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第2章 回想編(トウマ視点)

第1話 明かされる過去

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お待たせしました♪
休載中にお気に入り93になっていまして感謝感激です!(自分が「しおり派」なので尚のこと!)

ここから第2章 回想編(またの名を「ユウキ淫乱への道」)です
第2章完結まで毎日投稿目指します
こんなエロ小説は、自分なら夜に読みたいので
毎晩20時10分に更新していきます(書き終えている10話までは予約済です)
第2章エンディングまでお付き合いいただければ嬉しいです…!!

※エロなし
*****


シゲルのマンションを出て、ユウキを連れてタクシーに乗りひと息つく

帰り間際になって、シゲルが執拗にユウキを留めようとするから…

(シゲルのマンションに残るって言われるかと思った)

メスイキさせて、おもらしさせて…思っていた以上に順調に進んでいたけど
思わぬところで冷や水を浴びせられ

その上、さらに思わぬところからアサヒの話題が出て、さすがに苛立ちを隠しきれなかった


(……ただの性欲処理……ね)






高校3年の夏から続く「ツキイチ会」は、ひょんなことから始まった

5歳年上の彼氏と別れた、とユウキから聞かされた時は、特になんとも思わなかった

僕も中学2年から彼女がいるけど、3ヶ月やそこらで別れてはまた告白され、の繰り返しで長続きもせず
そんな簡単に好きな人なんて見つかるわけはない
しかも、数年思い続けた初恋の人らしい

理想ばかり追い求めて、実際付き合ってみたら理想と違かった、なんてことはよくあることだろうと考えていた

しかしユウキの落ち込み具合は思った以上で、夏休みに入る前には目に見えてやつれてきた

見るに見かねたシゲルが気分転換に別荘に行くのを提案して、僕とヨシユキを誘ってきたのが、今思えば「ツキイチ会」のきっかけ

高校3年の夏といえば受験対策で目の色変えて猛勉強する人が多いけど
同じクラスでシゲルとそこそこ仲が良かった僕と、ユウキと話の合うヨシユキが余裕で合格圏内で暇そうに感じて
誘いやすかったんだろう


シゲルの家のお抱え運転手の送迎で、別荘とは思えないほどの豪華な建物に到着した
しかし、1週間のバカンスの始まりは拒食気味になっていたユウキの嘔吐から始まった

嘔吐がおちついた頃、
ようやく現実世界から離れられたように感じたのだろう

数ヶ月間、別れた理由を頑なに話そうとしなかったユウキが、ベッドに横たわりながら僕たち3人にポツポツと話し出した



中学3年の時に高名なピアニストに師事して、そこで5歳年上のアサヒと出会ったこと

アサヒのピアノ演奏を間近で聴いて、感動してすぐにファンになったこと

憧れが知らず知らずに恋になり、ようやくアサヒと付き合えるようになったこと

デートで物陰に隠れてキスした時に、近くの人に見られて異常に感じてしまったこと

それから…普通にセックスしても、感じにくくなってしまったこと

以前よりセックスの時に感じていないことに気付かれても、その理由も言えず
関係がギクシャクしてしまったこと

追い打ちをかけるように、アサヒが9月からヨーロッパに留学することを先生から聞かされたこと

アサヒの留学が決定打となり、自分から別れを切り出したこと

「別れるしかないじゃん…
留学のこと俺に話してくれなかったってことは、もう俺は彼氏じゃないと思われてたんだろうし…」


僕が想像していた別れとあまりに違くて、高校生にしてこんな別れ方もあるんだと驚いた

聞き終えた僕は、友人としてユウキを救いたいと思った
だから言ったんだ

「ユウキ

……試してみようか」

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