プレゼント・タイム

床田とこ

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 私だって、勉強くらいしてる。
 落第や留年をしない程度には。

 テスト後、いつも廊下に貼り出される点数上位者にいつも名前のある蓮太は、本当に立派だとは思う。

 けれど、それにどれほどの価値があるのか。
 果たして物凄い時間と量の勉強をしたとして、それに見合うものが定期テストの末にあるのだろうか。
 昔から、私には分からなかった。

 そんな検証結果の無いことに力を注ぐ気は、さらさら無い。それだけの事。


 
「とにかく来いよ。メシの時間くらいはいいだろ? みんな待ってるからさ」
 
 住宅街の入り口から四軒目と五軒目の間で、私たちはそれぞれに分かれた。

 私は、少し進んで五軒目。
 蓮太は、少し戻って四軒目の家に。



 
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