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迎えたくなかったプロローグ
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中学生生活、記念すべき最後の日
記念すべき?
ただ中学卒業するだけだろということなかれ。
正直、自分はこの日を迎えるにあたって、めちゃくちゃ頑張った。
それはもう、頑張ったのだ。
無事志望の高校へも受かり、卒業式を終え、最後にトイレへ寄って帰宅する。
それだけのはずだったのに、一体どこでケチが付いたのか?
「ぁあ、もうホント、いい加減にしてくれないだろうか……」
男子トイレの個室、便器に腰かけた状態で頭を抱えて、
俺ー…真白 刃は鬱々と呟いた。
わざわざ卒業する中学の校舎、
それもトイレの個室で愚痴を呟かなくても…とお思いのそこの貴方に正しく伝えたい。
現在この男子トイレを取り巻く現実を。
正確にはその床に、俺の愚痴の原因がある。
光を放つ複雑な紋様が、男子トイレの床一面に。
どんどん光量を強めていくそれを見下ろし、しかし残念ながら俺に動揺は皆無。
もうこの理不尽なる超常現象に慣れきってしまったのだ。
「神様、俺に一体何の恨みが?」
そんな恨み言を最後に、俺は光に呑まれて男子トイレから姿を消した。
===================================================
※明日より完結まで0時と12時の毎日2話更新です!
短い話且つゆるゆるなお話なんで、
是非とも頭空っぽにしてお付き合い下さい♪
記念すべき?
ただ中学卒業するだけだろということなかれ。
正直、自分はこの日を迎えるにあたって、めちゃくちゃ頑張った。
それはもう、頑張ったのだ。
無事志望の高校へも受かり、卒業式を終え、最後にトイレへ寄って帰宅する。
それだけのはずだったのに、一体どこでケチが付いたのか?
「ぁあ、もうホント、いい加減にしてくれないだろうか……」
男子トイレの個室、便器に腰かけた状態で頭を抱えて、
俺ー…真白 刃は鬱々と呟いた。
わざわざ卒業する中学の校舎、
それもトイレの個室で愚痴を呟かなくても…とお思いのそこの貴方に正しく伝えたい。
現在この男子トイレを取り巻く現実を。
正確にはその床に、俺の愚痴の原因がある。
光を放つ複雑な紋様が、男子トイレの床一面に。
どんどん光量を強めていくそれを見下ろし、しかし残念ながら俺に動揺は皆無。
もうこの理不尽なる超常現象に慣れきってしまったのだ。
「神様、俺に一体何の恨みが?」
そんな恨み言を最後に、俺は光に呑まれて男子トイレから姿を消した。
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是非とも頭空っぽにしてお付き合い下さい♪
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