じられたメイドのささやかな復讐
当麻月菜
恋愛
没落した貴族令嬢という過去を隠して、ロッタは王宮でメイドとして日々業務に勤しむ毎日。
でもある日、子宝に恵まれない王妃のマルガリータから国王との夜伽を命じられてしまう。
その理由は、ロッタとマルガリータの髪と目の色が同じという至極単純なもの。
ただし、夜伽を務めてもらうが側室として召し上げることは無い。所謂、使い捨ての世継ぎ製造機になれと言われたのだ。
馬鹿馬鹿しい話であるが、これは王命─── 断れば即、極刑。逃げても、極刑。
途方に暮れたロッタだけれど、そこに友人のアサギが現れて、この危機を切り抜けるとんでもない策を教えてくれるのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる