3 / 4
第1章 編入
第3話Aクラス続
しおりを挟む
カイトは、ナギ=イルステリアに学校案内をされていた。
「ここは魔術訓練用施設…」
「ここは……」
ナギは学校案内を淡々と済ませていく。
案内最後の魔道図書館まで着いた。
「ありがとう、案内してくれて」
カイトは御礼を言った。
「…ここまでは仕方なく人情で案内してあげたけど、私には関わらないでください」
ナギは素っ気ない態度でそう言うとどこかへ去って行ってしまった。
どうやら、俺はあの娘に嫌われているらしい…俺何かしたかな?思い当たる節は……何も無いな…
カイトは、気を取り直して教室へと戻ろうとした。すると、誰かに見られてる気配を感じた。
「おい、誰だ?そこに隠れている奴」
カイトがそう言うと、柱の影から男が現れた。
「いやぁ、バレちまったかぁ。すげぇ索敵スキルだな。俺は、アンタと同じAクラスの常闇 忍助ってんだ。よろしく~、歓迎するぜ」
常闇忍助と名乗る見るからにチャラそうな男子生徒が歓迎してきた。
「あぁ、カイト=アロンダリアだ。よろしく頼むよ。えぇーと」
「忍助でいいよ。仲良くしようぜ、カイト」
二人は握手を交わし、教室へ迎う事にした。
カイト達が教室に戻って来ると、クラスの何人かがカイトに近づいてきた。
「カイトくん、今朝の実習試験、凄かったよ」
目を輝かせて、一際明るい一人の少女が言い寄ってきた。
顔が近い…
彼女は、ハッとして自分が名乗っていないことに気付き、名前を名乗った。
「私はリリィ。リリィ=アルカードよろしくね☆カイトくん」
「あぁ、よろしく」
「コホン、リリィさん」
一人の生徒が咳き込み、カイトの方に近づいてきた。
「あっ、ミーちゃん!」
「ミーちゃんは、やめてくれるかしら…。初めまして、ミリアナ=サンジェルマンと申します。以後お見知り置きよ」
なんかお嬢様っぽい感じの人来たなぁ
「えぇーと、よろしく」
カイトは、握手を求めようと手を差し伸べると取り巻きの二人の生徒が拒んできた。
「この方を誰と存じる!」
取り巻きの片方の娘が言ってきた。
「いや、全く知らない」
カイトは即答した。
「そ、即答!?この方はサンジェルマン家の令嬢であるぞ!」
「そーだー、そーだー」
片方がお嬢様が凄い地位にいることを証明しようとする一方、もう片方の娘は適当に同調しているだけだ。
「メル!何でアンタはいっつもそんな適当なの!?」
「だって、めんどくさかったから…」
なんかお嬢様そっちのけで、ミニコントを繰り広げているのだが…。
「この二人は姉妹でわたくしの家系の使用人で、メアとメル。見た通り双子ですわ」
「ふーん……えっ!?使用人?」
お嬢様が苦労してるところが目に浮かぶのだが…しかも、なんかお嬢様が使用人の自己紹介終わらせちゃったよ。
姉妹使用人は、ミニコントを終わらせて再びカイトの所へと戻って来た。
「よろしく~カイト~」
「仕方なくよろしくしてあげるから泣いて感謝しなさい」
「あぁ、よろしく」
他にも何人かが言い寄って来た。
「転校初日からモテモテだなぁ」
忍助がからかいながら言ってきた。
「そんな事を言ってないで助けてくれ!」
「それは、俺の了見外。まぁ、頑張れ」
そ、そんなァ…
それから数時間
「やっと…解放されたぁ…」
カイトは疲弊しきっていた。
「お疲れさん」
「この薄情者が…」
「あれはオレにはどうしようも無い。まあまあ、許せよ、昼奢ってやるから…」
そんな疲れきっているカイトの前をナギ=イルステリアが通って行った。
「ナギ=イルステリアかぁ。すっげぇ、美少女だよな~」
カイトは席を立ちナギの所へと向かって行った。
「おーい、どこに行くんだ」
「…」
カイトはナギに声をかけたが、返答してくれなかった。しかし、諦めずナギの前に立った。
「何?私には、関わらないでって言ったはずなんだけど」
「そんな訳にはいかねぇよ」
カイトはナギの手を掴んだ。
「…なし…よ…」
「ん?」
「放してよ人殺し!」
ナギはそう言い、カイトの手を振りほどきどこかへ行ってしまった。
な、何で、、?
「ここは魔術訓練用施設…」
「ここは……」
ナギは学校案内を淡々と済ませていく。
案内最後の魔道図書館まで着いた。
「ありがとう、案内してくれて」
カイトは御礼を言った。
「…ここまでは仕方なく人情で案内してあげたけど、私には関わらないでください」
ナギは素っ気ない態度でそう言うとどこかへ去って行ってしまった。
どうやら、俺はあの娘に嫌われているらしい…俺何かしたかな?思い当たる節は……何も無いな…
カイトは、気を取り直して教室へと戻ろうとした。すると、誰かに見られてる気配を感じた。
「おい、誰だ?そこに隠れている奴」
カイトがそう言うと、柱の影から男が現れた。
「いやぁ、バレちまったかぁ。すげぇ索敵スキルだな。俺は、アンタと同じAクラスの常闇 忍助ってんだ。よろしく~、歓迎するぜ」
常闇忍助と名乗る見るからにチャラそうな男子生徒が歓迎してきた。
「あぁ、カイト=アロンダリアだ。よろしく頼むよ。えぇーと」
「忍助でいいよ。仲良くしようぜ、カイト」
二人は握手を交わし、教室へ迎う事にした。
カイト達が教室に戻って来ると、クラスの何人かがカイトに近づいてきた。
「カイトくん、今朝の実習試験、凄かったよ」
目を輝かせて、一際明るい一人の少女が言い寄ってきた。
顔が近い…
彼女は、ハッとして自分が名乗っていないことに気付き、名前を名乗った。
「私はリリィ。リリィ=アルカードよろしくね☆カイトくん」
「あぁ、よろしく」
「コホン、リリィさん」
一人の生徒が咳き込み、カイトの方に近づいてきた。
「あっ、ミーちゃん!」
「ミーちゃんは、やめてくれるかしら…。初めまして、ミリアナ=サンジェルマンと申します。以後お見知り置きよ」
なんかお嬢様っぽい感じの人来たなぁ
「えぇーと、よろしく」
カイトは、握手を求めようと手を差し伸べると取り巻きの二人の生徒が拒んできた。
「この方を誰と存じる!」
取り巻きの片方の娘が言ってきた。
「いや、全く知らない」
カイトは即答した。
「そ、即答!?この方はサンジェルマン家の令嬢であるぞ!」
「そーだー、そーだー」
片方がお嬢様が凄い地位にいることを証明しようとする一方、もう片方の娘は適当に同調しているだけだ。
「メル!何でアンタはいっつもそんな適当なの!?」
「だって、めんどくさかったから…」
なんかお嬢様そっちのけで、ミニコントを繰り広げているのだが…。
「この二人は姉妹でわたくしの家系の使用人で、メアとメル。見た通り双子ですわ」
「ふーん……えっ!?使用人?」
お嬢様が苦労してるところが目に浮かぶのだが…しかも、なんかお嬢様が使用人の自己紹介終わらせちゃったよ。
姉妹使用人は、ミニコントを終わらせて再びカイトの所へと戻って来た。
「よろしく~カイト~」
「仕方なくよろしくしてあげるから泣いて感謝しなさい」
「あぁ、よろしく」
他にも何人かが言い寄って来た。
「転校初日からモテモテだなぁ」
忍助がからかいながら言ってきた。
「そんな事を言ってないで助けてくれ!」
「それは、俺の了見外。まぁ、頑張れ」
そ、そんなァ…
それから数時間
「やっと…解放されたぁ…」
カイトは疲弊しきっていた。
「お疲れさん」
「この薄情者が…」
「あれはオレにはどうしようも無い。まあまあ、許せよ、昼奢ってやるから…」
そんな疲れきっているカイトの前をナギ=イルステリアが通って行った。
「ナギ=イルステリアかぁ。すっげぇ、美少女だよな~」
カイトは席を立ちナギの所へと向かって行った。
「おーい、どこに行くんだ」
「…」
カイトはナギに声をかけたが、返答してくれなかった。しかし、諦めずナギの前に立った。
「何?私には、関わらないでって言ったはずなんだけど」
「そんな訳にはいかねぇよ」
カイトはナギの手を掴んだ。
「…なし…よ…」
「ん?」
「放してよ人殺し!」
ナギはそう言い、カイトの手を振りほどきどこかへ行ってしまった。
な、何で、、?
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
白の魔女の世界救済譚
月乃彰
ファンタジー
※当作品は「小説家になろう」と「カクヨム」にも投稿されています。
白の魔女、エスト。彼女はその六百年間、『欲望』を叶えるべく過ごしていた。
しかしある日、700年前、大陸の中央部の国々を滅ぼしたとされる黒の魔女が復活した報せを聞き、エストは自らの『欲望』のため、黒の魔女を打倒することを決意した。
そしてそんな時、ウェレール王国は異世界人の召喚を行おうとしていた。黒の魔女であれば、他者の支配など簡単ということを知らずに──。
GAME原魔勇
山下敬雄
ファンタジー
【原魔勇】
人類繁栄の地の原大陸と、進出した新天地である勇大陸、そして未知の不浄の地の魔大陸から成るこの世界で、今またあの勇者たちの伝説がVR化リバイバルされて動き出す。
疲れた人々の寝付くある日の深夜あらぬバグが起こり、プレイしていたGAME原魔勇の中でも最弱王ヂと称される王子カール・ロビンゾンを強制操作することになった一介のVRゲーム好きプレイヤーはやってくる度重なる苦境に諦めかけるが諦めない。
たとえ毒殺されそうになっても、たとえメイドたちに忌み嫌われても、たとえ魔族に操られても、たとえ近しい隣人のそのつよさに嫉妬しても。
あくまで最高の可能性の王ヂ、カール・ロビンゾンとして、原魔勇の世界をたのしみながら生き抜いていくのであった。
不遇な死を迎えた召喚勇者、二度目の人生では魔王退治をスルーして、元の世界で気ままに生きる
六志麻あさ@10シリーズ書籍化
ファンタジー
異世界に召喚され、魔王を倒して世界を救った少年、夏瀬彼方(なつせ・かなた)。
強大な力を持つ彼方を恐れた異世界の人々は、彼を追い立てる。彼方は不遇のうちに数十年を過ごし、老人となって死のうとしていた。
死の直前、現れた女神によって、彼方は二度目の人生を与えられる。異世界で得たチートはそのままに、現実世界の高校生として人生をやり直す彼方。
再び魔王に襲われる異世界を見捨て、彼方は勇者としてのチート能力を存分に使い、快適な生活を始める──。
※小説家になろうからの転載です。なろう版の方が先行しています。
※HOTランキング最高4位まで上がりました。ありがとうございます!
おばさん、異世界転生して無双する(꜆꜄꜆˙꒳˙)꜆꜄꜆オラオラオラオラ
Crosis
ファンタジー
新たな世界で新たな人生を_(:3 」∠)_
【残酷な描写タグ等は一応保険の為です】
後悔ばかりの人生だった高柳美里(40歳)は、ある日突然唯一の趣味と言って良いVRMMOのゲームデータを引き継いだ状態で異世界へと転移する。
目の前には心血とお金と時間を捧げて作り育てたCPUキャラクター達。
そして若返った自分の身体。
美男美女、様々な種族の|子供達《CPUキャラクター》とアイテムに天空城。
これでワクワクしない方が嘘である。
そして転移した世界が異世界であると気付いた高柳美里は今度こそ後悔しない人生を謳歌すると決意するのであった。
愛想を尽かした女と尽かされた男
火野村志紀
恋愛
※全16話となります。
「そうですか。今まであなたに尽くしていた私は側妃扱いで、急に湧いて出てきた彼女が正妃だと? どうぞ、お好きになさって。その代わり私も好きにしますので」
アリシアの恋は終わったのです。
ことりちゃん
恋愛
昼休みの廊下で、アリシアはずっとずっと大好きだったマークから、いきなり頬を引っ叩かれた。
その瞬間、アリシアの恋は終わりを迎えた。
そこから長年の虚しい片想いに別れを告げ、新しい道へと歩き出すアリシア。
反対に、後になってアリシアの想いに触れ、遅すぎる行動に出るマーク。
案外吹っ切れて楽しく過ごす女子と、どうしようもなく後悔する残念な男子のお話です。
ーーーーー
12話で完結します。
よろしくお願いします(´∀`)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる