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14 前戯など関係ない!!
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「セックスしようぜ」
誰が言い出した。
…まぁ、発端はいつもの歩く猥談男なのだが。
「あのさー…最近なんか、俺太ったかも」
という、ヴァルカの発言から気になったゲオルグが見たら…
「…懐妊、している」
…ここから、奴隷四名の大暴走が始まった。
「俺が一番中に出した、つまり俺のガキだ」
「愛の無い行為など行為に入らん、つまり俺の子孫だ」
「あぁ!?一番最初にセックスしたのは俺だ、俺のガキだろ」
「御主人といーっぱいぎゅーってしたから俺の子供ですー!!」
…とまぁ、今絶賛大喧嘩中。
「…あのさぁ」
ヴァルカが溜息をつく。
「そんなに言い争わないでも、狼族って実は複数人の強い雄と交わった方が優れた子孫が残りやすいらしい」
「「「「マジか」」」」
…つまりは犬狼族のご都合主義的な不思議な種族特徴の一つが、元人間たちの野性の本能に火をつけた。
―――――
「やっ、あぁんっ!!
あぁっ、だめっ、またもれるぅっ、ひぁぁんっ
ら、らめぇっ、も、もうっ、むぐうぅぅんっ!!」
耳に吐息を、口に愛液を、胸に唇を、月の道には雄の根を。
もふりもふりと絡み合う尻尾。全ての快楽が、主人を取り囲む。
「ほら、もっと飲んで元気なガキを育てるんだぞ」
「御主人…ごめんなさい…あとでいっぱいご飯作りますね」
「っはぁっ…!!さいっこーだ…ヤればヤるほど締め付けてくる…!」
「御主人…全て委ねてくれ。俺達が、貴方に愛を注ごう」
上も下も分からない。ただ、逞しい肉体が取り囲み、それに頬擦りすれば簡単に快楽が得られる。
「はーっ、はーっ…
しゅき…これしゅき…
どれーにレイプされて、おれ、にんしんしてりゅのにぃっ
きゅぅぅぅぅんっ!!りゃめぇっ!!またイっちゃぅぅぅっ!!」
内側を穿つ熱。それが愛を育む場所に注がれる度、ヴァルカの脳は快楽に溺れ、そして宿る子孫への愛が強まる。
「あはは…すっ、げぇ…おれ、ざーめんまみれ、だなぁ…」
最早何回目だろうか。
胸に顔を埋めれば彼は悦んで撫でてくれる。
そして甘い言葉で理性を溶かし、鋼鉄の肉体に触れて熱を帯びる。
触れれば触れる度にヴァルカは『雌』のように従順になっていた。
「…なぁ、気持ちいい?」
「勿論」
「愚問だな」
「うん」
「たりめーだ」
そしてまた、時間も忘れて覆い被さる狼たち。
最早自分達が狼であることさえ、忘れてるのかもしれない。
ただ、快楽と暖かな居場所が、心地良いのだから。
―――――
数年経って。
ヴァルカの子が誕生した。赤子を育むための肉体機能も本能も備えたヴァルカの表情は、慈愛に満ちていた。
「ほーれウォル、ライカ、ミルクの時間だぞー」
ウォルとライカ、名付けられた赤子の、まだ小さな耳がぴこり、と動いた。双子である彼らの瞳は、とても強い輝きを放っていた。
さてその双子が寝静まる夜はというと。
… … …
「いくらなんでもっ、らめっ、ひゃんっ」
「ダメじゃねーだろ、ほらまたぐしょぐしょに濡れてやがる」
「普段はオスガキの癖に、寝床じゃがっつり雌なんだよなぁ」
「もふもふですね、今日もいっぱいエッチしましょ」
「御主人…あぁ、堪らないなその顔。もっと愛したい」
当然の如く、愛し合うのであった。
「あっ、あっー、だめ、りゃめ、すごいぃっ」
一人ずつ。しっかりと愛と欲望を飲み込んでいく。溢れてもまた注ぎ足すように、朝が来るまでしっかりと。
最早前戯なんてしている余裕すら、彼らにはなかった。
そりゃそうだ。前戯してたらそれだけで二日間はかかるのと、ヴァルカが常に準備万端だから。
触れればあっという間に雌になるヴァルカと、性欲旺盛な奴隷たちの尻尾が絡み合えば、七日七晩、それは続く。
嗚呼、今日も狼の遠吠えが聞こえてくる。
誰が言い出した。
…まぁ、発端はいつもの歩く猥談男なのだが。
「あのさー…最近なんか、俺太ったかも」
という、ヴァルカの発言から気になったゲオルグが見たら…
「…懐妊、している」
…ここから、奴隷四名の大暴走が始まった。
「俺が一番中に出した、つまり俺のガキだ」
「愛の無い行為など行為に入らん、つまり俺の子孫だ」
「あぁ!?一番最初にセックスしたのは俺だ、俺のガキだろ」
「御主人といーっぱいぎゅーってしたから俺の子供ですー!!」
…とまぁ、今絶賛大喧嘩中。
「…あのさぁ」
ヴァルカが溜息をつく。
「そんなに言い争わないでも、狼族って実は複数人の強い雄と交わった方が優れた子孫が残りやすいらしい」
「「「「マジか」」」」
…つまりは犬狼族のご都合主義的な不思議な種族特徴の一つが、元人間たちの野性の本能に火をつけた。
―――――
「やっ、あぁんっ!!
あぁっ、だめっ、またもれるぅっ、ひぁぁんっ
ら、らめぇっ、も、もうっ、むぐうぅぅんっ!!」
耳に吐息を、口に愛液を、胸に唇を、月の道には雄の根を。
もふりもふりと絡み合う尻尾。全ての快楽が、主人を取り囲む。
「ほら、もっと飲んで元気なガキを育てるんだぞ」
「御主人…ごめんなさい…あとでいっぱいご飯作りますね」
「っはぁっ…!!さいっこーだ…ヤればヤるほど締め付けてくる…!」
「御主人…全て委ねてくれ。俺達が、貴方に愛を注ごう」
上も下も分からない。ただ、逞しい肉体が取り囲み、それに頬擦りすれば簡単に快楽が得られる。
「はーっ、はーっ…
しゅき…これしゅき…
どれーにレイプされて、おれ、にんしんしてりゅのにぃっ
きゅぅぅぅぅんっ!!りゃめぇっ!!またイっちゃぅぅぅっ!!」
内側を穿つ熱。それが愛を育む場所に注がれる度、ヴァルカの脳は快楽に溺れ、そして宿る子孫への愛が強まる。
「あはは…すっ、げぇ…おれ、ざーめんまみれ、だなぁ…」
最早何回目だろうか。
胸に顔を埋めれば彼は悦んで撫でてくれる。
そして甘い言葉で理性を溶かし、鋼鉄の肉体に触れて熱を帯びる。
触れれば触れる度にヴァルカは『雌』のように従順になっていた。
「…なぁ、気持ちいい?」
「勿論」
「愚問だな」
「うん」
「たりめーだ」
そしてまた、時間も忘れて覆い被さる狼たち。
最早自分達が狼であることさえ、忘れてるのかもしれない。
ただ、快楽と暖かな居場所が、心地良いのだから。
―――――
数年経って。
ヴァルカの子が誕生した。赤子を育むための肉体機能も本能も備えたヴァルカの表情は、慈愛に満ちていた。
「ほーれウォル、ライカ、ミルクの時間だぞー」
ウォルとライカ、名付けられた赤子の、まだ小さな耳がぴこり、と動いた。双子である彼らの瞳は、とても強い輝きを放っていた。
さてその双子が寝静まる夜はというと。
… … …
「いくらなんでもっ、らめっ、ひゃんっ」
「ダメじゃねーだろ、ほらまたぐしょぐしょに濡れてやがる」
「普段はオスガキの癖に、寝床じゃがっつり雌なんだよなぁ」
「もふもふですね、今日もいっぱいエッチしましょ」
「御主人…あぁ、堪らないなその顔。もっと愛したい」
当然の如く、愛し合うのであった。
「あっ、あっー、だめ、りゃめ、すごいぃっ」
一人ずつ。しっかりと愛と欲望を飲み込んでいく。溢れてもまた注ぎ足すように、朝が来るまでしっかりと。
最早前戯なんてしている余裕すら、彼らにはなかった。
そりゃそうだ。前戯してたらそれだけで二日間はかかるのと、ヴァルカが常に準備万端だから。
触れればあっという間に雌になるヴァルカと、性欲旺盛な奴隷たちの尻尾が絡み合えば、七日七晩、それは続く。
嗚呼、今日も狼の遠吠えが聞こえてくる。
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