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第5章 再訪
第13話 二人だけの…12 ユウキ(受け)視点
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またやってしまった────
冷静になれば、自分が結構ヤバいところまで足を踏み入れている自覚はある
キスしているのを他人に見られて興奮した時も
俺はヤバいな、と思った
トウマに犯されているのを見られて、興奮してイッた時も
俺ってヤバい性癖持ってたんだと実感した
セックスするのを見られて興奮するなんて、と思いながらも
普通のセックスに満足できなくなっていった
でも、まさか、
オトコのチンポをアナルで呑み込みながら、おもらしするのを見られて興奮するなんて────
いや、しかしだ
さすがにこの姿を他人に見られたいとは思えない
トウマに見られているだけで、十分に恥ずかしすぎて
すべてを服従しているような気分になり
すべてを赦されているような気分にすらなる
温かい腕の中でふと目が覚め
やってしまったことに青ざめながらも
どこか心が温かい
(……気絶したのか…)
ベッドの中でパジャマを着ている自分を抱きしめる逞しい腕
同じオトコなのに、なんという差だといつも思う
────セックスする時以外は
振り返ると、薄明りの中に穏やかな顔で眠るトウマ
(なんで俺なんかに…)
大学はどうだか知らないけど、中学の頃から女の子をとっかえひっかえしてきたお前が
セックスする相手には困らないだろうお前が
(可愛いって…なんだよ…)
「起きたの…?」
薄く目を開け、動く唇
俺の髪を梳き、おでこにキスをしてくる
どれだけの女をこうして抱いてきたんだろう
「風呂から引っ張ってくるの、重かっただろ?」
バスルームでセックスして、そのまま気を失ったはずだ
そこまでの記憶はしっかり残っているから
「ジムで鍛えてるから、ユウキを連れてくるくらい、どうってことないよ」
「俺ってやっぱ軽い?」
「軽くはないよ…軽くはないけど、こういう時のために鍛えてるからね」
熱を持つ肩を、スルリとトウマの指が撫でる
「噛んじゃってごめんね…痛いよね…」
「痛いよ…お前…噛んだことなんかなかったのに…」
ちょっと文句が言いたくて、トウマの方に体を向けると、二人の体の間にむわっとした空気が流れる
「お前…なんでハダカなんだよ」
「着替えなかったから、今、洗濯させてもらってる
ほら、洗濯機の音聞こえるでしょ?…って」
まさかと思ってトウマの尻を触ると、スベスベの感覚
「なにお尻触ってんの…」
「まさかパンツも履いてないのかと思って」
「着替え無いっていってるじゃん…エロい手だな…」
俺の手を握って、甲にキスをする
「エロいのは、お前だろ…」
「そりゃエロくないわけじゃなけどさ
僕の前でおもらしするユウキのエロさにはかなわないよ」
「ばっ…お前っ…シラフであんま言うなよっ!!」
こいつはッ!!
「シラフじゃないでしょ…ピロートークだよ…」
俺の上に体を寄せながら、俺を見つめてくるトウマの目が色を加えてくる
「そういえば…ユウキとこういう風にピロートークするの初めてだよね
二人で寝るのも初めて
いつも、シゲルが横を占領してたからね」
「…っ」
歯型のついた肩に温かい舌が触れる
「また…この痕が消える前に
僕とセックスして、おもらししてよ…」
ペロペロと舐め回す音が耳にダイレクトに響く
「僕以外に見せたらダメだよ…
二人だけの秘密、だからね」
***
コンクール編準備のため、しばらく不定期更新となります!
冷静になれば、自分が結構ヤバいところまで足を踏み入れている自覚はある
キスしているのを他人に見られて興奮した時も
俺はヤバいな、と思った
トウマに犯されているのを見られて、興奮してイッた時も
俺ってヤバい性癖持ってたんだと実感した
セックスするのを見られて興奮するなんて、と思いながらも
普通のセックスに満足できなくなっていった
でも、まさか、
オトコのチンポをアナルで呑み込みながら、おもらしするのを見られて興奮するなんて────
いや、しかしだ
さすがにこの姿を他人に見られたいとは思えない
トウマに見られているだけで、十分に恥ずかしすぎて
すべてを服従しているような気分になり
すべてを赦されているような気分にすらなる
温かい腕の中でふと目が覚め
やってしまったことに青ざめながらも
どこか心が温かい
(……気絶したのか…)
ベッドの中でパジャマを着ている自分を抱きしめる逞しい腕
同じオトコなのに、なんという差だといつも思う
────セックスする時以外は
振り返ると、薄明りの中に穏やかな顔で眠るトウマ
(なんで俺なんかに…)
大学はどうだか知らないけど、中学の頃から女の子をとっかえひっかえしてきたお前が
セックスする相手には困らないだろうお前が
(可愛いって…なんだよ…)
「起きたの…?」
薄く目を開け、動く唇
俺の髪を梳き、おでこにキスをしてくる
どれだけの女をこうして抱いてきたんだろう
「風呂から引っ張ってくるの、重かっただろ?」
バスルームでセックスして、そのまま気を失ったはずだ
そこまでの記憶はしっかり残っているから
「ジムで鍛えてるから、ユウキを連れてくるくらい、どうってことないよ」
「俺ってやっぱ軽い?」
「軽くはないよ…軽くはないけど、こういう時のために鍛えてるからね」
熱を持つ肩を、スルリとトウマの指が撫でる
「噛んじゃってごめんね…痛いよね…」
「痛いよ…お前…噛んだことなんかなかったのに…」
ちょっと文句が言いたくて、トウマの方に体を向けると、二人の体の間にむわっとした空気が流れる
「お前…なんでハダカなんだよ」
「着替えなかったから、今、洗濯させてもらってる
ほら、洗濯機の音聞こえるでしょ?…って」
まさかと思ってトウマの尻を触ると、スベスベの感覚
「なにお尻触ってんの…」
「まさかパンツも履いてないのかと思って」
「着替え無いっていってるじゃん…エロい手だな…」
俺の手を握って、甲にキスをする
「エロいのは、お前だろ…」
「そりゃエロくないわけじゃなけどさ
僕の前でおもらしするユウキのエロさにはかなわないよ」
「ばっ…お前っ…シラフであんま言うなよっ!!」
こいつはッ!!
「シラフじゃないでしょ…ピロートークだよ…」
俺の上に体を寄せながら、俺を見つめてくるトウマの目が色を加えてくる
「そういえば…ユウキとこういう風にピロートークするの初めてだよね
二人で寝るのも初めて
いつも、シゲルが横を占領してたからね」
「…っ」
歯型のついた肩に温かい舌が触れる
「また…この痕が消える前に
僕とセックスして、おもらししてよ…」
ペロペロと舐め回す音が耳にダイレクトに響く
「僕以外に見せたらダメだよ…
二人だけの秘密、だからね」
***
コンクール編準備のため、しばらく不定期更新となります!
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