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始まりはいつも突然だから、いのち短し恋せよご主人
始まりはいつも突然とは言うけど突然過ぎると私もこまります。
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こんにちは。茉莉花です。
私は今、コワモテのお兄さん達に囲まれています。
えぇもう、見るからに悪そうです…。
怖いです…。
逃げようとしたいところですが、三方向から囲まれていては逃げ場はありません。
こいつら…できる…!
などと言いたいですがそんなこと言ってる場合じゃないくらいピンチです。
それに、普通こう言う時って自分の好きな人が助けに来てくれるものじゃないですか?
なんで細マッチョのもっさい髪の毛の人何ですか…。
しかもなんで私の前に勇ましく立ったと思ったのに膝ガックガクなんですか!
はぁ、こんな頼りない人に今私は助けられようとしてるんですか…。
こんな、頼りないくせに正義感はある人に…。
「お前らあぁぁぁぁあっ!!何をしているぅぅぅうっ!!」
声だけは勇ましいんですねぇ…。
「おうー?なんだぁ?王道の王子様でも気取ろうってんならやめとけよぉあんちゃん。
膝震えてんじゃねぇかぁ?」
「いや、でもこいつ飛び込んでくる前に一人弾き飛ばされてんですけどアニキ。
あと、アニキも膝震えてますから人のこと言えませんぜ。
ミートゥーですけど。」
………。なんで被害者の私より男たちの方が膝震え上がってるんですか…。
はぁ、もう…。
そしてなんか遠くからこちらへ全力で走ってくる人影…。
あれは……礼一郎さまっ!
「檜山ぁぁぁぁぁぁぁぁあっ!!どぅおるぁぁぁあっ!ルァイダァキィィィイック!!」
私の目の前で強面の人が二人同時に吹っ飛ばされました。見事なまでの2コンボです。
ですが……。
「檜山!無事か!何があった!!
てか膝震えてるじゃん大丈夫かおまえ?」
「うぉぉぉおぉっ!!怖かったよ麻生ぉおぉおぉっ!!」
男同士が抱き合って無事を確かめてるし…。
私は無視ですか…。そうですか…。
「礼一郎さま……。」
声をかけてようやく気づかれるんですね…。
「茉莉花!?なんでおまえがここに?
もしかして…」
そうです。今あなたが抱きしめてるそちらの御仁に…。
「茉莉花が檜山を助けようとしてくれたのか!!ありがとな!注意を引きつけてくれてて!」
違う…。そんなわけない。
そんなわけ…あるはずないじゃないですか。
助けに来てくれた…。そう思ったのに…。
こんなの…。
「こんなのあんまりです!!
礼一郎さまはそちらのお方とBL展開にでもなれば良いんでふっ!!」
感情が昂ぶるという事を初めて経験しました。人は怒りに震えると舌が回らなくなるんですね。
私はお買い物の荷物を礼一郎さまに投げつけ走り去りました。
そして…私の中の何かが…音を立てて崩れていく。
そんな気がしました…。
私は今、コワモテのお兄さん達に囲まれています。
えぇもう、見るからに悪そうです…。
怖いです…。
逃げようとしたいところですが、三方向から囲まれていては逃げ場はありません。
こいつら…できる…!
などと言いたいですがそんなこと言ってる場合じゃないくらいピンチです。
それに、普通こう言う時って自分の好きな人が助けに来てくれるものじゃないですか?
なんで細マッチョのもっさい髪の毛の人何ですか…。
しかもなんで私の前に勇ましく立ったと思ったのに膝ガックガクなんですか!
はぁ、こんな頼りない人に今私は助けられようとしてるんですか…。
こんな、頼りないくせに正義感はある人に…。
「お前らあぁぁぁぁあっ!!何をしているぅぅぅうっ!!」
声だけは勇ましいんですねぇ…。
「おうー?なんだぁ?王道の王子様でも気取ろうってんならやめとけよぉあんちゃん。
膝震えてんじゃねぇかぁ?」
「いや、でもこいつ飛び込んでくる前に一人弾き飛ばされてんですけどアニキ。
あと、アニキも膝震えてますから人のこと言えませんぜ。
ミートゥーですけど。」
………。なんで被害者の私より男たちの方が膝震え上がってるんですか…。
はぁ、もう…。
そしてなんか遠くからこちらへ全力で走ってくる人影…。
あれは……礼一郎さまっ!
「檜山ぁぁぁぁぁぁぁぁあっ!!どぅおるぁぁぁあっ!ルァイダァキィィィイック!!」
私の目の前で強面の人が二人同時に吹っ飛ばされました。見事なまでの2コンボです。
ですが……。
「檜山!無事か!何があった!!
てか膝震えてるじゃん大丈夫かおまえ?」
「うぉぉぉおぉっ!!怖かったよ麻生ぉおぉおぉっ!!」
男同士が抱き合って無事を確かめてるし…。
私は無視ですか…。そうですか…。
「礼一郎さま……。」
声をかけてようやく気づかれるんですね…。
「茉莉花!?なんでおまえがここに?
もしかして…」
そうです。今あなたが抱きしめてるそちらの御仁に…。
「茉莉花が檜山を助けようとしてくれたのか!!ありがとな!注意を引きつけてくれてて!」
違う…。そんなわけない。
そんなわけ…あるはずないじゃないですか。
助けに来てくれた…。そう思ったのに…。
こんなの…。
「こんなのあんまりです!!
礼一郎さまはそちらのお方とBL展開にでもなれば良いんでふっ!!」
感情が昂ぶるという事を初めて経験しました。人は怒りに震えると舌が回らなくなるんですね。
私はお買い物の荷物を礼一郎さまに投げつけ走り去りました。
そして…私の中の何かが…音を立てて崩れていく。
そんな気がしました…。
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