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叛逆の堕天使が見るのは悪夢か
堕天使の悪夢
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バカな…。
私が2人に分離された…?
「貴様!麻生礼一郎!一体私たちに何をした!?
ビンタで霊体を身体に叩き付けたと思ったら今度は肉体含め2つに分離した!
そんなことがただの人間の貴様にできるわけがない!何をした!」
「うーん、多分だがな。
異界渡りかな?
まず、お前の体にクソ天使(白)を渡らせた。
そして、その次に俺の世界の後のクソ天使(白)になる御劔麗哉を渡らせてきてその上で、俺の世界の御劔麗哉の身体にクソ天使(白)を叩き付けた。
お前がそうしたように元々同じ魂だから簡単にくっついたってところだろうかな?」
「なるほど、その理屈は理解した。
だがなぜポンコツくんにそのような能力が?」
「俺が知るかよ。
お前が俺の中に入り込んだせいじゃないか?」
バカな…。そんなことが起こりえるのか?
「いえ、あなた方がなかなかに低俗な殴り合いをしてくれたお陰ですよ。
実はこっそりと私が礼くんに細工をしておいたのです。
まず、あなたたちは時を止め合う戦いをした。
その後急速に力を消費してその場に膝を折った。
その時点で気付かれていれば私の作戦は失敗でした。
ですが、貴方達2人はその後なかなかに低俗な殴り合いをしてくれた。
その間に礼くんの神格は覚醒していたのです。
礼くんの力は【持ってくる力と持っていく力】そして【引き寄せる力と引き離す力】
それによりあなた方がビンタを繰り返すうちに互いの力を礼くんは持っていったのですよ。」
してやられたと言うわけか…。
「この戦いは私と礼くんの勝ちと言っところです。」
まるで悪夢だ…。
「やってくれたなミレーヌ…。
私が苦しみの果てに得たこの力を見事に奪い取らせた訳か…。」
「つまり、今の俺は時を止める事も出来るのかな?」
「えっちなことに使われても困るので、私の力である【癒し】で【その力を使う必要が無いほどに癒された】と言う事実により無効化しましたよ~♪」
「…………。
ちくしょう!!男の夢がぁぁぁぁっ!!
は!そうか!!癒し足りないと思えば復活するのか!よし!癒しが足りない癒しが足りない…。」
「うっわ…私の兄様サイテー…。軽蔑するわー…。」
「次は礼くんを討伐することになるのは勘弁してね♪」
しかし、我々は数百年かけてこの力を得ている。何故彼はこの短期間で覚醒した…?
幾ら何でも早すぎるだろう…。
「そうだな…。ミレーヌ様。
幾ら何でも早過ぎる…。いくら私が彼の体に入り込んだとは言え、力が発言するのが早過ぎる。
まさかとは思うが…。」
「恐らくこれは私の推察ですが…、彼は、麻生礼一郎はこの世界を除いても相当な数の人生をやり直していると思われます。
その結果、魂は覚醒も出来ぬまま力を蓄積したのでしょう。
恐らくその原因はあなたの時を操る力の影響。
彼はきっと過去と未来において貴方に関わってしまったことで途方もなくなんども人生を繰り返し、そしてようやくこの世界にたどり着いたのでは無いかと推察します。
でなければ、この力が覚醒する事は考えられないでしょう…。」
「たしか、クソ天使の力は、「この世界から逃げ出したい」「時間が足りない」そんな思いが何百年もの時を経て目覚めた力だったよな?
じゃあ俺の力は…?」
「貴方は忘れてるだけですよ。
そして、思い出さない方が良い。
私たちもまだ知らない、貴方が過ごすことになったり過ごしてきた時間が生み出した力だと思いますから…。
このような曖昧な意味合いなのに使いようによってはどんな事も出来るような力…、貴方の身にどんなことが起こることによって得た力なのか…むしろ想像したく無いような規模です…。
レイヤード。貴方はきっと知っていたのでは無いですか?
彼の魂の過去も未来も果ては並列世界の運命においても全て。
それをなんとかして救おうとした結果がこの有様だったのでは無いですか?」
「買い被りすぎですよ。ミレーヌ様…。
いつも彼に言われてるでしょう?」
「私はクソ天使ですよ。」
クソ天使、いやレイヤードは今まで見たことのないようなバツの悪そうな笑顔で微笑んだ。
案外こいつは、俺が思ってたほどクソ天使でも無かったのかも知れない。
ただ、きっとこいつが今まで救おうとしたもの全ては悪夢だったのかも知れないが…。
私が2人に分離された…?
「貴様!麻生礼一郎!一体私たちに何をした!?
ビンタで霊体を身体に叩き付けたと思ったら今度は肉体含め2つに分離した!
そんなことがただの人間の貴様にできるわけがない!何をした!」
「うーん、多分だがな。
異界渡りかな?
まず、お前の体にクソ天使(白)を渡らせた。
そして、その次に俺の世界の後のクソ天使(白)になる御劔麗哉を渡らせてきてその上で、俺の世界の御劔麗哉の身体にクソ天使(白)を叩き付けた。
お前がそうしたように元々同じ魂だから簡単にくっついたってところだろうかな?」
「なるほど、その理屈は理解した。
だがなぜポンコツくんにそのような能力が?」
「俺が知るかよ。
お前が俺の中に入り込んだせいじゃないか?」
バカな…。そんなことが起こりえるのか?
「いえ、あなた方がなかなかに低俗な殴り合いをしてくれたお陰ですよ。
実はこっそりと私が礼くんに細工をしておいたのです。
まず、あなたたちは時を止め合う戦いをした。
その後急速に力を消費してその場に膝を折った。
その時点で気付かれていれば私の作戦は失敗でした。
ですが、貴方達2人はその後なかなかに低俗な殴り合いをしてくれた。
その間に礼くんの神格は覚醒していたのです。
礼くんの力は【持ってくる力と持っていく力】そして【引き寄せる力と引き離す力】
それによりあなた方がビンタを繰り返すうちに互いの力を礼くんは持っていったのですよ。」
してやられたと言うわけか…。
「この戦いは私と礼くんの勝ちと言っところです。」
まるで悪夢だ…。
「やってくれたなミレーヌ…。
私が苦しみの果てに得たこの力を見事に奪い取らせた訳か…。」
「つまり、今の俺は時を止める事も出来るのかな?」
「えっちなことに使われても困るので、私の力である【癒し】で【その力を使う必要が無いほどに癒された】と言う事実により無効化しましたよ~♪」
「…………。
ちくしょう!!男の夢がぁぁぁぁっ!!
は!そうか!!癒し足りないと思えば復活するのか!よし!癒しが足りない癒しが足りない…。」
「うっわ…私の兄様サイテー…。軽蔑するわー…。」
「次は礼くんを討伐することになるのは勘弁してね♪」
しかし、我々は数百年かけてこの力を得ている。何故彼はこの短期間で覚醒した…?
幾ら何でも早すぎるだろう…。
「そうだな…。ミレーヌ様。
幾ら何でも早過ぎる…。いくら私が彼の体に入り込んだとは言え、力が発言するのが早過ぎる。
まさかとは思うが…。」
「恐らくこれは私の推察ですが…、彼は、麻生礼一郎はこの世界を除いても相当な数の人生をやり直していると思われます。
その結果、魂は覚醒も出来ぬまま力を蓄積したのでしょう。
恐らくその原因はあなたの時を操る力の影響。
彼はきっと過去と未来において貴方に関わってしまったことで途方もなくなんども人生を繰り返し、そしてようやくこの世界にたどり着いたのでは無いかと推察します。
でなければ、この力が覚醒する事は考えられないでしょう…。」
「たしか、クソ天使の力は、「この世界から逃げ出したい」「時間が足りない」そんな思いが何百年もの時を経て目覚めた力だったよな?
じゃあ俺の力は…?」
「貴方は忘れてるだけですよ。
そして、思い出さない方が良い。
私たちもまだ知らない、貴方が過ごすことになったり過ごしてきた時間が生み出した力だと思いますから…。
このような曖昧な意味合いなのに使いようによってはどんな事も出来るような力…、貴方の身にどんなことが起こることによって得た力なのか…むしろ想像したく無いような規模です…。
レイヤード。貴方はきっと知っていたのでは無いですか?
彼の魂の過去も未来も果ては並列世界の運命においても全て。
それをなんとかして救おうとした結果がこの有様だったのでは無いですか?」
「買い被りすぎですよ。ミレーヌ様…。
いつも彼に言われてるでしょう?」
「私はクソ天使ですよ。」
クソ天使、いやレイヤードは今まで見たことのないようなバツの悪そうな笑顔で微笑んだ。
案外こいつは、俺が思ってたほどクソ天使でも無かったのかも知れない。
ただ、きっとこいつが今まで救おうとしたもの全ては悪夢だったのかも知れないが…。
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