23 / 38
第23話 待ち合わせ
しおりを挟む
(中野新ってお前? あ、ほんとだ、たしかに律先輩によく似てる)
中学の時、新はよく同級生のアルファに絡まれた。その頃の新はオメガの兄によく似ていて、ベータだと知っていても寄ってくる者は多かった。
今も律に似ているんだろうなと思うことがある。夫の、直樹のこの身体への執着が凄いからだ。
(恋人候補として見てもらえないだろうか)
あの言葉を信じてないわけじゃない。だけど週末、彼の家の寝室に連れ込まれて、動けなくなるまで抱き潰される生活をしていると、やっぱり自分は律の身代わりで、性処理の相手なんじゃないかと考えてしまう。律と似ていないことにがっかりされるのが怖くて、初夜以外は、部屋を暗くしてもらっての後背位しか許してない。
そういう関係だから、結婚指輪も直樹はしているが自分は普段はしていない。左の薬指に指輪の痕があったら、目敏い女性社員にすぐに目をつけられてしまう。この会社の人事と総務の部長は父親の子飼いの部下だから、姓の変更と通称名の使用は密かに行ったけれど、人の口に戸は立てられない。あの人に捨てられても生きていけるように、慎重に行動しなくてはならなかった。
自分はオメガである兄の身代わりだ。
この結婚は、あの人を中野グループに結びつけるための、名目だけのもの。
大丈夫、ちゃんとわきまえている。
さすがにすぐに離婚はできないけれど、「好きな相手ができたからもう来るな」と言われたら、きちんと「わかりました」と答えないといけない。
そう自分に言い聞かせても、金曜日の夜になって待ち合わせ場所に直樹が迎えに来てくれるたび、胸が高鳴った。尻を洗われるのも丁寧にほぐされるのも、恥ずかしくて仕方ないけれど大切にされてる気がする。
一度、「事前にそういう器具で広げておいたほうがいいですか?」と尋ねたときは、「俺以外を受け入れる気か」と叱られて、目茶苦茶に抱かれた。あれがアルファの独占欲というものなんだろうか。「直樹しかイヤ、直樹しかいらない」と何度となく叫んでしまって、本当にみっともなかった。ベータの男にすがられて、喜ぶアルファの男はいない。
……いないはずだ。
(ほんとにそうかな)
(直樹を信じられない?)
十四歳の新が二十四歳の新に問いかける。
初めて中野家の園遊会で出会ったとき、あの人は見知らぬ少年を怖い大人から逃がしてくれた。そして外までペットボトルの水を買いに行ってくれた。
直樹には、下心なしの真っ直ぐな優しさと強さがある。オメガよりベータの自分を愛してもらうなんて無理に決まってるというのは、直樹に対して失礼な思い込みなんじゃないだろうか……。
「中野さん!」
後ろから肩に手を置かれて、新はハッとして振り返った。
「ああ。藤田課長」
新は物思いから覚めて笑顔を浮かべた。商品企画部と開発技術部は縁が深い。藤田課長とはよく仕事の打ち合わせをして、ランチにも出かける仲だ。イケメンな顔を近づけられて囁かれる。
「今夜、付き合ってくれないか。先日の会議の件なんだけど」
ああ、あのウェブ会議の件か。あれ以来、他部署の人間からもよく声をかけられるようになったなと思う。皆が電子メールやコミュニケーションツールを使わないのは、自分と連絡を取っている痕跡を残したくないんだろう。アルファの手柄争いの恐ろしさはよく知っている。
「すみません、今夜は先約があって」
断ると、藤田課長は眉を寄せた。
「村田室長か?」
広告宣伝室長の名前を挙げられて首を横に振る。
「いえ、社外の……関連企業の方なんです。ウェブ会議のあとにご連絡をいただいて」
さすがに相手が木南直樹だなんて言えない。ベータの自分が彼の配偶者だと社員に広まったら、あの人の名前に傷がつく。
「わかった。じゃあ月曜日……は祝日だから、火曜日に時間をくれ」
「わかりました、藤田課長」
時間を聞いてスケジュール管理に入れておく。「頼んだよ」と言って去っていく藤田の後ろ姿を見送っていた女性社員が、「最近、中野さんモテますね」と声をかけてきた。
「中野グループの複数の企業が関与する新商品開発って、新しい試みですから、きっと皆さん気になるんでしょうね。すみません、今日はお先に失礼します」
穏やかにいなして定時で席を立つ。いけない、仕事に没頭していたのと直樹のことで頭がいっぱいで、アルファのエリートに話しかけられたら、それだけで妬まれるのを忘れていた。新は同僚たちに頭を下げると、急いで待ち合わせ場所に向かった。
「お待たせしてすみません!」
人気のない地下駐車場で直樹の車の助手席に乗り込むと、いつものように直樹が身を乗り出して、シートベルトをつけようとした。そのまま動きを止める。
「……他のアルファの匂いがする」
「え?」
直樹は不快そうに顔をしかめて、新のスーツの肩のあたりの匂いを嗅いだ。そこは……。
「ああそうか、さっき肩を叩かれたから」
「あ?」
目だけで事情を説明しろと圧をかけられる。新は正直に話した。
「先日のウェブ会議から、話を聞きたいと声をかけられることが増えたんです。皆さんビジネスチャンスだとわかっているんでしょうね」
「何がビジネスチャンスだ。どうせこんなことになると思った」
低く早い囁きは上手く聞き取れなかった。
「直樹?」
問いかけると、顎を掴まれて噛みつくようにキスされた。一週間近く禁欲していた新の体が、一瞬で火をつけられて熱くなる。
ああ。やっぱり自分は性欲の捌け口なんだ。
キスされるのは嬉しいのに、心の奥底に悲しみが降り積もる。会議の後、先ほどのプレゼンは素晴らしかったと言われて、仕事を評価されたんだと思ってしまった。そんなわけないのに。
ゆっくりと直樹の顔が離れ、唾液が淫らに糸を引く。新は哀しみと落ち込みを隠すように顔を伏せて言った。
「食事に行くのはやめて、あなたの家に行くんでしょうか」
「俺と食事に行くのは嫌か? 家に行くほうがいい?」
まさか! そんなわけがない。新は顔を上げ、急いで頭を横に振った。
「食事に連れて行ってほしいです。でも、その、俺と話すよりセックスしたいのかなって」
「違う。新の体は最高だが、セックス目当てなわけじゃない。おい、まさかそんな誤解をしているのか」
してます。とはとても言えなかった。けれど新の表情から読み取ったのだろう、直樹は不快そうに目を細めた。新は自分を恥じて言い訳した。
「すみません。俺はベータの男で、連れ歩くには恥ずかしいですもんね。あなたの寝室から出ることがないのは、それぐらいしか役に立たないからだとわかってます」
「連れ歩くのが恥ずかしい⁉」
信じられないという表情をされて、新は表情の選択に困った。違っただろうか。若くして起業し、大きな成功をおさめてきたアルファは、はあーっと深い溜め息をついて運転席に体を沈めていたが、不意にクックッと笑い出した。
「新は本当に難攻不落だな。結婚したときには、まさかここまで翻弄されるなんて思わなかった」
「俺、翻弄なんてしてません!」
とんでもない誤解に叫ぶと、優しい笑みを浮かべた直樹が、新の後頭部を軽く引き寄せた。唇が触れるだけのキスをされて、新が目を見張る。
「そうか」
新は言葉を失って、間近にある自分の配偶者の顔に見惚れた。
この人はどうしてこんなに魅力的なんだろう。彼が運命の番に出会ったら捨てられる身だとわかっているのに、覚悟を決めているのに、一緒に過ごすたびもっともっと好きになってしまう。
「もう店には予約を入れてあるんだ。行こう」
今度こそ新にシートベルトを着けて、直樹がハンドルを握る。
「楽しみです」
きっと彼には、自分がどれほどこのデートを楽しみにしていたかわからないだろう。そう考えながら、新の口元は隠しきれない歓びにほころんだ。
中学の時、新はよく同級生のアルファに絡まれた。その頃の新はオメガの兄によく似ていて、ベータだと知っていても寄ってくる者は多かった。
今も律に似ているんだろうなと思うことがある。夫の、直樹のこの身体への執着が凄いからだ。
(恋人候補として見てもらえないだろうか)
あの言葉を信じてないわけじゃない。だけど週末、彼の家の寝室に連れ込まれて、動けなくなるまで抱き潰される生活をしていると、やっぱり自分は律の身代わりで、性処理の相手なんじゃないかと考えてしまう。律と似ていないことにがっかりされるのが怖くて、初夜以外は、部屋を暗くしてもらっての後背位しか許してない。
そういう関係だから、結婚指輪も直樹はしているが自分は普段はしていない。左の薬指に指輪の痕があったら、目敏い女性社員にすぐに目をつけられてしまう。この会社の人事と総務の部長は父親の子飼いの部下だから、姓の変更と通称名の使用は密かに行ったけれど、人の口に戸は立てられない。あの人に捨てられても生きていけるように、慎重に行動しなくてはならなかった。
自分はオメガである兄の身代わりだ。
この結婚は、あの人を中野グループに結びつけるための、名目だけのもの。
大丈夫、ちゃんとわきまえている。
さすがにすぐに離婚はできないけれど、「好きな相手ができたからもう来るな」と言われたら、きちんと「わかりました」と答えないといけない。
そう自分に言い聞かせても、金曜日の夜になって待ち合わせ場所に直樹が迎えに来てくれるたび、胸が高鳴った。尻を洗われるのも丁寧にほぐされるのも、恥ずかしくて仕方ないけれど大切にされてる気がする。
一度、「事前にそういう器具で広げておいたほうがいいですか?」と尋ねたときは、「俺以外を受け入れる気か」と叱られて、目茶苦茶に抱かれた。あれがアルファの独占欲というものなんだろうか。「直樹しかイヤ、直樹しかいらない」と何度となく叫んでしまって、本当にみっともなかった。ベータの男にすがられて、喜ぶアルファの男はいない。
……いないはずだ。
(ほんとにそうかな)
(直樹を信じられない?)
十四歳の新が二十四歳の新に問いかける。
初めて中野家の園遊会で出会ったとき、あの人は見知らぬ少年を怖い大人から逃がしてくれた。そして外までペットボトルの水を買いに行ってくれた。
直樹には、下心なしの真っ直ぐな優しさと強さがある。オメガよりベータの自分を愛してもらうなんて無理に決まってるというのは、直樹に対して失礼な思い込みなんじゃないだろうか……。
「中野さん!」
後ろから肩に手を置かれて、新はハッとして振り返った。
「ああ。藤田課長」
新は物思いから覚めて笑顔を浮かべた。商品企画部と開発技術部は縁が深い。藤田課長とはよく仕事の打ち合わせをして、ランチにも出かける仲だ。イケメンな顔を近づけられて囁かれる。
「今夜、付き合ってくれないか。先日の会議の件なんだけど」
ああ、あのウェブ会議の件か。あれ以来、他部署の人間からもよく声をかけられるようになったなと思う。皆が電子メールやコミュニケーションツールを使わないのは、自分と連絡を取っている痕跡を残したくないんだろう。アルファの手柄争いの恐ろしさはよく知っている。
「すみません、今夜は先約があって」
断ると、藤田課長は眉を寄せた。
「村田室長か?」
広告宣伝室長の名前を挙げられて首を横に振る。
「いえ、社外の……関連企業の方なんです。ウェブ会議のあとにご連絡をいただいて」
さすがに相手が木南直樹だなんて言えない。ベータの自分が彼の配偶者だと社員に広まったら、あの人の名前に傷がつく。
「わかった。じゃあ月曜日……は祝日だから、火曜日に時間をくれ」
「わかりました、藤田課長」
時間を聞いてスケジュール管理に入れておく。「頼んだよ」と言って去っていく藤田の後ろ姿を見送っていた女性社員が、「最近、中野さんモテますね」と声をかけてきた。
「中野グループの複数の企業が関与する新商品開発って、新しい試みですから、きっと皆さん気になるんでしょうね。すみません、今日はお先に失礼します」
穏やかにいなして定時で席を立つ。いけない、仕事に没頭していたのと直樹のことで頭がいっぱいで、アルファのエリートに話しかけられたら、それだけで妬まれるのを忘れていた。新は同僚たちに頭を下げると、急いで待ち合わせ場所に向かった。
「お待たせしてすみません!」
人気のない地下駐車場で直樹の車の助手席に乗り込むと、いつものように直樹が身を乗り出して、シートベルトをつけようとした。そのまま動きを止める。
「……他のアルファの匂いがする」
「え?」
直樹は不快そうに顔をしかめて、新のスーツの肩のあたりの匂いを嗅いだ。そこは……。
「ああそうか、さっき肩を叩かれたから」
「あ?」
目だけで事情を説明しろと圧をかけられる。新は正直に話した。
「先日のウェブ会議から、話を聞きたいと声をかけられることが増えたんです。皆さんビジネスチャンスだとわかっているんでしょうね」
「何がビジネスチャンスだ。どうせこんなことになると思った」
低く早い囁きは上手く聞き取れなかった。
「直樹?」
問いかけると、顎を掴まれて噛みつくようにキスされた。一週間近く禁欲していた新の体が、一瞬で火をつけられて熱くなる。
ああ。やっぱり自分は性欲の捌け口なんだ。
キスされるのは嬉しいのに、心の奥底に悲しみが降り積もる。会議の後、先ほどのプレゼンは素晴らしかったと言われて、仕事を評価されたんだと思ってしまった。そんなわけないのに。
ゆっくりと直樹の顔が離れ、唾液が淫らに糸を引く。新は哀しみと落ち込みを隠すように顔を伏せて言った。
「食事に行くのはやめて、あなたの家に行くんでしょうか」
「俺と食事に行くのは嫌か? 家に行くほうがいい?」
まさか! そんなわけがない。新は顔を上げ、急いで頭を横に振った。
「食事に連れて行ってほしいです。でも、その、俺と話すよりセックスしたいのかなって」
「違う。新の体は最高だが、セックス目当てなわけじゃない。おい、まさかそんな誤解をしているのか」
してます。とはとても言えなかった。けれど新の表情から読み取ったのだろう、直樹は不快そうに目を細めた。新は自分を恥じて言い訳した。
「すみません。俺はベータの男で、連れ歩くには恥ずかしいですもんね。あなたの寝室から出ることがないのは、それぐらいしか役に立たないからだとわかってます」
「連れ歩くのが恥ずかしい⁉」
信じられないという表情をされて、新は表情の選択に困った。違っただろうか。若くして起業し、大きな成功をおさめてきたアルファは、はあーっと深い溜め息をついて運転席に体を沈めていたが、不意にクックッと笑い出した。
「新は本当に難攻不落だな。結婚したときには、まさかここまで翻弄されるなんて思わなかった」
「俺、翻弄なんてしてません!」
とんでもない誤解に叫ぶと、優しい笑みを浮かべた直樹が、新の後頭部を軽く引き寄せた。唇が触れるだけのキスをされて、新が目を見張る。
「そうか」
新は言葉を失って、間近にある自分の配偶者の顔に見惚れた。
この人はどうしてこんなに魅力的なんだろう。彼が運命の番に出会ったら捨てられる身だとわかっているのに、覚悟を決めているのに、一緒に過ごすたびもっともっと好きになってしまう。
「もう店には予約を入れてあるんだ。行こう」
今度こそ新にシートベルトを着けて、直樹がハンドルを握る。
「楽しみです」
きっと彼には、自分がどれほどこのデートを楽しみにしていたかわからないだろう。そう考えながら、新の口元は隠しきれない歓びにほころんだ。
36
お気に入りに追加
1,234
あなたにおすすめの小説
初心者オメガは執着アルファの腕のなか
深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。
オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。
オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。
穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。
試情のΩは番えない
metta
BL
発情時の匂いが強すぎる体質のフィアルカは、オメガであるにもかかわらず、アルファに拒絶され続け「政略婚に使えないオメガはいらない」と家から放逐されることになった。寄る辺のなかったフィアルカは、幼い頃から主治医だった医師に誘われ、その強い匂いを利用して他のアルファとオメガが番になる手助けをしながら暮らしていた。
しかし医師が金を貰って、オメガ達を望まない番にしていたいう罪で捕まり、フィアルカは自分の匂いで望まない番となってしまった者がいるということを知る。
その事実に打ちひしがれるフィアルカに命じられた罰は、病にかかったアルファの青年の世話、そして青年との間に子を設けることだった。
フィアルカは青年に「罪びとのオメガ」だと罵られ拒絶されてしまうが、青年の拒絶は病をフィアルカに移さないためのものだと気づいたフィアルカは献身的に青年に仕え、やがて心を通わせていくがー一
病の青年α×発情の強すぎるΩ
紆余曲折ありますがハピエンです。
imooo(@imodayosagyo )さんの「再会年下攻め創作BL」の1次創作タグ企画に参加させていただいたツイノベをお話にしたものになります。素敵な表紙絵もimoooさんに描いていただいております。
愛しいアルファが擬態をやめたら。
フジミサヤ
BL
「樹を傷物にしたの俺だし。責任とらせて」
「その言い方ヤメロ」
黒川樹の幼馴染みである九條蓮は、『運命の番』に憧れるハイスペック完璧人間のアルファである。蓮の元恋人が原因の事故で、樹は蓮に項を噛まれてしまう。樹は「番になっていないので責任をとる必要はない」と告げるが蓮は納得しない。しかし、樹は蓮に伝えていない秘密を抱えていた。
◇同級生の幼馴染みがお互いの本性曝すまでの話です。小学生→中学生→高校生→大学生までサクサク進みます。ハッピーエンド。
◇オメガバースの設定を一応借りてますが、あまりそれっぽい描写はありません。ムーンライトノベルズにも投稿しています。
回帰したシリルの見る夢は
riiko
BL
公爵令息シリルは幼い頃より王太子の婚約者として、彼と番になる未来を夢見てきた。
しかし王太子は婚約者の自分には冷たい。どうやら彼には恋人がいるのだと知った日、物語は動き出した。
嫉妬に狂い断罪されたシリルは、何故だかきっかけの日に回帰した。そして回帰前には見えなかったことが少しずつ見えてきて、本当に望む夢が何かを徐々に思い出す。
執着をやめた途端、執着される側になったオメガが、次こそ間違えないようにと、可愛くも真面目に奮闘する物語!
執着アルファ×回帰オメガ
本編では明かされなかった、回帰前の出来事は外伝に掲載しております。
性描写が入るシーンは
※マークをタイトルにつけます。
物語お楽しみいただけたら幸いです。
***
2022.12.26「第10回BL小説大賞」で奨励賞をいただきました!
応援してくれた皆様のお陰です。
ご投票いただけた方、お読みくださった方、本当にありがとうございました!!
☆☆☆
2024.3.13 書籍発売&レンタル開始いたしました!!!!
応援してくださった読者さまのお陰でございます。本当にありがとうございます。書籍化にあたり連載時よりも読みやすく書き直しました。お楽しみいただけたら幸いです。
最強で美人なお飾り嫁(♂)は無自覚に無双する
竜鳴躍
BL
ミリオン=フィッシュ(旧姓:バード)はフィッシュ伯爵家のお飾り嫁で、オメガだけど冴えない男の子。と、いうことになっている。だが実家の義母さえ知らない。夫も知らない。彼が陛下から信頼も厚い美貌の勇者であることを。
幼い頃に死別した両親。乗っ取られた家。幼馴染の王子様と彼を狙う従妹。
白い結婚で離縁を狙いながら、実は転生者の主人公は今日も勇者稼業で自分のお財布を豊かにしています。
金色の恋と愛とが降ってくる
鳩かなこ
BL
もう18歳になるオメガなのに、鶯原あゆたはまだ発情期の来ていない。
引き取られた富豪のアルファ家系の梅渓家で
オメガらしくないあゆたは厄介者扱いされている。
二学期の初めのある日、委員長を務める美化委員会に
転校生だというアルファの一年生・八月一日宮が参加してくれることに。
初のアルファの後輩は初日に遅刻。
やっと顔を出した八月一日宮と出会い頭にぶつかって、あゆたは足に怪我をしてしまう。
転校してきた訳アリ? 一年生のアルファ×幸薄い自覚のない未成熟のオメガのマイペース初恋物語。
オメガバースの世界観ですが、オメガへの差別が社会からなくなりつつある現代が舞台です。
途中主人公がちょっと不憫です。
性描写のあるお話にはタイトルに「*」がついてます。
あなたは僕の運命の番 出会えた奇跡に祝福を
羽兎里
BL
本編完結いたしました。覗きに来て下さった方々。本当にありがとうございました。
番外編を開始しました。
優秀なαの兄達といつも比べられていたΩの僕。
αの父様にも厄介者だと言われていたけど、それは仕方がない事だった。
そんな僕でもようやく家の役に立つ時が来た。
αであるマティアス様の下に嫁ぐことが決まったんだ。
たとえ運命の番でなくても僕をもらってくれると言う優しいマティアス様。
ところが式まであとわずかというある日、マティアス様の前に運命の番が現れてしまった。
僕はもういらないんだね。
その場からそっと僕は立ち去った。
ちょっと切ないけれど、とても優しい作品だと思っています。
他サイトにも公開中。もう一つのサイトにも女性版の始めてしまいました。(今の所シリアスですが、どうやらギャグ要素満載になりそうです。)
当たり前の幸せ
ヒイロ
BL
結婚4年目で別れを決意する。長い間愛があると思っていた結婚だったが嫌われてるとは気付かずいたから。すれ違いからのハッピーエンド。オメガバース。よくある話。
初投稿なので色々矛盾などご容赦を。
ゆっくり更新します。
すみません名前変えました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる