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叛逆の堕天使が見るのは悪夢か
堕天使降誕
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「レイヤードの霊圧が…消えた…?」
「そのネタは些か古すぎるのではないか?
最近の若い子は、わかるのかの?」
「冗談で言っている訳ではありませんよ…。本気で言っているのです。
ですが、彼が死ぬなど…とても考えられません。
彼を殺せるとしたら、彼自身です。
それはつまり…」
「つまり、現れたと言う事じゃな?
もう1人のやつが。」
「えぇ、それも最悪の形で。」
店の中から悲鳴が聞こえて来ますね…。
他の人間に手が出されてないことを願いたいですが…。
「なんと…酷いことを…。」
窓越しに見えたのは無数の刃の突き刺さった御劔麗哉さんの身体でした。
アレでは、彼の魂も肉体ごと…。
「ひとまず、私は目撃者の記憶を消してきます。貴方は彼の亡骸を人目のつかないところへ。」
「うむ、パニックになるとさらに面倒なことになりそうじゃからの。」
私は再び店内に入り、彼の亡骸を確保し猫神様に引き渡すと皆の記憶、痕跡を消去し急ぎ再び店外へ出ました。
「いるのでしょう?もう1人の御劔麗哉!
貴方の目的はわかりかねますが、私は彼の上司として貴方を許しません。
大人しく出てきなさい!」
「ダメだ!いますぐ逃げるのじゃ!
みれいぬっ!お前も死ぬぞ!」
まさか…、まだそこに…!?
御劔麗哉の亡骸に刺さったナイフとフォークが私たちに向けて放たれました。
しくじりました。
これは流石に、逃げられませんね…。
目を閉じ、私も死を覚悟しました。
無数の刃が硬いものを貫く音が聞こえます。
不思議と痛みは無いものですね。
「綾里!大丈夫か!?」
あれ…?私もしかして生きてます?
「何がどうなってこうなってるか知らないけど、こう言う銃弾とかナイフって丸テーブルで防ぐのが定番だよね!」
どっから引っ張り出してきたのかしら…。
足が折れてる…?廃棄のテーブルがたまたまそこにあったと言うことかしら?
「で、なにこれどう言う状況?
クソ天使がガチモンのクソ天使に成り下がったって感じ?」
「クソ天使というか堕天使って感じかしら?
ひとまず、この隙に退散しとくが吉ね。」
「その意見、賛成じゃ!」
あっちはまだ新しい肉体の再生に時間がかかってるようですし、今のうちですね。
「ふむ…。
身体を再び手に入れるためとは言えやり過ぎたな…。
しかし、どうやら異世界の未来から私の身体を奪い取ったアイツは死んだようだな。」
「え!?なに?なんて!?マジでこの短期間に何があったのよ!?」
「その辺は後で話す!ひとまず退散じゃ!」
「こういう時って何処に逃げる物なのかな?」
………。
「………。」
「何か言おうぜ。」
「とりあえず人の気配の少ない所へ行くのが良いかなと。
茉莉花さんと梨花さんにも連絡を。
家に置いておくと狙われるかもしれません。」
「なんか綾里も雰囲気変わってるけどなんとなく察した。後で詳しく話してくれよ。」
存外体の再生に時間がかかってるようですね。
おそらく、再生中は時間操作能力も使えない。
この隙に皆で山の広場へと逃げおおせるとしましょう。
「ううむ…。普通ならこういうシーンはカッコよくこの私から逃げれると思うなよ…!と言うシーンなのだが、さすがにナイフを刺し過ぎた…。
すっごい痛い…。泣きたい…。てか泣く…。」
…………。
はっ!思わず呆けてしまったわっ!
時間停止ってこう言う手もあるのね!
「こっちのレイヤードもバカで助かったわ!!」
「マジそれな!!」
私たちは急ぎ山へ退避するのでした。
「クソ…。ほんとマジ痛い…。」
「そのネタは些か古すぎるのではないか?
最近の若い子は、わかるのかの?」
「冗談で言っている訳ではありませんよ…。本気で言っているのです。
ですが、彼が死ぬなど…とても考えられません。
彼を殺せるとしたら、彼自身です。
それはつまり…」
「つまり、現れたと言う事じゃな?
もう1人のやつが。」
「えぇ、それも最悪の形で。」
店の中から悲鳴が聞こえて来ますね…。
他の人間に手が出されてないことを願いたいですが…。
「なんと…酷いことを…。」
窓越しに見えたのは無数の刃の突き刺さった御劔麗哉さんの身体でした。
アレでは、彼の魂も肉体ごと…。
「ひとまず、私は目撃者の記憶を消してきます。貴方は彼の亡骸を人目のつかないところへ。」
「うむ、パニックになるとさらに面倒なことになりそうじゃからの。」
私は再び店内に入り、彼の亡骸を確保し猫神様に引き渡すと皆の記憶、痕跡を消去し急ぎ再び店外へ出ました。
「いるのでしょう?もう1人の御劔麗哉!
貴方の目的はわかりかねますが、私は彼の上司として貴方を許しません。
大人しく出てきなさい!」
「ダメだ!いますぐ逃げるのじゃ!
みれいぬっ!お前も死ぬぞ!」
まさか…、まだそこに…!?
御劔麗哉の亡骸に刺さったナイフとフォークが私たちに向けて放たれました。
しくじりました。
これは流石に、逃げられませんね…。
目を閉じ、私も死を覚悟しました。
無数の刃が硬いものを貫く音が聞こえます。
不思議と痛みは無いものですね。
「綾里!大丈夫か!?」
あれ…?私もしかして生きてます?
「何がどうなってこうなってるか知らないけど、こう言う銃弾とかナイフって丸テーブルで防ぐのが定番だよね!」
どっから引っ張り出してきたのかしら…。
足が折れてる…?廃棄のテーブルがたまたまそこにあったと言うことかしら?
「で、なにこれどう言う状況?
クソ天使がガチモンのクソ天使に成り下がったって感じ?」
「クソ天使というか堕天使って感じかしら?
ひとまず、この隙に退散しとくが吉ね。」
「その意見、賛成じゃ!」
あっちはまだ新しい肉体の再生に時間がかかってるようですし、今のうちですね。
「ふむ…。
身体を再び手に入れるためとは言えやり過ぎたな…。
しかし、どうやら異世界の未来から私の身体を奪い取ったアイツは死んだようだな。」
「え!?なに?なんて!?マジでこの短期間に何があったのよ!?」
「その辺は後で話す!ひとまず退散じゃ!」
「こういう時って何処に逃げる物なのかな?」
………。
「………。」
「何か言おうぜ。」
「とりあえず人の気配の少ない所へ行くのが良いかなと。
茉莉花さんと梨花さんにも連絡を。
家に置いておくと狙われるかもしれません。」
「なんか綾里も雰囲気変わってるけどなんとなく察した。後で詳しく話してくれよ。」
存外体の再生に時間がかかってるようですね。
おそらく、再生中は時間操作能力も使えない。
この隙に皆で山の広場へと逃げおおせるとしましょう。
「ううむ…。普通ならこういうシーンはカッコよくこの私から逃げれると思うなよ…!と言うシーンなのだが、さすがにナイフを刺し過ぎた…。
すっごい痛い…。泣きたい…。てか泣く…。」
…………。
はっ!思わず呆けてしまったわっ!
時間停止ってこう言う手もあるのね!
「こっちのレイヤードもバカで助かったわ!!」
「マジそれな!!」
私たちは急ぎ山へ退避するのでした。
「クソ…。ほんとマジ痛い…。」
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