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異世界で人生コンティニュー!?
あれ?俺ってチートなんじゃね?
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シルフィード魔術王国
ガルアースにある3主要都市のひとつで、主に魔術をメインとした国だ。そこにある世界最高峰の魔術学院こそが「シルフィード魔術学院」
というところだ。ここには各国から優秀な人材が集い、卒業生はAランク魔術師の資格が与えられ、王国の魔術師部隊の一員となったり
高ランクパーティに入って冒険者となるなど
とても重宝されている。そして俺はいまそんな学校の校長室の前にいた。ハクアは授業があると言って、手紙をかいて校長室の場所を、教えてくれてあとは頑張ってと去っていった。
正直今俺は怖い。この学院は華々しい学院であると共に国家の戦力育成機構でもあるのだ。
しかもその最高峰の学院の校長先生ともなれば
どんな化け物なんだろうと、足が空くんでいるのだ。そんなときに
「いつまでそこにいるつもりだい?入っていいよ。」
と部屋の主であろう人物から声をかけられたので仕方なく入ることにした。しかしドア越しでも分かるとは流石魔術師だ。
「失礼します…」
恐る恐る扉を開けると、しわくちゃの婆さんでもじじいでもなく、ぱっと見20から30の男性が椅子に座っていた。髪は金髪で顔は整っている。その立ち振舞いには気品が感じられた。日本人的感覚からすれば貴族なんかをイメージするだろう。校長は立って俺を出迎えてくれた身長は185はあるだろう。スラッとして足が長い。ちょっと腹立ったがそれは男の性だ。
校長は優しい口調で
「まあ座って。用件はなにかな?」
俺を見つめながら聞いてきた。俺はハクアにもらった手紙を校長に渡した。
「なるほどね。君が山に倒れていたのをハクアさんが救って、しかし君は帰る場所がなくどうにかしてやってほしいと。」
校長は手紙を呼んでから少し考えて俺に話始めた。
「君はここが魔術師の学校だというのは知っているかい?」
俺はうなずく
「うん。ここには他の国からもたくさんの人が来ている故に学生寮があるんだがこの学園に入学できれば、君はその寮を使うことができるんだけどどうかな?」
究極の決断だった。しかし背にはらは代えられないと思ったので校長に意思を示そうとすると
「君が入学できればと言ったはずだよ?ここは魔術師のエリート学校。それ相応の実力がないと入学できないよ。」
と言われ絶望した。俺は普通の人間で魔術なんて使える訳もない。
「まあとりあえずステータスを見せてくれたまえ。」
ん?ステータス?そう思い俺はなにかと訪ねると、
「まさか!?ステータスを知らないか…ならステータスプレートも持ってないよね。
しょうがないから今回は僕があげるよ。はい」
そう言って校長が投げたのは手のひらサイズの金属板だった。とても薄くて軽い
「それを持って自分の名前を思い浮かべてごらん。」
俺は受け取ったプレートを持って自分の名前を思い浮かべた。
(初瀬川 隼)
するとプレートに色々な文字が浮き出てきた。
校長が
「終わったようだね。どれ君のステータスは…」
校長が黙ってしまった。鳩が豆鉄砲食らったような顔だ(゜ロ゜)
もしかして入学試験すら受けれないのでは…そう思った俺は肩を落としそうになったが
我を取り戻した校長がステータスプレートを自分のと比較して見せてくれた。そこには
LV1
初瀬川隼(17)
筋力50
俊敏55
知力150
運75
魔力9999
魔法攻撃力9999
属性火 水 風 土 雷 時空 召還 光 闇
特性
魔法適正sss
全属性耐性
魔力高速回復
魔力消費半減
状態異常無効
詠唱省略
etc…
対する校長は
LV75
バロン ラグルス(28)
筋力500
俊敏650
知力450
運150
魔力1500
魔法攻撃力1250
属性 火 風 水 光 闇
特性
魔法適正s
魔力自動回復
魔力消費減少10%
体力回復強化
…
え?俺のステータスなんかおかしくね?て言うか俺の「THE ラグナロク」のキャラと全く同じステータスじゃないか。
しかもLv1って
と内心驚いていると、校長がショックを受けていた。
「私はこの王国で5本の指に入る最高峰の魔術師だぞ!?一人につき特性は一つというのにたいして私は特性複数持ち。さらに5属性扱うことができステータスも高水準。魔術に関しては常人の数十倍はあるというのに…なんだ9999ってデタラメすぎる。うぉぉぉぉ!!」
校長が壊れた。大人の惨めな姿を見ないように目を自分のステータスプレートに向ける。
確かにこれは俺が逆でも落ち込みそうだな。そんなことを考えていると校長が自分を取り戻したようで
「お見苦しいところを見せたね。ステータスは文句ないよ…うん。まああとは入学テストであるゴブリン討伐をしてもらう。ハクアさんが授業からそろそろ帰ってくるから、帰ってきたら始まりの草原にてゴブリンを倒してもらうから。」
校長はここで待っとくようにと言って自分は部屋から出ていった。なんか背中がひどく小さく見える。
そんなこんなでステータスはチートな俺だが
忘れないでほしいことが一つ
「魔術ってどうやって使うの?」
いくらステータスがチートでもこちとら
普通の日本人だ。当然魔術の使い方なんて分かるわけない。
どうしよっかなぁ
著者より
ということで前回読んでくれた人今回読んでくれた人たちありがとうございます。
今回やっと主人公のチートの片鱗を見せることができたかなと思います。…日を跨いだ12時過ぎに投稿すると言ったな
あれは嘘だ
ということで次回はとうとう主人公が魔術を使うのかという回です
続きが気になったら次も読んでやってください。それではまた次の話で
ガルアースにある3主要都市のひとつで、主に魔術をメインとした国だ。そこにある世界最高峰の魔術学院こそが「シルフィード魔術学院」
というところだ。ここには各国から優秀な人材が集い、卒業生はAランク魔術師の資格が与えられ、王国の魔術師部隊の一員となったり
高ランクパーティに入って冒険者となるなど
とても重宝されている。そして俺はいまそんな学校の校長室の前にいた。ハクアは授業があると言って、手紙をかいて校長室の場所を、教えてくれてあとは頑張ってと去っていった。
正直今俺は怖い。この学院は華々しい学院であると共に国家の戦力育成機構でもあるのだ。
しかもその最高峰の学院の校長先生ともなれば
どんな化け物なんだろうと、足が空くんでいるのだ。そんなときに
「いつまでそこにいるつもりだい?入っていいよ。」
と部屋の主であろう人物から声をかけられたので仕方なく入ることにした。しかしドア越しでも分かるとは流石魔術師だ。
「失礼します…」
恐る恐る扉を開けると、しわくちゃの婆さんでもじじいでもなく、ぱっと見20から30の男性が椅子に座っていた。髪は金髪で顔は整っている。その立ち振舞いには気品が感じられた。日本人的感覚からすれば貴族なんかをイメージするだろう。校長は立って俺を出迎えてくれた身長は185はあるだろう。スラッとして足が長い。ちょっと腹立ったがそれは男の性だ。
校長は優しい口調で
「まあ座って。用件はなにかな?」
俺を見つめながら聞いてきた。俺はハクアにもらった手紙を校長に渡した。
「なるほどね。君が山に倒れていたのをハクアさんが救って、しかし君は帰る場所がなくどうにかしてやってほしいと。」
校長は手紙を呼んでから少し考えて俺に話始めた。
「君はここが魔術師の学校だというのは知っているかい?」
俺はうなずく
「うん。ここには他の国からもたくさんの人が来ている故に学生寮があるんだがこの学園に入学できれば、君はその寮を使うことができるんだけどどうかな?」
究極の決断だった。しかし背にはらは代えられないと思ったので校長に意思を示そうとすると
「君が入学できればと言ったはずだよ?ここは魔術師のエリート学校。それ相応の実力がないと入学できないよ。」
と言われ絶望した。俺は普通の人間で魔術なんて使える訳もない。
「まあとりあえずステータスを見せてくれたまえ。」
ん?ステータス?そう思い俺はなにかと訪ねると、
「まさか!?ステータスを知らないか…ならステータスプレートも持ってないよね。
しょうがないから今回は僕があげるよ。はい」
そう言って校長が投げたのは手のひらサイズの金属板だった。とても薄くて軽い
「それを持って自分の名前を思い浮かべてごらん。」
俺は受け取ったプレートを持って自分の名前を思い浮かべた。
(初瀬川 隼)
するとプレートに色々な文字が浮き出てきた。
校長が
「終わったようだね。どれ君のステータスは…」
校長が黙ってしまった。鳩が豆鉄砲食らったような顔だ(゜ロ゜)
もしかして入学試験すら受けれないのでは…そう思った俺は肩を落としそうになったが
我を取り戻した校長がステータスプレートを自分のと比較して見せてくれた。そこには
LV1
初瀬川隼(17)
筋力50
俊敏55
知力150
運75
魔力9999
魔法攻撃力9999
属性火 水 風 土 雷 時空 召還 光 闇
特性
魔法適正sss
全属性耐性
魔力高速回復
魔力消費半減
状態異常無効
詠唱省略
etc…
対する校長は
LV75
バロン ラグルス(28)
筋力500
俊敏650
知力450
運150
魔力1500
魔法攻撃力1250
属性 火 風 水 光 闇
特性
魔法適正s
魔力自動回復
魔力消費減少10%
体力回復強化
…
え?俺のステータスなんかおかしくね?て言うか俺の「THE ラグナロク」のキャラと全く同じステータスじゃないか。
しかもLv1って
と内心驚いていると、校長がショックを受けていた。
「私はこの王国で5本の指に入る最高峰の魔術師だぞ!?一人につき特性は一つというのにたいして私は特性複数持ち。さらに5属性扱うことができステータスも高水準。魔術に関しては常人の数十倍はあるというのに…なんだ9999ってデタラメすぎる。うぉぉぉぉ!!」
校長が壊れた。大人の惨めな姿を見ないように目を自分のステータスプレートに向ける。
確かにこれは俺が逆でも落ち込みそうだな。そんなことを考えていると校長が自分を取り戻したようで
「お見苦しいところを見せたね。ステータスは文句ないよ…うん。まああとは入学テストであるゴブリン討伐をしてもらう。ハクアさんが授業からそろそろ帰ってくるから、帰ってきたら始まりの草原にてゴブリンを倒してもらうから。」
校長はここで待っとくようにと言って自分は部屋から出ていった。なんか背中がひどく小さく見える。
そんなこんなでステータスはチートな俺だが
忘れないでほしいことが一つ
「魔術ってどうやって使うの?」
いくらステータスがチートでもこちとら
普通の日本人だ。当然魔術の使い方なんて分かるわけない。
どうしよっかなぁ
著者より
ということで前回読んでくれた人今回読んでくれた人たちありがとうございます。
今回やっと主人公のチートの片鱗を見せることができたかなと思います。…日を跨いだ12時過ぎに投稿すると言ったな
あれは嘘だ
ということで次回はとうとう主人公が魔術を使うのかという回です
続きが気になったら次も読んでやってください。それではまた次の話で
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