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20話

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若者たちは四肢をひとつずつ奇怪なモノに奪われて、残された琴美に危険が迫っていた。

「琴美聞こえるか?そいつは俺たちは霊感があるから化け物は見えているが、お前は見えていない、俺が行くまで何とかやり過ごせ」

風間が琴美にそう言った。
生物であればある程度、霊感というものがあるのが一般的だか、琴美は数少ない

『ゼロ霊感』

である。琴美が見えていないのであれば、奴にも琴美は見えていない。次元の境界線の交わりがないのである。


「琴美ちゃん、確実な居場所は認識されていない、恐らく5人から奪うものがあり5つ目を探しているだけだ」

「わかりました、なんとかやり過ごすので早めに来てください。扉を開ける番号がわかりません。」

「ジレンマ、俺と羽鳥さんで助けにいくからここに残って的確に支持しろ」
風間と羽鳥は琴美の携帯の位置情報を頼りに救出に向かった。

残されたジレンマはパソコンの画面をモニタリングする。
フェンスにある鈴や札は敷地内から奇怪なものを逃さない為の結界であろう。敷地内から
琴美を救い出すことができる確率は高いが、若者たちが隔離されている箱まで回収するには奴をどうにかするしかない。

「なんなんだ、ピエロとかいう奴、若者をつかってとんでもない仕事させて💦」

「あんたら、ピエロと関係あるんだ(笑) だったらもう助からないよ」

テディベアを抱えながら女はそういった。おんな。。。よく見るとまだ未成年くらいの少女ではないか。

「君は。。君はピエロのこと知っているのかい?」

「知ってるも何も、ピエロなんてものはいない、ここにいる若者たちがピエロだよ」

「え!さっきいたグループはピエロのようなメイクをしているって言ってたけど。。」

「誰かが得をするために誰かを陥れる、そのグループを操り金をもらっているやつが今回のピエロってことだよ、でまた、そいつも紅広場の誰かに騙される、そうやってピエロって人物像をみんなで作り上げているだけだ」

「でも、あの化け物や木箱は誰が、、、若者が用意できるようなものではない」

そういうと少女はジレンマのパソコンを除き込む。
そして不敵な笑みを浮かべこういった。

「また、これか、この広場は新入りばかり、私みたいな前からいるやつがいなのはこうやって最後を迎えてるからだよ」

紅広場の人口調整とでもいうのか、ここにいるために誰かを死に追いやる。

「君は誰の仕業か知っているのか?」

「そこまで首っ突っ込んだら私自身がいれなくなる、生まれた町を出ていくわけにはいかない」

「生まれた町、まさか君は。。。」


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