俺たちの関係に名前はない~複数に犯されるのが好きな1人のネコと3人のタチの恋模様

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第3章 関係の変化

第17話 コンサート後4 ユウキ(受け)視点

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こうやって…流されていいのだろうか…

シゲルの言うとおり、俺は酔っているのだろう
セックスの時とは違う体の火照りの中で、ブラウスごしに体をまさぐられ
背後から首元に与えられるキスは気持ちの良いものだった

ここまでの胸糞の悪さを和らげるくらいに……

正直、今日は最悪だった
コンサートの内容も、その後、アサヒくんに言われた言葉に傷ついた
別れても、未練があったのかもしれない
そうは思っていなかったけど、アサヒくんのSNSは変わらずチェックしていたし
コンサートにもできる限り足を運んできた

それは元カレという存在以上に、憧れの先輩っていうのもあったから
憧れの演奏をする人
俺もあんな演奏ができたら────

その憧れから、恋に変わり大好きな人になった
告白して受け入れられ、俺の初めての相手になり
毎日のように体を交じらせ愛を確かめ合った

高校が終わって、すぐに彼のマンションに行き
合鍵を使ってドアを開けてドキドキしながら防音室の重たいドアを開くと
ピアノを練習しているアサヒくんがいて

笑顔で「おかえり」と言ってくれた
台所で俺がコーヒーを淹れて持っていくと
僕を膝の上に座らせて、一緒にコーヒーを飲んだ

色んな話をしていると、そのうち目線が交わり自然に唇が重なる
俺の舌を包み込むように吸い上げ、深いキスをすると尻に彼のモノが当たり……



「んっ……」

乳首の先の先を、ブラウスごしとはいえ指で刺激され一気に現実に戻され
俺の首元に吸い付きながら、シゲルのくぐもった声が聞こえる
「止めなくていいの…?」

シゲルと二人だけのセックスなんて、付き合っていた高校以来だ
別れを切り出したあれ以来、シゲルはツキイチ会以外で俺を抱くことはなかった

コンサートだ、絵画展だと色んな所に行き、泊りがけで旅行をしたこともあったけど
俺の体にそっと触れることはあっても、それ以上進めることはなかったのに────

「ユウキの体は満足させられないけど…
傷ついたユウキの心を癒すのは、俺の役目だと思っているんだよね…

だから嫌じゃなかったら、このまま俺に体を預けて」

────そう、さっきは失恋記念日なんて笑ってみせたけど
足元が崩れ去るような喪失感があった

これまで俺が憧れていたものは、まやかしだったのかと

アサヒくんと別れた時とはまた違った喪失感

俺を抱きしめるシゲルの腕の力が強くなる

「俺には甘えていいんだよ
そう…俺には傷ついた涙も見せていいんだから…」

俺を振り向かせて、目元にキスをする

「ユウキの涙は甘いね」

その心地よさに、すべてを預けてしまいたい────
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