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始まりはいつも突然だから、いのち短し恋せよご主人
なんでも最初が肝心って言うけど最初に失敗する奴に救いはあるのか
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鬱だ。
もう思いっきり鬱だ。
まさかアイツが至って普通に学校に居るとは…。
まぁそりゃそう簡単にはハーレムを与える気など無いよな。
とりあえず、話しかけてみるか。
「なぁ御劔。」
「気安く呼んでくれるなポンコツ君。」
嫌な奴だ。天使のクセしてなんて嫌な奴なんだ!!
「君が聞きたいのはアレか?私が何故ここに居るかか?」
こくりと頷いて見せると奴はフンッと鼻で笑い、こう言ってきた。
「決まっているだろう。君の邪魔をしに来た。細かく言えば、君の周りに居る皆の心を奪ってみようかなと、ね。
ライバルの居ない恋などつまらなかろう?
もっとも、恋した事の無い君には理解できないか。」
うるさいうるさいうるさい煩い!五月蝿い!!
「黙れ。クソ天使。」
「今の私は御劔 麗哉様だ。ポンコツ君。以後気を付けたまえ。」
なんだか負けた気がしたが話せば話すほど頭にきそうなのでここいらで会話を止める。
そして友人と他愛も無い会話をしようと思ったのだが、やはり別の人生を歩んでいる故か自分が知っている友人の顔が殆んど無い。
当然、今のクラスメートは本来は皆が初対面なのだ。
知っている顔が居る方が不思議な筈なのである
だが、思い出そうとすれば記憶が流れて来る。
どうやら俺は、本当に別世界に来たようだ。
過去をやり直すと言うより異世界でやり直す感じだ。
だが両親の顔は見た目や性格は同じだし、家の位置も、デカさは違うもののご近所さんは以前暮らしていた家の近くに居た方と変わらない。
全てが全て別世界というわけでは無いらしい。
だが、ふともう一度見回すと高校時代、仲の良かった友人の姿が視界に入ってきた。
懐かしい顔だ。
「ガッデーム!!」
注。彼は日本人…の筈です。
「ヘイ。僕のフレンド!なんで僕はモテないのか教えろhelp me!?」
答えは簡単だろう。
「その喋り方じゃないか?」
「ガッデーム!!」
お前何人だよ!
~そんなこんなで放課後~
「マイフレンド…。
俺たちはなぜモテないんだ?」
お前の仲間として数えられてるのは些か不服だが、まぁ確かにモテないのは事実である。
言われてみればモテないことはわかっていても、理由まではろくに考えては来なかった。
「そういうのは俺に聞くような話じゃないと思うぞ…。俺もモテないんだから…。」
「あぁ、その通りだ。
モテない理由をモテない人に聞くなど、まさに愚の骨頂。
そういう事は私にでも聞くべきだと思うがね?」
そういうお前みたいな人の会話に割り込んでくるやつも基本は嫌われるんだぞ…。
知ってるかクソ天使…。
「転校生くん。君はまだ僕のフレンドではない。僕たちの会話に入ってこないでくれないか?
僕でもわかったよ。性格が悪い奴はモテないってね。」
クスッと笑うクソ天使。
そんな事はどうでも良いと言わんばかりである。
「これは済まない。
私は君に決して喧嘩を売りにきたわけでは無かったんだ。
ふふっ…。だが、そうだね。
ならば、私も含めモテないもの同士、モテるように変わって見ようじゃないか!」
「…。今日からお前も、俺のマイフレンドだ。御劔。改めてよろしく。俺は檜山。
檜山 景信(ひやまかげのぶ)だ。」
「ハハハ。青春とは良いものだね。
さぁ、俺たち2人で最高のモテ男になろう!」
………。
ていうか、こいつもモテなかったのか。
そして俺は気づいてしまった。
こいつ…、さりげなく俺を省いてやがる!!
と言うか俺は別にモテたいわけじゃない…。
後々嫁になるような彼女が欲しいだけだ!
「ポンコ…。こほんっ…!麻生くん。
改めてよろしく頼むよ。」
笑顔で握手を求めてきやがった…。
「おう、それはライバルとしてか?仲間としてか?」
これでもかと強く握り返してやる。
「無論、ライバルでも仲間でもない。
私のおもちゃとして…だよ。」
確信した。きっとこの恋は簡単にはいかない。
簡単に行く恋なんかそもそもないだろうけどな…。
もう思いっきり鬱だ。
まさかアイツが至って普通に学校に居るとは…。
まぁそりゃそう簡単にはハーレムを与える気など無いよな。
とりあえず、話しかけてみるか。
「なぁ御劔。」
「気安く呼んでくれるなポンコツ君。」
嫌な奴だ。天使のクセしてなんて嫌な奴なんだ!!
「君が聞きたいのはアレか?私が何故ここに居るかか?」
こくりと頷いて見せると奴はフンッと鼻で笑い、こう言ってきた。
「決まっているだろう。君の邪魔をしに来た。細かく言えば、君の周りに居る皆の心を奪ってみようかなと、ね。
ライバルの居ない恋などつまらなかろう?
もっとも、恋した事の無い君には理解できないか。」
うるさいうるさいうるさい煩い!五月蝿い!!
「黙れ。クソ天使。」
「今の私は御劔 麗哉様だ。ポンコツ君。以後気を付けたまえ。」
なんだか負けた気がしたが話せば話すほど頭にきそうなのでここいらで会話を止める。
そして友人と他愛も無い会話をしようと思ったのだが、やはり別の人生を歩んでいる故か自分が知っている友人の顔が殆んど無い。
当然、今のクラスメートは本来は皆が初対面なのだ。
知っている顔が居る方が不思議な筈なのである
だが、思い出そうとすれば記憶が流れて来る。
どうやら俺は、本当に別世界に来たようだ。
過去をやり直すと言うより異世界でやり直す感じだ。
だが両親の顔は見た目や性格は同じだし、家の位置も、デカさは違うもののご近所さんは以前暮らしていた家の近くに居た方と変わらない。
全てが全て別世界というわけでは無いらしい。
だが、ふともう一度見回すと高校時代、仲の良かった友人の姿が視界に入ってきた。
懐かしい顔だ。
「ガッデーム!!」
注。彼は日本人…の筈です。
「ヘイ。僕のフレンド!なんで僕はモテないのか教えろhelp me!?」
答えは簡単だろう。
「その喋り方じゃないか?」
「ガッデーム!!」
お前何人だよ!
~そんなこんなで放課後~
「マイフレンド…。
俺たちはなぜモテないんだ?」
お前の仲間として数えられてるのは些か不服だが、まぁ確かにモテないのは事実である。
言われてみればモテないことはわかっていても、理由まではろくに考えては来なかった。
「そういうのは俺に聞くような話じゃないと思うぞ…。俺もモテないんだから…。」
「あぁ、その通りだ。
モテない理由をモテない人に聞くなど、まさに愚の骨頂。
そういう事は私にでも聞くべきだと思うがね?」
そういうお前みたいな人の会話に割り込んでくるやつも基本は嫌われるんだぞ…。
知ってるかクソ天使…。
「転校生くん。君はまだ僕のフレンドではない。僕たちの会話に入ってこないでくれないか?
僕でもわかったよ。性格が悪い奴はモテないってね。」
クスッと笑うクソ天使。
そんな事はどうでも良いと言わんばかりである。
「これは済まない。
私は君に決して喧嘩を売りにきたわけでは無かったんだ。
ふふっ…。だが、そうだね。
ならば、私も含めモテないもの同士、モテるように変わって見ようじゃないか!」
「…。今日からお前も、俺のマイフレンドだ。御劔。改めてよろしく。俺は檜山。
檜山 景信(ひやまかげのぶ)だ。」
「ハハハ。青春とは良いものだね。
さぁ、俺たち2人で最高のモテ男になろう!」
………。
ていうか、こいつもモテなかったのか。
そして俺は気づいてしまった。
こいつ…、さりげなく俺を省いてやがる!!
と言うか俺は別にモテたいわけじゃない…。
後々嫁になるような彼女が欲しいだけだ!
「ポンコ…。こほんっ…!麻生くん。
改めてよろしく頼むよ。」
笑顔で握手を求めてきやがった…。
「おう、それはライバルとしてか?仲間としてか?」
これでもかと強く握り返してやる。
「無論、ライバルでも仲間でもない。
私のおもちゃとして…だよ。」
確信した。きっとこの恋は簡単にはいかない。
簡単に行く恋なんかそもそもないだろうけどな…。
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