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さて、鉱山都市ガロンを過ぎると、砂漠地帯に入る。ゴツゴツとした岩石が減り、一面の砂の世界へ飲み込まれて行く。砂漠では、目印がない時は方向感覚を失いがちなので夜、星を読みながら進む。だから、ガロンを出て夜通しラクダに乗るのだ。
「とうとうこの時がきてしまいました、リュカさんお願いします」
「へいへい」
ラクダの横に立ったリズは、真横にいるリュカを見上げた。リズよりも頭2つ分くらい背の高いリュカは、ラクダの背中に荷物をテキパキとくくりつけ、そのついでに、ひょいっとリズを抱き上げコブの隙間に座らせた。
「ひゃわっ!!ちょ、掛け声くらいください!!」
「ノセマス」
「遅いっ!!ああああ……た、高い」
コブに情けなくしがみついていると、ラクダがくるっと首を曲げてリズをつぶらな瞳で見つめた。
「あ……ラクダさん、お背中お邪魔してます、よろしく」
「クワァ」
「あああ、鳴いた、リュカさんっ、聞きました!?くわって、鳴くんですね、可愛い」
「はぁ、そうっすね」
どうでもよさそうに、頷いて、リュカはひらりと、リズの後ろに慣れた調子で乗った。
「んじゃ、行きますけど…」
「だ、大丈夫っ、デス、イッテクダサイ」
「あのさ、そんなにしがみついてると逆に危ないんすよ、もっと背筋のばして」
「こ、こうですか」
腰はぐにゃぐにゃに引けてるが、なんとか背筋を伸ばしてみる、身体がぐらぐらする、これでラクダが歩きだしたら、容易に落ちてしまう。
「リ、リュカさん、あの、落ちたら死にますか」
「まぁ、場合によっては」
「うううっ、こわい」
「はぁ、もっとこっち」
「え、あっ、ひゃわっ」
ぐいっと、強引に肩を後ろに引っ張られて、落ちる!!と思った瞬間、ボフッとリュカの胸と腕にささえられた。
「落としたりしないっすから、そのままもたれて大人しくしといてください」
「あ………はぃ」
後ろから支えられてるだけで、なんという安心感。お陰で、カポカポと歩くラクダの揺れに、身体を合わせる余裕も生まれた。
「リュカさん、ラクダって馬より乗りやすいかもしれません」
「そうすか」
「ええ、これなら……って、なんかスピード上がってません?」
「ラクダ早いすから」
「え、ハシルノ!?ひっ、あっ、ひゃぁ」
一団が群れをなして、急にスピードが上がった。前の方で、団長の旗が揺れる。
「砂嵐が来る前に、この先の大岩まで走るぞ!!」
伝令が飛び交い、騎士達に緊張が走る。砂が舞い上がり、視界がぼやけ、砂嵐という言葉に、空を見上げると、黒い雲が立ち込めていた。気流が乱れ始めている。
「ちょっとこれかぶって」
「ふんぐっ」
上からリュカのマントにバサッとくるまれた。揺れる、視界が無くなる、早いの恐怖で、手汗が止まらない意識が朦朧としてきて、リズがフラりとした時、ぐいっと腰を捕まれ抱き込まれた。
耳元にリュカの少し乱れた息がかかる。
足手まといのリズを抱え、マントで砂から守ってくれる力強い腕に抱き寄せられて、リズは、いつの間にか恐怖が自分のなかから消え、それよりも心地よさのようなものを感じていた。
《リュカさんはいつも助けてくれる……でもそれはねぇ様が頼んでくれたから、お金を払ってくれたから》
大金の対価として、自分は安全に守られている。知っていた事なのに何故か、リズは、さびしい気持ちになった。
お金の有効期限が切れたら、リュカは居なくなってしまう。その事が無性にさびしかった。
無事に皆が大きな岩影に到達した頃に、風が強くなり、砂が巻き上がった。
リュカの力強い腕に抱き込まれ、砂から守られる。リズは、ぎゅっとしがみついていた。
(リュカさんて……良い匂いなんだ、南国のフルーツの匂いする、甘いのに清涼感がある)
リズは、すんすんとリュカの首筋に無意識に顔を近づけた。
「リュカさん良い匂い」
「?」
「甘くてフルーツの香りします」
「え?あんたの匂いだろ、こんな甘ったるい香り」
「え?ぼく?」
「あぁ、上質な酒みたいに……おまえ」
急にリュカが、バッと身を離した。とろんとした目で抱きついていたリズは、離れるのを嫌がる。
「リュカさんもうちょっと」
「ちっ」
リズは、潤んだ瞳でリュカを見つめている。リュカはリズのいつもと違う様子を察して、距離を置こうとしたが、リズの体温が急に上がり、目を閉じて苦しげに気を失った。
リュカはやもえず、マントでぐるぐる巻きにしたリズをひょいっと抱き抱えると、そのまま団長と、副団長の方へズンズンと歩いた。
団長達は、騎士に指令を出しながら砂と格闘し、ラクダをなだめていた。
リュカは、リズを担いだまま団長へ、良く通る声で告げた。
「おい、俺達は少し別行動をとるオアシスには先に行っててくれ」
「な、何を言ってるんだ、そんな勝手駄目に」
「いい、ホフマン」
ホフマン副団長が、いきり立ったが、すぐに団長は、リュカが抱えるぐるぐる巻きのリズに視線を移した。
「水や食べ物を分ける、きてくれ」
「あぁ」
「オアシスで君たちを待つ方が良いか?」
「いや、先に行ってくれ、こいつがいつ動けるかわからん」
「その……お前は大丈夫なのか?」
「まぁ」
「その子は公爵家のご子息だ、完全に守りきれないなら」
「守る、場合によっては俺のものにする」
「っ……それは、許されない」
「何故?俺はこいつの許嫁だ、構わない」
「縁談は無いといっていたぞ」
「アホなんすか、公爵家のオメガに縁談が無いなんて信じて、バースが確定すると同時にそんなもんすぐですよ、そもそもこんなに魅力的な人に縁談こないとか有り得ない」
「いつから」
「さぁ?十年くらい前からですかね」
「そうか……君は、身分を聞いても?」
「同じっすよ」
「こいつと同じ、公爵三男、砂漠都市ササラ領のサリザーラ公爵三男、リュカ·サリザーラ」
なるほど、聞いてしまえば、納得である、サリザーラは砂漠の国特有の武人の国だ。その三男は、若く武勇に優れた将軍であると聞いていた。
団長は、片膝をついた。
「数々の無礼お許しいただきたい」
「構わない、言っていなかった俺に非がある」
「騎士は残していかなくても宜しいのですか?私かホフマンが護衛に残っても」
「いや、いらない、いざとなったらコイツがいるし」
リュカがピュイっと口笛を吹くと、空から大鷹が舞い降りてきて、リュカの肩にふわりと着地した。
「コイツがいれば連絡は宮と取り合える」
「解りました」
「リズは、無事に我がサリザーラへ迎えると約束する」
「はっ」
団長が、敬礼をする。リュカはリズを肩に担いだまままま、安全な岩影へと移り、リズを抱きしめた。
「とうとうこの時がきてしまいました、リュカさんお願いします」
「へいへい」
ラクダの横に立ったリズは、真横にいるリュカを見上げた。リズよりも頭2つ分くらい背の高いリュカは、ラクダの背中に荷物をテキパキとくくりつけ、そのついでに、ひょいっとリズを抱き上げコブの隙間に座らせた。
「ひゃわっ!!ちょ、掛け声くらいください!!」
「ノセマス」
「遅いっ!!ああああ……た、高い」
コブに情けなくしがみついていると、ラクダがくるっと首を曲げてリズをつぶらな瞳で見つめた。
「あ……ラクダさん、お背中お邪魔してます、よろしく」
「クワァ」
「あああ、鳴いた、リュカさんっ、聞きました!?くわって、鳴くんですね、可愛い」
「はぁ、そうっすね」
どうでもよさそうに、頷いて、リュカはひらりと、リズの後ろに慣れた調子で乗った。
「んじゃ、行きますけど…」
「だ、大丈夫っ、デス、イッテクダサイ」
「あのさ、そんなにしがみついてると逆に危ないんすよ、もっと背筋のばして」
「こ、こうですか」
腰はぐにゃぐにゃに引けてるが、なんとか背筋を伸ばしてみる、身体がぐらぐらする、これでラクダが歩きだしたら、容易に落ちてしまう。
「リ、リュカさん、あの、落ちたら死にますか」
「まぁ、場合によっては」
「うううっ、こわい」
「はぁ、もっとこっち」
「え、あっ、ひゃわっ」
ぐいっと、強引に肩を後ろに引っ張られて、落ちる!!と思った瞬間、ボフッとリュカの胸と腕にささえられた。
「落としたりしないっすから、そのままもたれて大人しくしといてください」
「あ………はぃ」
後ろから支えられてるだけで、なんという安心感。お陰で、カポカポと歩くラクダの揺れに、身体を合わせる余裕も生まれた。
「リュカさん、ラクダって馬より乗りやすいかもしれません」
「そうすか」
「ええ、これなら……って、なんかスピード上がってません?」
「ラクダ早いすから」
「え、ハシルノ!?ひっ、あっ、ひゃぁ」
一団が群れをなして、急にスピードが上がった。前の方で、団長の旗が揺れる。
「砂嵐が来る前に、この先の大岩まで走るぞ!!」
伝令が飛び交い、騎士達に緊張が走る。砂が舞い上がり、視界がぼやけ、砂嵐という言葉に、空を見上げると、黒い雲が立ち込めていた。気流が乱れ始めている。
「ちょっとこれかぶって」
「ふんぐっ」
上からリュカのマントにバサッとくるまれた。揺れる、視界が無くなる、早いの恐怖で、手汗が止まらない意識が朦朧としてきて、リズがフラりとした時、ぐいっと腰を捕まれ抱き込まれた。
耳元にリュカの少し乱れた息がかかる。
足手まといのリズを抱え、マントで砂から守ってくれる力強い腕に抱き寄せられて、リズは、いつの間にか恐怖が自分のなかから消え、それよりも心地よさのようなものを感じていた。
《リュカさんはいつも助けてくれる……でもそれはねぇ様が頼んでくれたから、お金を払ってくれたから》
大金の対価として、自分は安全に守られている。知っていた事なのに何故か、リズは、さびしい気持ちになった。
お金の有効期限が切れたら、リュカは居なくなってしまう。その事が無性にさびしかった。
無事に皆が大きな岩影に到達した頃に、風が強くなり、砂が巻き上がった。
リュカの力強い腕に抱き込まれ、砂から守られる。リズは、ぎゅっとしがみついていた。
(リュカさんて……良い匂いなんだ、南国のフルーツの匂いする、甘いのに清涼感がある)
リズは、すんすんとリュカの首筋に無意識に顔を近づけた。
「リュカさん良い匂い」
「?」
「甘くてフルーツの香りします」
「え?あんたの匂いだろ、こんな甘ったるい香り」
「え?ぼく?」
「あぁ、上質な酒みたいに……おまえ」
急にリュカが、バッと身を離した。とろんとした目で抱きついていたリズは、離れるのを嫌がる。
「リュカさんもうちょっと」
「ちっ」
リズは、潤んだ瞳でリュカを見つめている。リュカはリズのいつもと違う様子を察して、距離を置こうとしたが、リズの体温が急に上がり、目を閉じて苦しげに気を失った。
リュカはやもえず、マントでぐるぐる巻きにしたリズをひょいっと抱き抱えると、そのまま団長と、副団長の方へズンズンと歩いた。
団長達は、騎士に指令を出しながら砂と格闘し、ラクダをなだめていた。
リュカは、リズを担いだまま団長へ、良く通る声で告げた。
「おい、俺達は少し別行動をとるオアシスには先に行っててくれ」
「な、何を言ってるんだ、そんな勝手駄目に」
「いい、ホフマン」
ホフマン副団長が、いきり立ったが、すぐに団長は、リュカが抱えるぐるぐる巻きのリズに視線を移した。
「水や食べ物を分ける、きてくれ」
「あぁ」
「オアシスで君たちを待つ方が良いか?」
「いや、先に行ってくれ、こいつがいつ動けるかわからん」
「その……お前は大丈夫なのか?」
「まぁ」
「その子は公爵家のご子息だ、完全に守りきれないなら」
「守る、場合によっては俺のものにする」
「っ……それは、許されない」
「何故?俺はこいつの許嫁だ、構わない」
「縁談は無いといっていたぞ」
「アホなんすか、公爵家のオメガに縁談が無いなんて信じて、バースが確定すると同時にそんなもんすぐですよ、そもそもこんなに魅力的な人に縁談こないとか有り得ない」
「いつから」
「さぁ?十年くらい前からですかね」
「そうか……君は、身分を聞いても?」
「同じっすよ」
「こいつと同じ、公爵三男、砂漠都市ササラ領のサリザーラ公爵三男、リュカ·サリザーラ」
なるほど、聞いてしまえば、納得である、サリザーラは砂漠の国特有の武人の国だ。その三男は、若く武勇に優れた将軍であると聞いていた。
団長は、片膝をついた。
「数々の無礼お許しいただきたい」
「構わない、言っていなかった俺に非がある」
「騎士は残していかなくても宜しいのですか?私かホフマンが護衛に残っても」
「いや、いらない、いざとなったらコイツがいるし」
リュカがピュイっと口笛を吹くと、空から大鷹が舞い降りてきて、リュカの肩にふわりと着地した。
「コイツがいれば連絡は宮と取り合える」
「解りました」
「リズは、無事に我がサリザーラへ迎えると約束する」
「はっ」
団長が、敬礼をする。リュカはリズを肩に担いだまままま、安全な岩影へと移り、リズを抱きしめた。
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