10 / 21
薔薇ノ国編
10.薔薇ノ迷路
しおりを挟む「いらっしゃいませ~!」
洋服売場に入ると、元気のいい店員さんの声が聞こえてきた。店内は広く、たくさんの商品が置かれていた。
うわぁ、いろんな種類があって迷っちゃうなぁ……。どれを選べば良いのか分からないぞ……。
「京太くん、早く選びにいこうよ!」
「えっ?あ、ああ……、そうだな……」
俺と由衣ちゃんはメンズファッションコーナーにやってきた。
「ねぇねぇ、京太くん、どんな服を買うつもりなの?」
「えっと……、一応勇者っぽい服装にしようかなぁって思ってるんだけど……」
「ふ~ん……。でも、そんなにお金ないんでしょ?」
「う~ん、実はそうなんだよね……。だから安いやつで済ませるしかないかなぁって思って……」
「そっか……。でも京太くん、こういうのはどう?」
そう言って、由衣ちゃんはある服を着て見せた。それは黒を基調としたロングコートだった。
「おお、かっこいいな!最近の勇者って感じだ!それにしよう!由衣ちゃん、ありがとう!」
「いえいえ、どういたしまして」
俺は早速その服を試着することにした。サイズはピッタリで、とても動きやすかった。
よし!これでいいな!
しかし、値札を見ると、なんと15,000円もした。う~む、結構高いな……。
「由衣ちゃん、この服、すごく高かったから買えないよ……」
「えぇ!? 買わないの!? せっかく選んだのに!?」
「だってしょうがないじゃないか……。金が無いんだもん……」
「お金が無いのに会社サボってるの!?」
「え?……ああ、そうだよ」
「京太くん、それヤバくない?クビになるんじゃないの?」
「大丈夫だよ……。俺には魔王を倒す使命があるんだ……」
「あはは……、そうですか……。まあ、いいや……。じゃあとりあえず、私が買ってあげるよ」
「え?マジで?」
「うん」
「本当に?」
「うん」
「ありがとう!由衣ちゃん!愛しているぜ!」
「はいはい……」
俺は由衣ちゃんにお礼を言った後、会計を済ませた。そして着替えた後、今度は由衣ちゃんの服を見に行った。
名前:佐藤京太
職業:勇者
レベル1
HP:1000/1000
MP:500/500
攻撃力:100
防御力:100
素早さ:100
魔力 :100
スキル:なし
装備:パンツ、ズボン、Tシャツ、ポロシャツ、黒いロングコート
所持金:10,000円(銀行残高:50,000円)
洋服売場に入ると、元気のいい店員さんの声が聞こえてきた。店内は広く、たくさんの商品が置かれていた。
うわぁ、いろんな種類があって迷っちゃうなぁ……。どれを選べば良いのか分からないぞ……。
「京太くん、早く選びにいこうよ!」
「えっ?あ、ああ……、そうだな……」
俺と由衣ちゃんはメンズファッションコーナーにやってきた。
「ねぇねぇ、京太くん、どんな服を買うつもりなの?」
「えっと……、一応勇者っぽい服装にしようかなぁって思ってるんだけど……」
「ふ~ん……。でも、そんなにお金ないんでしょ?」
「う~ん、実はそうなんだよね……。だから安いやつで済ませるしかないかなぁって思って……」
「そっか……。でも京太くん、こういうのはどう?」
そう言って、由衣ちゃんはある服を着て見せた。それは黒を基調としたロングコートだった。
「おお、かっこいいな!最近の勇者って感じだ!それにしよう!由衣ちゃん、ありがとう!」
「いえいえ、どういたしまして」
俺は早速その服を試着することにした。サイズはピッタリで、とても動きやすかった。
よし!これでいいな!
しかし、値札を見ると、なんと15,000円もした。う~む、結構高いな……。
「由衣ちゃん、この服、すごく高かったから買えないよ……」
「えぇ!? 買わないの!? せっかく選んだのに!?」
「だってしょうがないじゃないか……。金が無いんだもん……」
「お金が無いのに会社サボってるの!?」
「え?……ああ、そうだよ」
「京太くん、それヤバくない?クビになるんじゃないの?」
「大丈夫だよ……。俺には魔王を倒す使命があるんだ……」
「あはは……、そうですか……。まあ、いいや……。じゃあとりあえず、私が買ってあげるよ」
「え?マジで?」
「うん」
「本当に?」
「うん」
「ありがとう!由衣ちゃん!愛しているぜ!」
「はいはい……」
俺は由衣ちゃんにお礼を言った後、会計を済ませた。そして着替えた後、今度は由衣ちゃんの服を見に行った。
名前:佐藤京太
職業:勇者
レベル1
HP:1000/1000
MP:500/500
攻撃力:100
防御力:100
素早さ:100
魔力 :100
スキル:なし
装備:パンツ、ズボン、Tシャツ、ポロシャツ、黒いロングコート
所持金:10,000円(銀行残高:50,000円)
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
私は心を捨てました 〜「お前なんかどうでもいい」と言ったあなた、どうして今更なのですか?〜
月橋りら
恋愛
私に婚約の打診をしてきたのは、ルイス・フォン・ラグリー侯爵子息。
だが、彼には幼い頃から大切に想う少女がいたーー。
「お前なんかどうでもいい」 そうあなたが言ったから。
私は心を捨てたのに。
あなたはいきなり許しを乞うてきた。
そして優しくしてくるようになった。
ーー私が想いを捨てた後で。
どうして今更なのですかーー。
*この小説はカクヨム様、エブリスタ様でも連載しております。

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。

覚悟はありますか?
翔王(とわ)
恋愛
私は王太子の婚約者として10年以上すぎ、王太子妃教育も終わり、学園卒業後に結婚し王妃教育が始まる間近に1人の令嬢が発した言葉で王族貴族社会が荒れた……。
「あたし、王太子妃になりたいんですぅ。」
ご都合主義な創作作品です。
異世界版ギャル風な感じの話し方も混じりますのでご了承ください。
恋愛カテゴリーにしてますが、恋愛要素は薄めです。

ご安心を、2度とその手を求める事はありません
ポチ
恋愛
大好きな婚約者様。 ‘’愛してる‘’ その言葉私の宝物だった。例え貴方の気持ちが私から離れたとしても。お飾りの妻になるかもしれないとしても・・・
それでも、私は貴方を想っていたい。 独り過ごす刻もそれだけで幸せを感じられた。たった一つの希望

あなたへの恋心を消し去りました
鍋
恋愛
私には両親に決められた素敵な婚約者がいる。
私は彼のことが大好き。少し顔を見るだけで幸せな気持ちになる。
だけど、彼には私の気持ちが重いみたい。
今、彼には憧れの人がいる。その人は大人びた雰囲気をもつ二つ上の先輩。
彼は心は自由でいたい言っていた。
その女性と話す時、私には見せない楽しそうな笑顔を向ける貴方を見て、胸が張り裂けそうになる。
友人たちは言う。お互いに干渉しない割り切った夫婦のほうが気が楽だって……。
だから私は彼が自由になれるように、魔女にこの激しい気持ちを封印してもらったの。
※このお話はハッピーエンドではありません。
※短いお話でサクサクと進めたいと思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる