17 / 26
17
しおりを挟む
はぁ、セントラルドグマってなんだっけ。さっき頭を使いすぎて、僕は昼食にせっかくオレンジジュースがでてきたのに、うつらうつらしてる。違うんだ、悩みをちゃんと聞きたいし何か解決の糸口を見つけたいって思うけど疲れすぎると考えが纏まらないせいで眠くなるよね。あぁ、セントラルドグマが気になりだして全然集中できないんだが。
「ウウッ、せんとらるどぐまぁ」
「え?なに?」
「せんとらるどぐまって、何だっけ?こないだテストに出たのにもう忘れた」
「セントラルドグマについて教科書のまま言うなら、1958年にフランシス・クリックが提唱した概念だよ、細菌から人まで、原核生物・真核生物の両方に共通する基本原理で」
「まって、もう解らん!!科学嫌いすぎる、てか、なんでそんなにスラスラと、え?何で知ってるの?」
「中学で習った、飛羽、化学じゃなくて生物だ」
「ん?は?中学?高校じゃなくて?あぁ生物だったけ」
「うん、ちょっと他の学校のことは解らないけど、うち中高一貫校だから、高校の単元も中学でやってしまうことがあるんだ、深堀してるだけだから」
「はーーーでたよ、でた、でました、私立中高一貫校組のハイスペックめ、僕たちが、三年かけてやることを、既に終わってるとか、どんだけだよ、頭いいヤツしかいないだろ、もーーすばるぅ、どうやったらそんな頭になれるの、ちょっと、お兄さんに、裏技教えてみ、なぁ、なぁ」
「裏技……ただ、やっただけだよ、裏技とかは無いよ、頭も別に良い訳じゃないよ」
「そのただやるのができねーんだよ、あーーー大学受かる気がしなくなってきた」
オレンジジュースを、無駄にストローでグンルグルンかき混ぜる。果肉がふわぁって浮いてきてるね、オレンジジュースって果肉入ってたっけ?めっちゃうまいなジュースすらも一流の味、国産オレンジだよきっと。
「飛羽、どこの大学へいくつもりなの?」
「へ?そりゃ、せんぱ……じゃなかった、あーー僕、先輩と同じとこに行くつもりだったから、やば、志望校変えなきゃか、はーーーめんどくさぃ」
そうだった、進路希望の紙に晴海先輩と同じ大学同じ学部書いてたよ、過去の僕のバカ。もはや将来なんか、解んないよ、今だって解らないのにさ、勉強好きじゃないし、スポーツの方が好きだけど全国行けるような実力はないし、そんなんじゃ、どこの大学も欲しいっていってくれないよね、そもそもオメガだし、オメガは受かりにくいってネットの掲示板に有るけど本当なのかな。
「飛羽が何処でもいいなら、うちの大学受けてみたらどうかな?あの、番推薦枠っていうのがあって、大学及び中高内部生の番は面接だけで合否判定してもらえるから、たぶん僕のツガイなら99%で受かる」
「何それ!!なんそれーー!!すごい!!そんなこと許されるのか、え、まって、番推薦枠?ツガイ?って、あの、えっと、僕と昴が?デスカ」
僕はハイテンションで喜んでしまったけど、まって、お前何をさらっと言ってるの。僕と昴が番になんてなれるわけないくない?野良猫と王族だよ?身分差あるよね、現代社会といえど。それに、ツガイなんて、そんな気軽に、、、あっ、なってたわ、気軽に晴海先輩とツガイになってたわ、だから、痛い目にあってこんな状況なんですけど、これからは、失敗をバネに慎重に生きようて思ってたとこなのよ、いま。それをだな、なんて綺麗な黒目で僕を見るんだ昴!!。
「僕のツガイになることを前提に付き合ってよ」
「んんんんっ!?ちょ、まて、すばる君」
「だって、付き合うって飛羽が言ったよね」
「言ったねぇ」
「だから、ツガイになって」
「ンンンンんっ??だから、そこ、極端でしょ、そして僕、ツガイ契約をまた結べるか解らないんだってば、ツガイ痕無理やり焼いちゃったから」
「アルファオメガに置いて、ツガイになると、お互いのフェロモンしか感じなくなるのが通説だよね、でも僕にはフェロモンが解らないから当てはまらない、だったら、飛羽がいいし、飛羽も大学受かるしここに住む理由もできる、、実際にツガイになったかどうかって判定は、本人達にしか解らない、他人に反応しない実感からツガイになったのだと判断するものだから、擬装はできる、僕の親はオメガと僕が暮らすデータが欲しい、だから飛羽がここに住むことをむしろ喜んでる、以上の観点から…僕たちはツガイになるのが、もしくはツガイのフリをするのが最適と」
「まてまて、情報量おおいわ!ちょ、親にデータ……取られるの?不穏すぎる」
また出てきた恐怖案件。お前の親はアレだよな、あの、有名な、映画とかに出てくる、マッドサイエンティスト。こえぇ。何をされちゃうんだよ。僕は心に虚無を感じつつ、この目の前の餌を食うべきか食わざるべきか、それが問題だ…と思ったtoeatornottoeatこないだハムレットの勉強したのよ、ああ、僕がハムレットの名言を変えて活用する時が来ようとは。はぁ、ハムレットどころか実際は実験用ハムスターだよね。
「ウウッ、せんとらるどぐまぁ」
「え?なに?」
「せんとらるどぐまって、何だっけ?こないだテストに出たのにもう忘れた」
「セントラルドグマについて教科書のまま言うなら、1958年にフランシス・クリックが提唱した概念だよ、細菌から人まで、原核生物・真核生物の両方に共通する基本原理で」
「まって、もう解らん!!科学嫌いすぎる、てか、なんでそんなにスラスラと、え?何で知ってるの?」
「中学で習った、飛羽、化学じゃなくて生物だ」
「ん?は?中学?高校じゃなくて?あぁ生物だったけ」
「うん、ちょっと他の学校のことは解らないけど、うち中高一貫校だから、高校の単元も中学でやってしまうことがあるんだ、深堀してるだけだから」
「はーーーでたよ、でた、でました、私立中高一貫校組のハイスペックめ、僕たちが、三年かけてやることを、既に終わってるとか、どんだけだよ、頭いいヤツしかいないだろ、もーーすばるぅ、どうやったらそんな頭になれるの、ちょっと、お兄さんに、裏技教えてみ、なぁ、なぁ」
「裏技……ただ、やっただけだよ、裏技とかは無いよ、頭も別に良い訳じゃないよ」
「そのただやるのができねーんだよ、あーーー大学受かる気がしなくなってきた」
オレンジジュースを、無駄にストローでグンルグルンかき混ぜる。果肉がふわぁって浮いてきてるね、オレンジジュースって果肉入ってたっけ?めっちゃうまいなジュースすらも一流の味、国産オレンジだよきっと。
「飛羽、どこの大学へいくつもりなの?」
「へ?そりゃ、せんぱ……じゃなかった、あーー僕、先輩と同じとこに行くつもりだったから、やば、志望校変えなきゃか、はーーーめんどくさぃ」
そうだった、進路希望の紙に晴海先輩と同じ大学同じ学部書いてたよ、過去の僕のバカ。もはや将来なんか、解んないよ、今だって解らないのにさ、勉強好きじゃないし、スポーツの方が好きだけど全国行けるような実力はないし、そんなんじゃ、どこの大学も欲しいっていってくれないよね、そもそもオメガだし、オメガは受かりにくいってネットの掲示板に有るけど本当なのかな。
「飛羽が何処でもいいなら、うちの大学受けてみたらどうかな?あの、番推薦枠っていうのがあって、大学及び中高内部生の番は面接だけで合否判定してもらえるから、たぶん僕のツガイなら99%で受かる」
「何それ!!なんそれーー!!すごい!!そんなこと許されるのか、え、まって、番推薦枠?ツガイ?って、あの、えっと、僕と昴が?デスカ」
僕はハイテンションで喜んでしまったけど、まって、お前何をさらっと言ってるの。僕と昴が番になんてなれるわけないくない?野良猫と王族だよ?身分差あるよね、現代社会といえど。それに、ツガイなんて、そんな気軽に、、、あっ、なってたわ、気軽に晴海先輩とツガイになってたわ、だから、痛い目にあってこんな状況なんですけど、これからは、失敗をバネに慎重に生きようて思ってたとこなのよ、いま。それをだな、なんて綺麗な黒目で僕を見るんだ昴!!。
「僕のツガイになることを前提に付き合ってよ」
「んんんんっ!?ちょ、まて、すばる君」
「だって、付き合うって飛羽が言ったよね」
「言ったねぇ」
「だから、ツガイになって」
「ンンンンんっ??だから、そこ、極端でしょ、そして僕、ツガイ契約をまた結べるか解らないんだってば、ツガイ痕無理やり焼いちゃったから」
「アルファオメガに置いて、ツガイになると、お互いのフェロモンしか感じなくなるのが通説だよね、でも僕にはフェロモンが解らないから当てはまらない、だったら、飛羽がいいし、飛羽も大学受かるしここに住む理由もできる、、実際にツガイになったかどうかって判定は、本人達にしか解らない、他人に反応しない実感からツガイになったのだと判断するものだから、擬装はできる、僕の親はオメガと僕が暮らすデータが欲しい、だから飛羽がここに住むことをむしろ喜んでる、以上の観点から…僕たちはツガイになるのが、もしくはツガイのフリをするのが最適と」
「まてまて、情報量おおいわ!ちょ、親にデータ……取られるの?不穏すぎる」
また出てきた恐怖案件。お前の親はアレだよな、あの、有名な、映画とかに出てくる、マッドサイエンティスト。こえぇ。何をされちゃうんだよ。僕は心に虚無を感じつつ、この目の前の餌を食うべきか食わざるべきか、それが問題だ…と思ったtoeatornottoeatこないだハムレットの勉強したのよ、ああ、僕がハムレットの名言を変えて活用する時が来ようとは。はぁ、ハムレットどころか実際は実験用ハムスターだよね。
576
お気に入りに追加
1,251
あなたにおすすめの小説
そばにいてほしい。
15
BL
僕の恋人には、幼馴染がいる。
そんな幼馴染が彼はよっぽど大切らしい。
──だけど、今日だけは僕のそばにいて欲しかった。
幼馴染を優先する攻め×口に出せない受け
安心してください、ハピエンです。
婚約者は愛を見つけたらしいので、不要になった僕は君にあげる
カシナシ
BL
「アシリス、すまない。婚約を解消してくれ」
そう告げられて、僕は固まった。5歳から13年もの間、婚約者であるキール殿下に尽くしてきた努力は一体何だったのか?
殿下の隣には、可愛らしいオメガの男爵令息がいて……。
サクッとエロ&軽めざまぁ。
全10話+番外編(別視点)数話
本編約二万文字、完結しました。
※HOTランキング最高位6位、頂きました。たくさんの閲覧、ありがとうございます!
※本作の数年後のココルとキールを描いた、
『訳ありオメガは罪の証を愛している』
も公開始めました。読む際は注意書きを良く読んで下さると幸いです!
【doll】僕らの記念日に本命と浮気なんてしないでよ
月夜の晩に
BL
平凡な主人公には、不釣り合いなカッコいい彼氏がいた。
しかしある時、彼氏が過去に付き合えなかった地元の本命の身代わりとして、自分は選ばれただけだったと知る。
それでも良いと言い聞かせていたのに、本命の子が浪人を経て上京・彼氏を頼る様になって…
大好きな幼馴染は僕の親友が欲しい
月夜の晩に
BL
平凡なオメガ、飛鳥。
ずっと片想いしてきたアルファの幼馴染・慶太は、飛鳥の親友・咲也が好きで・・。
それぞれの片想いの行方は?
◆メルマガ
https://tsukiyo-novel.com/2022/02/26/magazine/
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる