イケメン天使妄想伝！〜天使の妄想世界で俺の青春やり直し〜

並列世界の矛盾ーパラドクスー

チャラ男って何気にいい奴多いよね。

「いやぁ～、しかしなんだかんだで受け入れてくれた礼一郎さんにはほんと感謝っすよぉ～。
案外優しいっすよね？あんた。」
「まぁ、うん、ありがと。
そこに関しては害はなさそうだし、ちゃんと家事分担のルール守ってやる事きちんとやってくれてるしね。」
「いいんすよぉ？別に毎日家事全部任してくれても！俺得意っすから！」
「頼もしい限りだね～。ただ、それやると茉莉花にお前が殺されかねないからオッケー？」
「あーーーー、流石に俺も礼一郎さんの嫁に嫌われるのは勘弁っすわぁ～。」
「おまっ…// 俺の嫁とかお前、まだ気が早い…//」
「ガチ照れしてる礼一郎さん可愛いっすわぁ。尊い。」
「人の幼馴染に尊みを感じるのはやめてくれるかなぁ？嶺二くん。」
「おーっ！綾里さんはよーっす。いや？ミレーヌさん？？」
「んーん。今の私は綾里さんであってるよー♪」
「あれ？ミレーヌさんは？」
「それがね。あれからずっと表に出てこないの～。ねんねこしてるのかな？」
「そっすかぁ…。元はあっちの白い方に原因があると行っても俺も悪かったですから…。
しかし、どうしたんすかねぇ？」

そうなのである。
あれから、ミレーヌさんの方はずっと表に出てきていないらしい。
レイヤード曰く、神通力の使い過ぎだろうとの事。
現に、あれ以来レイヤードも俺も嶺二も力は使えなくなっていた。
あれだけ派手に力を奪い取りそしてその力を使ってあんなことをした。
そして、俺のその力を暴走しないように収めるためにミレーヌさんは俺のパンパンに腫れた頬の治療含めて癒してくれたのである。
当然の結果ではあるが、レイヤードもこれだけ時間がかかっている事は不思議だと言っていた。

「レイヤード…、いや御劔はなんか言ってた？」
「いえ、ただ時間がかかり過ぎなのが実に不可解だと…。
彼等の力はこの空気中に散らばってる霊力を勝手に集めて勝手に回復するものだからと…。」
「その通り。だから君はまだしも我々も力が戻ってこないのが実に不可解なのだ…。
もっとも少ない力で使える幸運移動の力すら使えないのは実に不思議だ。
お陰で今朝は珍しく鳥に糞を引っ掛けられ犬のクソも踏んづけた。」
…………。
「気持ちはわかるが距離はとらないでくれ…。
ダッシュで自宅に戻り洗濯をし、靴は買い換えてダッシュでギリギリ遅刻までに滑り込めた状態だ。害はない。」
「んで、じゃあそんな状態のこの状況。
アンタは何か思い当たる節とかあるのか？
多少なりは考察してるだろう？」
「そうだね。ただ、私もこのような事象の世界は初めてなのだ。
正直かなり焦っている…。
新たな事件の発端とならなければ良いのだが…。」
「新たな事件といえば…、新任の保健室の細河先生…。急に連絡取れなくなったって先生たち騒いでたよね。
私たちには病欠だーって言ってたけど、職員室入った時に聞いちゃった。」
「「…………。」」
「わぁお♪新たな事件、起こっちまってますね♪」

ーフラグが回収されました。ー